友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

喫茶店で

2007年07月02日 23時02分13秒 | Weblog
 マインドの交流会の会場予約のために、抽選会場へ出かけた。翌月の会場を予約するため、クラブや同好会の人たちが並んでいた。幸いにも、常連さんばかりのようで、会場を抽選で決めなくてはならないケースはなかった。それでも当然なことだが、職員は一つひとつ呼び出して決めていくので、時間がかかる。苛立った一人の女性が「もっと早くやってよ」と職員に詰め寄った。私は思わずその声を聞いたので、申込み用紙の文字を一字間違えたが多分、よく見なければ気が付かないだろう。

 この会場予約の人たちは、私が地域新聞を作っていた頃からの知り合いだ。「これから喫茶店に行くからおいで」と言ってくださる。無事予約ができたので、その喫茶店に行ってみる。午前中の喫茶店はどこもお年寄りが多いが、この店は比較的女性客よりも男性客が多い。せっかく呼んでくださったけれど、席がいっぱいで彼女たちとは離れて座らなくてはならなかった。喫茶店に来る時はたいてい複数でしかも何か話すためだから、こうして一人黙って座っていることは滅多にない。

 黙って座っていると周りの話が意外によく入ってくる。隣のちょっとやくざ風で私と同年っぽい二人の男性が新聞を見ながら話していた。「安倍内閣の支持率は28%だってよ。まあーこりゃーあかんな」と片方が言えば、もう片方は「朝日新聞だろう。朝日のいうことなんか信用できん」「まあーしかし、大臣が次から次へと失言ばかりじゃーやっぱりそう持たんぞ」「ろくな奴しか安倍内閣にはいないな。甘い汁吸っとる奴ばかりだから、年金なんか解決できるわけがない」。世間話というのはなかなかおもしろい。しかし政治家なんて信用できないと言うことで終わって欲しくない。馬鹿ばかりだと切って捨てるが、実は皆さんが選んでいるのだから。「オレは投票なんかしてないよ」と言う人もいるだろうが、信用できない政治家がどうして闊歩しているのか、そこまで考えて欲しい。

 私の生まれ育った市でも首長選挙があった。自民、公明、民主、連合が押す「後継者」の前収入役が、対立候補の二人の得票をはるかに超える票数で当選した。地方議会の議員選挙ならば、有権者の2~3%の支持を作り出せるならば当選できる。地道に政策を訴え、人柄を示していくならば難しいことではない。「無党派市民派・自治体議員と市民のネットワーク」の活動が証明している。けれども、首長選挙となると勝てない。『国家の品格』の藤原正彦さんは「国民は永遠に成熟しないのです。国民は世界中で未熟である。したがって、成熟した判断が出来る国民という民主主義の暗黙の前提は、永遠に成り立たない」と断言するが、私はそうは思わない。思わないから、市民に向けて啓発して来たし、これからも啓発する人たちを応援する。
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