京都各所で、桜の花がちらほらと見られるようになりました。
「だって、もう3月下旬になりかけてるもんね~」とミモロ。そう、昨年は、もう今頃、琵琶湖疏水の周辺の山桜やソメイヨシノは、8分咲きを迎えていました。今年は、2月が寒かったので、桜も遅めの開花です。
3月20日、ミモロは、ちょっと足を伸ばして、下鴨神社へのアクセスとなる京阪「出町柳駅」の付近を歩いていました。
そこで、出会ったのが、満開の桜です。
「うわ~もう咲いてる…満開だ~」と、目の前の桜の木に、感激して足を止めました。
ここは、鴨川と高野川が合流する地点のそば。
浄土宗の「長徳寺」の門前です。
京都では、知る人ぞ知る、早咲きの桜だそう。
「長徳寺」は、浄土宗のお寺。観光寺院ではないので、非公開のため、お寺に用事のない人は、入れません。
江戸時代初期に、寺町通に創建されたそうですが、その後、焼失して、現在の場所に移転したのだとか。
出町柳の付近には、浄土宗のお寺、正定院、常林寺、長徳寺が隣接してたっていて、「砂川の三軒寺」と言われます。
常林寺は、秋、萩の寺として多くの人が訪れるところ。
花をたっぷりつけた枝が、門の屋根にも届くほど…。「木全体が、お花に覆われてる感じ…」とミモロ。
さて、この桜は、「おかめ桜」と言われるもので、カンヒガンサクラとマメサクラの交配種です。
花それぞれは小さ目の一重。花びらは、丸いというより、スッキリした印象。
「なんかしだれ桜の花の形に似てる~」と、ミモロの観察…。
そう確かに、枝垂れていない、しだれ桜というのが、ピッタリ。
濃いめの桜色は、紅しだれを思わせます。また、花同士が集中しているのも特徴です。
この桜は、イギリスの桜研究家イングラム(1880~1981)が作り出したものだそう。
日本で絶滅したといわれる白い「太白(タイハク)桜」を復活させたことでも知られる人。
今、日本にある「太白桜」は、英国からの里帰り桜なのです。
「へぇ~イギリスの人が作った桜なんだ~」と改めて見ると、なんとなく華やかさがいっそう。
日本の美女にちなんで「オカメサクラ」と命名。
「え~美人を称する名なら、他にもありそうなのにね~」と、残念がるミモロです。
そもそもサクラ類は、変異性に富み、遺伝的にも、サクラ類は、大部分が交配可能であるため、現在あるサクラ類は、自然的、あるいは人為的に、いろいろなサクラが交配して生まれた変種や品種であることが多いそうです。
「いよいよ桜のシーズンの始まり…わ~ドキドキしちゃう…」とミモロ。
「世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」
古今和歌集で、在原業平によって詠まれた歌。
ミモロの春の心境も、やはりこんな感じのよう・・・。ドキドキ、ワクワクが続く春の京都です。
*「長徳寺」京都市左京区田中下柳町 交通:京阪電鉄「出町柳駅」徒歩1分
川端通に面した場所に咲いていますから、すぐわかります。
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