ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都から約7時間。大雪の山形県、銀山温泉へ。体を温める「鴨せいろ」。温泉街のそば店「伊豆の華」へ

2014-12-21 | 国内旅行

京都から、東海道新幹線と山形新幹線を東京で乗り継いで、およそ7時間。ミモロは、山形の山間部にある温泉地「銀山温泉」を目指す旅へ。
東京は、お日さまがのぞく天気…でも天気予報では、次第に天気が崩れ、雪になるとの予想も…。「ちょっと心配だけど、きっと大丈夫…」と、いつもながら楽観的なミモロです。
でも、福島で、東北新幹線のやまびこ号と山形新幹線のつばさ号を切り離し、単線区間に入ると、あたりの景色が一変します。
 
「わ~キレイな雪景色…」と、初めは車窓の雪景色を珍しそうに眺めていたミモロ。でも、しだいにその雪は、激しさを増してゆきます。
バリバリバリ…時々、雪が列車にぶつかる音でしょうか…速度を落として、雪の中を慎重に進む「つばさ」。「止まっちゃったら、大変…がんばれ~」とミモロは、心の中で、念じます。

ミモロが降りるのは、終点の庄内のひとつ手前の「大石田」という駅。すでに車内には、ほとんど乗客がいません。
 
ミモロ、そろそろ降りる用意して…「は~い。でも…ずっとこのまま乗っていたいな~」温かな車内から、外に出るのに躊躇している様子。その気持ち・・・わかります。

ミモロを乗せた「つばさ」は、到着時間が多少遅れたものの、無事、「大石田」駅に到着。
「キャー」 
ホームに降りた途端、雪で滑ったミモロです。大丈夫?「うん、なんとか…」過ぎてゆく「つばさ号」…線路は、雪の中に…。山形新幹線は、在来線と同じく単線です。「新幹線なのに単線なんだ~」と不思議な感じ…。またよく大雪で不通になるといわれる路線です。

実は、この日も、ミモロが乗った「つばさ123号」の次の列車から、大雪のため福島ー米沢間が不通になりました。「ひとつ前の列車に乗ってよかったね~。ギリギリセーフだったんだ~」と、さすが福招きネコ…強運の持ち主。

駅に到着し、タクシーで「銀山温泉」へ。「大石田駅」から、通常なら約30分ほどで到着する場所です。
「わ~すごい~」。京都の町に降る雪とは、スケールが違います。除雪車がフル活動…。雪の多い地域は、幹線道路の除雪作業は、すみやかに行われ、交通手段を守ります。だから電車が不通になっても、山形からバスで、仙台に出て、東北新幹線で東京にゆけるのだそう。「バスの方が、新幹線より強いんだ~」と、ミモロ。

「12月にしては、雪が積もってますが、まだまだ雪は少ない方ですよ。2月になると、電信柱の半分くらい積もりますからね~」とタクシーの運転手さんは、サラリと…。「え~そうなんだ~」とビックリ。「大雪になっても、銀山温泉までの道は、通じてますよ」と、どんなに豪雪になっても、行けるのだとか…。まぁ新幹線と在来線が不通にならなければの話ですが…。

雪道を巧みに走るタクシー。無事に、「銀山温泉」に到着しました。
温泉街の入り口で車を降りて、町の中へと入ります。一般車両は、ここまで…。温泉宿の方が出迎えて、荷物を宿へと運んでくれます。

ミモロは、いったん、荷物を宿に入れてから、着替えて町の散策に…。
「長靴履いていってくださいね~」と宿の方。「は~い」と、ミモロも持参した長靴に履き替えます。


ここ「銀山温泉」は、江戸時代から続く湯治場として有名で、今も、大正、昭和初期の風情を残す温泉地として高い人気を誇ります。
「わー傘がさせない…」
降りしきる雪…まるで吹雪のようで、雪が風に舞い、あらゆる方向からミモロを包みます。「吹き飛ばされそう…」小さなミモロは、強い風に足取りもおぼつきません。がんばれ~

