「やっと温泉場まで着いた~」と、ミモロが町の中央部を流れる川を眺めるのは、日本屈指の温泉地兵庫県の「有馬温泉」です。
以前も何度か来たことがある「有馬温泉」。その時は、車や電車、ロープウェイを利用したので遠さを感じることもなく温泉場で過ごせたのですが、今回、ミモロたちが乗った大型バスは、なぜか山の上の方に駐車。
そこから長~い坂道を下って町へと降りたのでした。
「有馬温泉」は、もともと山の間という意味の「有間」と書いたのだそうで、六甲山地の北側の山峡に位置しています。
そのもともとの漢字が実感できるほど、ミモロたちは、山から町へ降りてきました。
ここに来る前にバスツアーが訪れたのは、「綾部山梅林」で、そこも「結構坂道多かったよね~」とミモロ。すでにバスツアーの参加者は、坂道に歩き疲れていたのです。そして、止めと言えるような坂道が「有馬温泉」にありました。
「ねぇ、これだけ坂道を下るってことは、後で登らなくちゃいけないってことでしょ???」と、温泉場へ向かう足取りも重くなります。
「でも、折角来たから~」ということでミモロは、町歩きをすることに。一部のバスツアー参加者は、温泉に入る人も。
「なんで、あんなに不便な場所にバス止めるんだろ?」と疑問がわくミモロです。
「有馬温泉」での滞在時間は、約60分。「集合時間までに駐車場に戻るための時間考慮すると、30分くらいしか町歩きできないかも…」
それでも来たからには、楽しまないとね~
「あ、これ温泉饅頭かな?」と、温泉地らしい食べ物に足を止めます。
町を流れる川にかかる「太閤橋」。ここは豊臣秀吉とゆかりの深い場所。何度も訪れている温泉好きの秀吉です。
「これ、寧々さんの像だって~」
秀吉は、北政所寧々を伴って訪れたことも。
さて、「有馬温泉」の歴史は古く、神代の昔、大己貴命と少彦名命の神様が源泉を発見したという言い伝えも…。
体を癒す効能があると言われ、6世紀ごろ、舒明天皇と孝徳天皇の頃に行幸があり、その名が一躍有名になったそう。
その後、幾分寂れた「有馬温泉」を再興し、現在の温泉地の基礎を作ったのが、行基です。
せっかく復興した温泉地は、承徳元年(1097)洪水に襲われ、またしても壊滅的な状態に。
それからなんと100年近く、荒れた状態が続いたとか。再び現れた救世主的存在、それが、僧の仁西。かつて行基が開いた温泉を探し当て、復活させます。
鎌倉時代以降、戦国時代の混乱期はあったものの、温泉の人気は高く、多くの人が訪れたそう。
「きっと戦場でケガした人が多くて、それを癒しに温泉に入りたかったんじゃないの?」と想像するミモロ。
しかし、享禄元年(1545)大火により温泉地は焼失。その後も戦乱に巻き込まれたり、再び大火に見舞われたり、地震にあったりと、大きなダメージを被ることに。それを現在の姿の基礎へと整えたのが、あの温泉好きの秀吉です。
「やっと登場した秀吉さん~有馬温泉って、壊滅的な状態から何度も蘇ってるんだ~知らなかった~やっぱり温泉って、日本人好きなんだよね~」とミモロ。
秀吉は、近畿一円を襲った慶長伏見大地震で、またもや壊滅的な被害に襲われた「有馬温泉」を、翌年の慶長2年(1597)から大規模な改修工事を行います。
「秀吉さんが、温泉好きでよかったよね~今「有馬温泉」があるのは、彼の功績が大きいんだって~」と、ミモロは温泉に関する資料を見て、秀吉をリスペクト。しかし、秀吉は、整った「有馬温泉」に入ることなく残念ながら亡くなってしまいます。「絶対、温泉に入りたかったよね~可愛そう~」
温泉場に、秀吉を象徴するかのように瓢箪が…
町のあちこちには、温泉の湯けむりが…
以前訪れた時は、浴衣姿の湯治客などの姿もあったと…しかし、今は、外国人観光客がリュックなどを背負って土産物店などに押し寄せています。
「若い人も多いね~」のんびりとした温泉場の景色という感じはありません。
観光客に人気は、足湯…
いろいろな国の人が、次々に裸足になってお湯に足をつけて、足を温めています。
ミモロもやりたい?「ううん、いい~温泉には、のんびり入りたいから~」と足湯をパスして町歩きを続けます。
観光客をできだけ避けて、路地へ。
山間にある温泉地は、車が通行できないような細い道が網の目のように続いています。
「ここ源泉のひとつだって~」
「時間があれば、温泉に入りたいけど…やっぱりお泊りしてのんびりしたい~」と思うミモロです。
「あっちの方も行ってみようかな?」と。
ここ数年で「有馬温泉」には、たくさんのお店が増えて、洒落たカフェや飲食店が軒を連ねています。
「あ、もうすぐバスの出発時間だよ~早めに行かないと…」と町歩きはここで終了。
ミモロは、山の谷間にある温泉街から、バスが駐車している山の上へ、必死に歩きます。
「う~やっぱり結構キツイね~」同じ坂道を、バスの同乗者も次々に息を切らせて登ってきます。
「ふ~」バスに到着。そして全員が乗ったところで時刻通りに出発。一路、滋賀県大津駅前を目指し、高速道路を進みます。はい、もちろんミモロは、バスに乗るや否や眠りに落ちました。
「え?もう大津?」約2時間でバスは大津駅前に到着。ミモロの日帰りバスツアーも終わりました。
「行ったことがない場所に行けて楽しかったね~。もっとゆっくりしたかったけど、次は自分で計画立てて行けばいいね~」と。
*「有馬温泉」の詳しい情報はホームページで
