友だちがブログで「親方(日の丸)のすることは正しいは虚言だ」と年金問題を嘆いていた。年金はまたまた暴かれることになったが、こうした不正は国民の目の届きにくいところではいくらでもあるように思う。民間会社なら経理は全くオープンで、監査の目が行き届くかと言えば、やはりそうではない。会社ぐるみで裏金作りをしているところが結構ある。時々、税務署から摘発されることがあるから、そんな会社が存在することは確かだ。税務署の摘発は氷山の一角と見るのが正しいだろう。
私たちは、物を買ったりする時はかなり厳しくチェックするのに、こと税金となると収めてから先のことには関心がない。今回は、収めたのだからというので、その領収書を残しておかなかった人たちがとんでもない目に遭っている。私も実はそんな領収書など1枚もない。役所がやることに間違いはないと、信じてきた。議員になって、役所は全く都合の良いように税金を使っていることを知ったが、お金がどこに行ってしまったのかわからないようなことはあり得ないと思っていた。役所の悪いところだが、良いところでもある、絶対に間違いがないのが役所だと思い込んできた。
年金のように、集めてそれを運用しながら、受給者に支払っていく。巨額のお金が動いているのに、ここのチェックはどのように行われていたのだろう。民主党の議員がしつこくこの問題を追っていたが、そういう議員がいなければ見いだせなかったとなると、実に情けない制度だ。地方でも、行政のお金の収支は議会で論議されるから、ある程度はわかる。ある程度というのは、議員は何もしなくても報酬が入るから、実に何もしない議員活動の人が結構多い。
ましてや、第3者機関のようなものとなると、チェックが困難なものもある。行政側の良心に任せる以外に無いというおかしなことすらある。もちろん、税金を使う側にいる人たちはそれぞれに皆、正義感と公正・公平な使命感を持った人たちが多いはずだ。国民のために、市民のために働いているという気持ちが誇りであり、やりがいであるはずだ。だから国民から市民から、集めたお金がどこに行ったのかわからないなど、あるはずがない事態だと言える。
関係した人々で、ボーナスを返還するという。その金額を聞いて驚いた。事務次官のボーナスは3百何十万円だと言う。1年間ではボーナスだけで1千万を越すようなお金を公務員がもらっているのはおかしくないか。ここにも、税金に対する謙虚な気持ちがなくなっているように思う。議員は選挙というハードルがあるから、あるいは議員活動が多岐にわたるから、それなりの金額を保証しようというのはわかる。しかしいくら高級公務員でもこの金額は多すぎないか。上から順番に決めていくからこういう結果になるのだろう。そこそこに生活できる給与でよいのではないかと考えるのは間違いなのだろうか。
失政をした行政は、あるいは政府は、即解散し次の担い手が原因を究明し、新たな制度を確立するのが常識だろう。どうして、ミスを犯したものがそのまま、民間に移行して、やり直すと言えるのか、呆れてしまう。古代中国では、執政者が徳を失えば、天は民の信服を得た他の有徳者に、命を下すという「革命」思想があり、孟子もこれを認めていた。武器を持って政権を奪取することには反対だが、天命は下される時だと思う。
私たちは、物を買ったりする時はかなり厳しくチェックするのに、こと税金となると収めてから先のことには関心がない。今回は、収めたのだからというので、その領収書を残しておかなかった人たちがとんでもない目に遭っている。私も実はそんな領収書など1枚もない。役所がやることに間違いはないと、信じてきた。議員になって、役所は全く都合の良いように税金を使っていることを知ったが、お金がどこに行ってしまったのかわからないようなことはあり得ないと思っていた。役所の悪いところだが、良いところでもある、絶対に間違いがないのが役所だと思い込んできた。
年金のように、集めてそれを運用しながら、受給者に支払っていく。巨額のお金が動いているのに、ここのチェックはどのように行われていたのだろう。民主党の議員がしつこくこの問題を追っていたが、そういう議員がいなければ見いだせなかったとなると、実に情けない制度だ。地方でも、行政のお金の収支は議会で論議されるから、ある程度はわかる。ある程度というのは、議員は何もしなくても報酬が入るから、実に何もしない議員活動の人が結構多い。
ましてや、第3者機関のようなものとなると、チェックが困難なものもある。行政側の良心に任せる以外に無いというおかしなことすらある。もちろん、税金を使う側にいる人たちはそれぞれに皆、正義感と公正・公平な使命感を持った人たちが多いはずだ。国民のために、市民のために働いているという気持ちが誇りであり、やりがいであるはずだ。だから国民から市民から、集めたお金がどこに行ったのかわからないなど、あるはずがない事態だと言える。
関係した人々で、ボーナスを返還するという。その金額を聞いて驚いた。事務次官のボーナスは3百何十万円だと言う。1年間ではボーナスだけで1千万を越すようなお金を公務員がもらっているのはおかしくないか。ここにも、税金に対する謙虚な気持ちがなくなっているように思う。議員は選挙というハードルがあるから、あるいは議員活動が多岐にわたるから、それなりの金額を保証しようというのはわかる。しかしいくら高級公務員でもこの金額は多すぎないか。上から順番に決めていくからこういう結果になるのだろう。そこそこに生活できる給与でよいのではないかと考えるのは間違いなのだろうか。
失政をした行政は、あるいは政府は、即解散し次の担い手が原因を究明し、新たな制度を確立するのが常識だろう。どうして、ミスを犯したものがそのまま、民間に移行して、やり直すと言えるのか、呆れてしまう。古代中国では、執政者が徳を失えば、天は民の信服を得た他の有徳者に、命を下すという「革命」思想があり、孟子もこれを認めていた。武器を持って政権を奪取することには反対だが、天命は下される時だと思う。