「なんかすごい~」吹雪の町には、雪かきをする人の姿が…。


さて、「銀山温泉」は、その名が示すように、康正2年(1456)に銀山が発見されて以来、江戸時代の初期から、元禄年間まで盛んに銀が採掘されます。そこに温泉が発見されたのは、1614年で、銀山の採掘労働者を癒す湯となります。温泉地として盛んになたのは、寛保年間(1741)ごろからとか。でも、山村に温泉が湧いているという感じの、ごく鄙びた小規模のものでした。

本格的に温泉地として多くの人が訪れるようになったのは、大正時代から。また、その頃、大洪水があり、川沿いの家屋は流され、現在見られる風情は、昭和元年に、源泉のボーリングの成功で、豊富な湯量が確保されるようになり、一斉に3から4層の洒落た木造建築の宿が建てられる昭和初期になってから生まれたものです。交通網の発展にともない、観光客も増えてゆきます。
ここが、人々に知られる温泉地になったのは、NHKの大人気朝ドラ「おしん」の舞台に山形がなった時から…。「ディスカバー ジャパン」などの国内旅も注目度のアップも、人気の追い風になりました。

現在、日本国内だけでなく、台湾、タイなどから観光客が訪れます。「おしん」が、それらの国では、放映されているのです。
「京都から遠い・・・なんて言ってられないね…」とミモロ。海外観光客のパワーに驚くばかりです。


「なんか体冷えちゃった…」とミモロ。わかったお腹すいたんでしょ…。「まあね~」と…そこで温泉街の入り口そばにある「伊豆の華」という、昭和27年にできたお蕎麦屋さんに行くことに。
 
平成23年に、いままで営業していた温泉街の中心部から、この場所に移転。古民家を改装した、情緒ある店になりました。
山形は、そばの産地としても有名。県内には、そば街道を呼ばれる場所もあります。
「なんにしようかな?」
「あ、鴨せいろがある…」京都でもよく食べる好物の鴨せいろを見つけて、即、注文。
「そばができるまで、これどうぞ…」とお店の方が、自家製のお漬物をミモロの前に…。「美味しそう…」
 
山形は、漬物の宝庫なんです。

アンティークのものが飾られた店内…いっそう大正ロマンが漂うよう…。
 

「はい、お待ちどうさま…」 そばの産地、尾花沢産のそば粉を使って打ったそば…「そばの風味も豊かで、ボリュームもあるね~」と太目のしっかりとした蕎麦を、たっぷり鴨肉が入った温かな汁をつけていただきます。

「あの~なんで『伊豆の華』っていうんですか?」とミモロ。すると「よく聞かれるんですが、店主の名前が伊豆っていうんです。だから静岡の伊豆とは、直接関係ないんですよ」と。

そばを味わったミモロ。外はまだ雪が風に舞っています。

夕暮れ、温泉地には、街灯がともり、いっそう旅情を誘います。


「ごちそうさまでした…」ミモロは、再び、雪の舞う道を宿の方へと戻ります。「おそば食べて、温かくなったから大丈夫だもんね~」と、来たときより、足取りも軽く…。


*「そば処 伊豆の華」の詳しい情報は、ホームページで


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今年最後の「平安楽市」。「終い弘法」「終い天神」なども。ミモロの好きな革製品・・・

2014-12-20 | 京都

12月になると、今年の締めくくりの市が、次々に開かれます。

12月21日、明日は、東寺の「終い弘法」
25日(木曜)は、北野天満宮の「終い天神」
28日(日曜)は、上賀茂神社の「上賀茂手づくり市」が、開催されます。


「あ、ここも今日が今年最後の市なんだ~」と、ミモロは、近所の平安神宮そばにある岡崎公園で「平安楽市」という手づくり市が行われるのです。

毎月、ミモロが楽しみに出かける手づくり市です。
年末ということもあって、お正月のための盆栽のお店や、クリスマス用のデコレーションなども並んでいます。
 
トコトコと市の中を歩き回るミモロ…「あ、これ素敵…」と足を止めたのは、革製の品々が並ぶテントの前です。
「こんにちは~見せてくださ~い」とミモロは、お店の人に…。
「はい、どうぞ…ゆっくり見てくださいね」と。
ミモロは、革小物が大好き。ここの手づくり市でも、以前も素敵な革小物のお店に出会い、ミモロの写真展にも出ていただきました。