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以前も何度か来たことがある「有馬温泉」。その時は、車や電車、ロープウェイを利用したので遠さを感じることもなく温泉場で過ごせたのですが、今回、ミモロたちが乗った大型バスは、なぜか山の上の方に駐車。
そこから長~い坂道を下って町へと降りたのでした。
「有馬温泉」は、もともと山の間という意味の「有間」と書いたのだそうで、六甲山地の北側の山峡に位置しています。
そのもともとの漢字が実感できるほど、ミモロたちは、山から町へ降りてきました。
ここに来る前にバスツアーが訪れたのは、「綾部山梅林」で、そこも「結構坂道多かったよね~」とミモロ。すでにバスツアーの参加者は、坂道に歩き疲れていたのです。そして、止めと言えるような坂道が「有馬温泉」にありました。
「ねぇ、これだけ坂道を下るってことは、後で登らなくちゃいけないってことでしょ???」と、温泉場へ向かう足取りも重くなります。
「でも、折角来たから~」ということでミモロは、町歩きをすることに。一部のバスツアー参加者は、温泉に入る人も。
「なんで、あんなに不便な場所にバス止めるんだろ?」と疑問がわくミモロです。
「有馬温泉」での滞在時間は、約60分。「集合時間までに駐車場に戻るための時間考慮すると、30分くらいしか町歩きできないかも…」
それでも来たからには、楽しまないとね~
「あ、これ温泉饅頭かな?」と、温泉地らしい食べ物に足を止めます。
町を流れる川にかかる「太閤橋」。ここは豊臣秀吉とゆかりの深い場所。何度も訪れている温泉好きの秀吉です。
「これ、寧々さんの像だって~」
秀吉は、北政所寧々を伴って訪れたことも。
さて、「有馬温泉」の歴史は古く、神代の昔、大己貴命と少彦名命の神様が源泉を発見したという言い伝えも…。
体を癒す効能があると言われ、6世紀ごろ、舒明天皇と孝徳天皇の頃に行幸があり、その名が一躍有名になったそう。
その後、幾分寂れた「有馬温泉」を再興し、現在の温泉地の基礎を作ったのが、行基です。
せっかく復興した温泉地は、承徳元年(1097)洪水に襲われ、またしても壊滅的な状態に。
それからなんと100年近く、荒れた状態が続いたとか。再び現れた救世主的存在、それが、僧の仁西。かつて行基が開いた温泉を探し当て、復活させます。
鎌倉時代以降、戦国時代の混乱期はあったものの、温泉の人気は高く、多くの人が訪れたそう。
「きっと戦場でケガした人が多くて、それを癒しに温泉に入りたかったんじゃないの?」と想像するミモロ。
しかし、享禄元年(1545)大火により温泉地は焼失。その後も戦乱に巻き込まれたり、再び大火に見舞われたり、地震にあったりと、大きなダメージを被ることに。それを現在の姿の基礎へと整えたのが、あの温泉好きの秀吉です。
「やっと登場した秀吉さん~有馬温泉って、壊滅的な状態から何度も蘇ってるんだ~知らなかった~やっぱり温泉って、日本人好きなんだよね~」とミモロ。
秀吉は、近畿一円を襲った慶長伏見大地震で、またもや壊滅的な被害に襲われた「有馬温泉」を、翌年の慶長2年(1597)から大規模な改修工事を行います。
「秀吉さんが、温泉好きでよかったよね~今「有馬温泉」があるのは、彼の功績が大きいんだって~」と、ミモロは温泉に関する資料を見て、秀吉をリスペクト。しかし、秀吉は、整った「有馬温泉」に入ることなく残念ながら亡くなってしまいます。「絶対、温泉に入りたかったよね~可愛そう~」
温泉場に、秀吉を象徴するかのように瓢箪が…
町のあちこちには、温泉の湯けむりが…
以前訪れた時は、浴衣姿の湯治客などの姿もあったと…しかし、今は、外国人観光客がリュックなどを背負って土産物店などに押し寄せています。
「若い人も多いね~」のんびりとした温泉場の景色という感じはありません。
観光客に人気は、足湯…
いろいろな国の人が、次々に裸足になってお湯に足をつけて、足を温めています。
ミモロもやりたい?「ううん、いい~温泉には、のんびり入りたいから~」と足湯をパスして町歩きを続けます。
観光客をできだけ避けて、路地へ。
山間にある温泉地は、車が通行できないような細い道が網の目のように続いています。
「ここ源泉のひとつだって~」
「時間があれば、温泉に入りたいけど…やっぱりお泊りしてのんびりしたい~」と思うミモロです。
「あっちの方も行ってみようかな?」と。
ここ数年で「有馬温泉」には、たくさんのお店が増えて、洒落たカフェや飲食店が軒を連ねています。
「あ、もうすぐバスの出発時間だよ~早めに行かないと…」と町歩きはここで終了。
ミモロは、山の谷間にある温泉街から、バスが駐車している山の上へ、必死に歩きます。
「う~やっぱり結構キツイね~」同じ坂道を、バスの同乗者も次々に息を切らせて登ってきます。
「ふ~」バスに到着。そして全員が乗ったところで時刻通りに出発。一路、滋賀県大津駅前を目指し、高速道路を進みます。はい、もちろんミモロは、バスに乗るや否や眠りに落ちました。
「え?もう大津?」約2時間でバスは大津駅前に到着。ミモロの日帰りバスツアーも終わりました。
「行ったことがない場所に行けて楽しかったね~。もっとゆっくりしたかったけど、次は自分で計画立てて行けばいいね~」と。
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