「わ~キレイ~初めて見た~」とミモロが感激したのは、久多地区の「北山友禅菊」です。
久多地区は、京都市の最北端に位置する左京区の山里。「左京区って、広いね~。最南端は、平安神宮の南側のエリアだもんね~]とミモロ。この日、その平安神宮のそばに住むお友達を誘って、ミモロは、左京区を縦断したことに。北山通から鯖街道といわれる小浜へと続く道を進むこと、約1時間。途中、細い山道があるものの、快適なドライブコースです。
「すごいね~」と、目の前に広がる一面の薄紫の花畑。
久多川沿いに続く集落の畑は、7月下旬から8月中旬にかけて、花畑になるのです。
集落内では、自由に花畑を見学できますが、車の駐車するために、500円を納める表示があります。
「500円納めると、花束1つもらえるんだって…」さっそくミモロは、駐車料金を納めます。「お花は、帰る時にもらおう~」と。
また、畑に入るときは、マスク着用が必須です。それは、畑は、私有地。また、見学者が密にならないように充分注意も必要です。
ミモロは、集落に点在する花畑をあちこち歩きまわりました。
「どうして、ここに花畑があるんだろう?」と、素朴な疑問が生まれます。そこで、畑にいらした方に伺うことに…
「はい、なんですか?」と、ミモロに気づいてくださったのは、この集落の世話役的存在の常本さん。
「あの~いつからこの花畑あるんですか?」とミモロ。「そうですね~8年ほど前になりますかね~」と。
久多地区は、もともと林業の村。しかし、近年、林業は、産業として苦しい状況に追い込まれています。この地区に住む人も町に働きに行く人がほとんど。このままでは、村の存続に危機感を抱くようになったそう。「ここは、本当に魅力的な山里なんですよ~」と。
久多地区は、夏は、松上げや花笠踊など、国や京都市の無形民俗文化財を有する歴史ある場所。また四季を通じ、美しい景色が楽しめる魅力的な地区です。この地区出身の人たちが、さらにこの地区を愛せるように、多くの人にここを知ってほしい…という思いを常本さんは、抱かれたそう。(今年は、残念ながら、夏の祭りは、すべて中止ということです。)
そこでいろいろな専門家に相談し、植え始めたのが「北山友禅菊」。薄紫色の涼やかで、品のある菊の美しさは、まさにこの村にふさわしいと、栽培を始めることに。集落の人たちと協力して、いろいろな場所で栽培…今の場所には、4年くらい育てた菊が咲いているそう。
一見、同じような色に見える畑ですが、苗の育つ年代によって、微妙に色に違いも…。それもなかなか趣があります。
「あの辺、色が濃いでしょ…」「ホントだ~」村の女性たちの力も借りて、育つ菊。
「あの~花が終わった後は、全部抜いちゃうんですか?」とミモロ。
「いいえ、このまま…まぁ、草取りをしたり、手入れは必要ですが、秋から冬に枯れても、また春になると育ち始め、夏になると花が咲くんですよ」と。
近年「久多の北山友禅菊」は、SNSなどを通じ知られるようになりました。今や、久多のシンボルフラワーとなった北山友禅菊です。
集落には、8軒の農家民宿があり、久多の暮らしを体験できるそう。ただし今年は、コロナの影響で現在休業しているそう。
「わ~いつか泊まってみたいです~」とミモロ。「きっと外国人のお友達連れて来たら喜ぶね~」と。
美しい渓流の久多川。夏は、川沿いでバーベキューなどを楽しむ人が訪れています。
「なんかこの村好きだなぁ~、秋になったらまた来たい~」とミモロ。
「はい、ぜひいらしてくださいね~」と常本さん。
今後、山里を体験したい人には、憧れの場所になりそう。
京都の新たな観光…こういう場所が「いいなぁ~」と思う人が増えそうです。
*久多地区の詳しい情報は「久多里山協会」のホームページから、どうぞ
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