「あ、素敵なリュックですね~」とミモロが愛用するリュックサックを見て…。
「あの~ミモロ、革製品大好きなの・・・これも革の作家さんに作ってもらったの…特別製なんだから…」と、ちょっと鼻を膨らませながら答えます。
 
ポシェットやセカンドバッグなど「ファスナーが付いているから、使いやすいかも…」
タンニンで染めた革…「なかなかいい色…」「使い込むと、もっといい色になりますよ」と。

「あ、ペンギンのマークがついてる…」

この革のお店は、「PENGURI LEATHER AND FABRIC」という名前で、京丹波に工房があるそう。革製品は、正岡佑基さんが、そして布小物は、奥様が作っています。
「変わった形のぬいぐるみ?」とミモロ。

ペンギン好きのおふたり・・・そこで革小物のマークに小さなペンギンを…

革小物を専門に作り始めて、数年…いろいろな手づくり市に出品を始めたそう。

「よく上賀茂神社の手づくり市にも出ていますよ」と。「じゃ、またそこで会えるんだ~」と嬉しそうなミモロ。

 
「小銭入れやペンケースもある…」女性が使いやすそうな品々もいろいろ。
奥様が、使ってみて、いろいろアドバイスをなさるのだとか…。

「なるほど、女性の意見が活かされてるんだ…」と納得のミモロ。


「自転車乗るのにも便利かも…」斜め掛けができる革バッグ。「これも使っていると、味わいがでそうだよね~」とミモロ。

今年もいろんな手作り市に出かけました。
京都は、本当に、いろいろなクリエーターが参加できる機会が多く、創作意欲が刺激されます。
最近は、京都だけでなく、関西、東海などからも参加する人が増えています。

ここで新年の手づくり市の予定を・・・・
1月4日(日曜)随心院 「小町手づくり市」
1月8日(木曜)平等院 「手づくり市」
1月10日(土曜)岡崎公園「平安楽市」
1月15日(木曜) 百万遍知恩寺 「百万遍さんの手づくり市」
1月18日(日曜) 京市役所前「フリーマーケット」
1月21日(水曜) 東寺 「初弘法」
1月25日(日曜) 上賀茂神社 「上賀茂手づくり市」」北野天満宮「初天神」

他にも、各商店街などで手づくり市イベントなどが開催されるとか


冬の京都を訪れたら、ぜひ寺社仏閣への参拝だけでなく、手づくり市へ足を伸ばしてみてください。
京都の別の楽しさに出会えるはずです…。

「また、来年もいろいろ行かなくちゃね~」と、寒さにもめげず、張り切るミモロです。



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京の冬の庭めぐり。小堀遠州作の「鶴亀の庭園」のある南禅寺塔頭の「金地院」へ

2014-12-19 | 寺社仏閣

南禅寺の塔頭のひとつ「金地院」は、小堀遠州作のお庭が有名。
境内を散策しているミモロは、重要文化財の「東照宮」から、「開山堂」を巡ります。
「ここが開山堂、お詣りしなくちゃ…」後水尾天皇の勅額をいただく「開山堂」は、なかに十六羅漢像が安置されていました。

そこを過ぎて、いよいよ方丈へと向かいます。
「方丈」は、重要文化財。慶長16年(1611)に伏見桃山城の一部を徳川家光がここに移築したもの。正面には、山岡鉄舟の筆による額が掛かっています。

