友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

参議院選挙の結果

2007年07月30日 19時45分33秒 | Weblog
 昨日の参議院選挙の投票結果、民主党の圧勝となった。そうならなければ、「日本人は何を考えているの」ということだから、当然の結果だと言える。自民党政権に嫌気が差してきていたところに、小泉さんが現れて「自民党をぶっ壊してでも改革をやる」と気炎を上げたから、みんなが小泉さんに期待した。小泉さんは瀕死の自民党を延命したばかりか、安倍さんというウルトラ新保守主義者を首相に据えた。衆議院は小泉旋風のおかげで、自公が絶対多数を占めている。安倍さんは早速、「美しい国」造りに着手し、教育基本法の改正や防衛庁の省への昇格、国民投票法などなど、数の多数で強引なまでに法案を成立させてきた。

 「自民党をぶっ壊してでも改革をやる」とはこういうことだったのだ。それを気付かせてくれたのが、松岡農水相の自殺であり、その後も続いた閣僚の失言と失態だ。またさらに明らかなものとしたのが、年金問題だろう。ここまで馬鹿にされて、国民が怒りを爆発させないはずが無い。しかし、安倍首相は「私の内閣の政策は国民の皆様に理解されている」「首相を辞める気は無い」「憲法改正は私の内閣で成し遂げる」と言い切る。これほどまで国民の気持ちがわからない首相はいない。いや、安倍首相は国民の気持ちがどこにあろうと全く無視だ。彼には「憲法改正」しか頭には無いのだ。

 当選した民主党の候補者を見てみると、若い人が多いし、その経歴もこれまでとは違っているように思う。これまでの社会党ならば、労働組合の幹部から議員へと転進した。先日出会った民主党市議たちは、労働組合とは全く無縁の人たちだった。世の中これでよいのかと疑問を持ち、自ら進んで民主党に身を寄せ、古い壁に立ち向かっているのだ。彼らの中には野心ばかりが目に付く人もいる。けれでも、多くの若手議員は真剣に新しい政治のあり方、日本の国のあり方を考えてきている。民主党が自民党とそんなに大差無い体質の政党であると私は考えているが、若い新しい議員たちがこの体質を変革してくれると期待したい気持ちもある。この選挙結果で、民主党内の保守系議員が民主党を脱党することは無くなったが、それだけに民主党そのものの保守化はいっそう進むかもしれない。

 参議院選挙で霞んでしまったが、岐阜県可児市の市議選挙の投票も昨日行われた。この選挙では私たち「無党派市民派・自治体議員と市民のネットワーク」のメンバーが二人立候補している。二人とも苦戦だろうなと感じた。当選できても最下位を争う結果になるのではないかと危惧した。確かにそのとおりで、一人はかろうじて当選したが、もう一人は落選だった。落選した彼は「やはり地域の壁と現職の壁は厚く、地域での票が伸びなかったようです。可児市の中では地元票の少ない地域であり、地域推薦者の勢いを崩すことが叶わなかったです」と、総括していた。私たちの仲間の中には、無党派市民派を前面に出し切れない人がいるが、かえってそのために、どういう候補で何を求めているのかがわからなくて、票を集められない結果を招いている。

 有権者は新しい時代にふさわしい候補者を求めているのに、「保守的な地域だから」と決めつけて、自分の立場をあいまいなものにして当選しようとしても、有権者の心には何も響かない。有権者の3~5%が投票してくれれば当選できるのだから、自らの立場を鮮明にして、全力でぶつかることが一番だ。もちろん、選挙期間だけでの勝負ではかなり厳しいが、できないわけではない。期間に余裕があれば、地道な活動が必ず勝利を呼ぶだろう。私たち「無党派市民派・自治体議員と市民のネットワーク」は、それだけのノウハウを開拓してきた。
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