「わ~のびのびしたお庭…」だれもいない境内で、ミモロは、お庭を存分に鑑賞。

「こういう時間が持てるのも、冬ならでは…。やっぱお寺めぐりは、冬がいいね~。ちょっと寒いけど、厚手の靴下履いて来れば大丈夫…」とミモロ。
そう、冬のお寺や神社めぐりには、厚手の靴下は必須アイテム。廊下を歩くときの冷えを防ぐために…。

ミモロの目の前に広がるのは、寛永7年(1630)に小堀遠州が作庭したといわれる「鶴亀の庭園」。

お寺のパンフレットによると、「桃山時代の風格を備えた江戸初期の代表的枯山水の庭園」なのだそう。
「お寺に入るときに見た解説、もっと覚えとけばよかった~」とミモロ。


「白砂は、宝船を象徴すると同時に海洋を表す。長方形の大きな平面の石は、東照宮の遥拝石で、その右が、鶴島、左が亀島。その間に蓬莱の石組、背景の刈込は、幾重にもかさなる深山幽谷を表す」との解説が…。


「枯山水のお庭って、かなり想像力が必要だよね~。きっと若い子じゃ、わかんないかも…」とミモロ。

「え~どれが亀さん?」じっと庭を見つめるミモロ。でも、ともかくとても洗練された雰囲気のお庭です。

たとえ作者の製作意図が、よくわからなくても、そこの前に座り、静かな時間を過ごすことに意義があるのです。

心を無にして、庭に臨む…これぞ禅宗の教え。静寂がミモロを包み込みます。

「京都って、ちょっと歩くと、こういう場所で過ごせるのがいいよね~」とつくづく思うミモロです。だって、この場所は、ミモロの家から自転車で5分ほどの場所なのです。

さて、小堀遠州は、小堀政一(まさかず)といい、江戸時代前期に活躍した茶人であり、建築家、作庭家であり、備中松山藩の第2代藩主でもあります。遠州と呼ばれるのは、家康が晩年過ごした駿府城の普請奉行に任ぜられたことから。彼の美意識の高さは、多くの人に評価され、さまざま仕事を頼まれます。

作庭家、建築家としての足跡は、京都では、妙心寺、大覚寺、南禅寺、仙洞御所など、随所に残っています。

「売れっ子だったんだね~」とミモロ。68歳で亡くなるまで、本当に精力的に動いた人です。



ところで「金地院」では、時間指定の特別拝観を通年で行っています。


長谷川等伯の襖絵や小堀遠州作の「八窓席茶室」を解説付きで拝観できます。
 

「う~時間が合わない…」と今回は、諦めることに…。

「また、来ようね~」とミモロ。


冬の京都は、静かさの中に…。本当に寒いけれど、庭が好きな人には、おすすめの時期です。

*「金地院」地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩5分。庭園の拝観料は400円。特別拝観料700円 。拝観時間8:30~17:00 12月から2月は16:30まで。












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京都の冬の庭めぐり。南禅寺塔頭の「金地院」。狩野探幽の鳴き龍がある重要文化財の「東照宮」

2014-12-18 | 寺社仏閣

冬は、京都の庭園を巡るのには、絶好の季節。というのは、観光客が少なく、ゆっくり見られることと、木々の葉が少なく、庭全体の構成がわかりやすいからです。

「やっと静かな季節になったから、ゆっくりお庭の鑑賞を始めよう…」というミモロ。まずは、東山にある「南禅寺」の塔頭、「金地院」を訪ねました。
 
このお寺は、応永年間に足利義持の帰依を受けて、大業和尚が、北山に開創した禅寺です。江戸の慶長10年(1605)に、「南禅寺」の以心崇伝(いしんすうでん)が、現在の場所に移し、再建したもの。

徳川家康に近侍し、信頼を得た崇伝は、寺大名、「黒衣の宰相」とよばれるほど、大きな力をもった僧だったとか。

「金地院」には、2つの門があります。「入れないよ~」と、ミモロが柵にしがみついている場所は、境内にある東照宮に通じる門。ここは閉鎖されています。
 
そっちの門じゃなくて、こっち~。「あ、そう…」
 庫裡のそばから中へ入ります。拝観料400円を納め、奥へと進みます。

「明智門」と呼ばれる門をくぐり、弁天池へ。
 
「明智門」は、その名からわかるように、明智光秀が母の菩提を弔うために大徳寺に建立したもので、明治初年にここに移築されました。

「やっぱり冬はいいね~。人が少ないから、すごく静か…」ミモロ以外に拝観者の姿が見えない境内は、ひっそりと静寂に包まれています。

「あ、この門、さっき柵があって入れなかった門の裏側だ~」。その門から一直線に東照宮へと石畳が伸びています。
 
「お寺の中に鳥居が立ってる…」ちょっと不思議な景色ですが、神仏習合の長い時代の名残りでしょうか、お寺に鳥居や神社があるのは京都では、特別珍しいことではありません。
「ここが東照宮?」
 
京都に残る唯一の権現造様式の建造物だそう。
 
寛永5年(1628)に造営されたもので、日光の東照宮の陽明門が造営されて4年後にできたことになります。創建当時は、壮麗な建物で、日光東照宮に比すべきものと言われたそう。
建物正面には、彩色が施された透かし彫りが…。「これ獅子かな、それとも麒麟かな?」

その両脇には、鳥の姿の透かし彫りが、当時の華やかさをとどめます。「あれは、鳳凰かな?それとも雉?」
 

中には、土佐光起筆の「三十六歌仙」の額が見えます。また天井には、鳴き龍の姿が…これは狩野探幽の筆によるものとか。


狩野探幽は、京都生まれ。元和3年(1617)に、江戸幕府の御用絵師となり、本拠地を江戸に移します。江戸城障壁画などを手掛けましたが、代表作と言われるものの多くは、二条城の襖絵や大徳寺の方丈障壁画など、京都で見ることができます。

「徳川幕府という大きなスポンサーが付いたから、いろんな作品がりっぱな建造物に残せたんだね~」とミモロ。「でも、生まれ故郷の京都でのお仕事ってうれしかったんじゃないかな…」と。

二条城の障壁画は、徳川秀忠の娘、和子がお嫁にいった後水尾天皇を迎えるために、描かれたもの。徳川家のおもてなしです。それが寛永3年(1626)ですから、この「鳴き龍」は、その同じような時期に描かれたことになります。「これも東照宮だから、狩野探幽が頼まれるもの当然かも…」

狩野探幽は、なかなか実子に恵まれず、狩野宗家を末の弟を養子に迎え継がせ、自身は、鍛冶橋狩野家を興し、そこに養子をむかえます。でも、50歳をすぎて、初の子供に恵まれ、その子が、のちに鍛冶橋狩野家を継ぐことに…。
「養子の人どうなったんだろ?まるで秀吉みたい…」とミモロ。でも秀吉は、63歳で死にますが、探幽は73歳で他界。お墓は、東京の池上本門寺にあるそう。

ところで、秀吉は、63歳という今でいえば、まだ若い年齢で亡くなったことに。テレビの時代劇の秀吉の最後って、すごくヨボヨボのおじいさんですが、あそこまで老けさせなくていいのかも…。

ともかく探幽も晩年に生まれた子供はかわいいらしく、養子を退け、実子を跡継ぎにします。それが災いしたのか、その後、長らく鍛冶橋狩野家からは、優れた絵師を輩出できませんでした。

京都では、娘に婿を迎えたり、養子縁組した家は栄えるといわれるそう。つまり養子や婿さんは、その才能を認めたうえで家に迎えることに。でも実子には、才能のいかんにかかわらず、家を継がせたくなるのが親心。これが禍してか、家を滅ぼすことにつながりやすいということです。



さぁそろそろ次の場所に移動しましょ。
「ここ下がるの~?」

そう、階段を下りてね。
ミモロの前には、長い階段が・・・「いったいつこんなに高いところに来たんだろう?」と首をかしげるミモロです。

階段を慎重に降りたミモロは、いよいよ庭園にはいります。

*「金地院」京都市左京区南禅寺福地町86-12  075-771-3511 庭園拝観時間8:30~17:00(12から2月は、16:30まで) 拝観料400円 


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ちょこっと箱根美食旅。「箱根ラリック美術館」のカフェレストラン「LYS(リス)」のランチ

2014-12-17 | 箱根


今年の秋、久しぶりの箱根を訪れたミモロ。お友達のドイツ生まれのハンス君もいっしょです。

この日のランチは、仙石原にある「箱根ラリック美術館」に併設しているカフェレストラン「LYS(リス)」へ。
 
「箱根で取れた新鮮な野菜や、相模湾なんかでとれた魚をつかったお料理がたのしめるんだよ」と、以前にも来たことがあるミモロは、ハンス君を案内します。
 
落ち着いた雰囲気のレストランの中。でも、ミモロは、座り心地のよさそうな席に見向きもせず、トコトコ外へと向かいます。
「ミモロちゃん、どこ行くの?」と、ハンス君。「こっち、こっち…」と、ミモロは外へ。
「ここでランチしよう…」と、ハンス君を誘ったのは、テラス席です。

「わー広々してるね~」とハンス君
 
美術館の中庭に面したカフェレストランのテラス席は、伸び伸びとした気持ちいいスペースです。この時は、まだ秋なので、紅葉も見られました。冬になると、ちょっと外でのお食事は、寒すぎます。なので春になったら、ぜひ…ということでご紹介します。

このレストランは、箱根の食材を使う地産地消をいち早く推進したレストランで、地元の農家さんなどから、新鮮な野菜が届きます。また、箱根は、沼津、小田原と、山の両サイドに漁港があり、そこからは、地魚などが水揚げされます。

テラス席に座った二人…さっそくメニューを熟読っして、ランチを注文しました。

「太刀魚のオーブン焼きだって…。太刀魚って、京都でも料理屋さんでよく食べるよ~」とミモロ。ここはフレンチスタイルで…。
「ソースが美味しいね~」とミモロ。「食べる…?」とハンス君にも。ミモロ、全部ひとりで食べちゃダメ。ハンス君と半分こね。
「わかった~」ホントは、全部食べたそう。

デザートは、チーズ風味の豊かなタルトです。

「これも半分ずつ?」とミモロ。
「いいよ、先にたくさん食べて…」とやさしいハンス君。「ホント?いいの~」とまったく遠慮しないミモロ。
「もう少し…」といいながら、3分の2以上を食べたミモロです。

ランチセットは、1950円~。デザートだけでもいただけます。
「こういう雰囲気って素敵だね~」と、ハンス君は、レストランの庭の景色がお気に入りに…。「そうね~」といいながらも、デザートに夢中のミモロは、上の空。

わずかにお皿に残ったチーズタルト…ハンス君は、それを食べると…ピョコンと椅子から飛び降りました。
「どこ行くの?」と慌ててミモロも芝生の上に。
駆けだすハンス君を追いかけます。「待って~」

広い芝生の庭は、格好の遊び場?年間を通じ緑が保たれる芝生は、フワフワ。「上等な絨毯みたい…」

人間は、ここを走り回れませんが、ふたりは特別…。
「キャーキャー」と楽しそうな声が響きます。
「箱根の紅葉もいいね~」と、立ち止まり、周囲の木々を眺めます。

富士山のそばに位置する箱根の冬は、駆け足でやってきます。
昨年の冬は、大雪になり、一時、道路が閉鎖されたことも。この芝生も一面銀世界になり、それはそれで、さぞや美しい景色だったのでは?


「美術館で、ラリックの作品を鑑賞して、ここでランチなんて…アートだよね~」とミモロ。「そう、ラリックの作品って、すばらしいよね~僕、好きだな~」とハンス君。「うん、ミモロ、チーズタルトも大好き…」と関心ポイントが、かなりずれているよう。

まぁ、いろんな箱根の楽しみ方がありますから…。

*「カフェレストラン LYS(リス)」の詳しい情報は、ホームページからどうぞ。



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