中学2年の孫娘が、昨日から野外教育活動に出かけている。おかげで静かだ。何時にプールに送り、何時に迎えに行って、何時に塾へ送り、また何時に迎えに行くという制約がないから、なんだかのんびりしてしまっている。今日は外に出ることもないので、髭も剃っていない。学校から帰ると、必ず顔を出すから、ボーとした顔をしていれないが、彼女がいないとなると、ちょっと昼寝しようと横になってしまう。
元来気ままに暮らす性質なのだろうけれど、また今日も朝早くから残っていたサルビアを少し大きめのポットへ移す作業をした。やりだすと止まらない。腰が痛くなればちょっとばかり背筋を伸ばすが、すぐにまた屈み込んで作業を始めてしまう。まだ残っていた古い土にバーク堆肥と牛糞をまぜ、全ての土を再生させた。ポットへの植え込みも終えた。やはり間引きをしないままに育てたサルビアは小さい。これから肥料をやれば大きくなっていくだろう。
孫娘たちは丁度、梅雨の中休みの時にキャンプに行くことができて、さぞかし毎晩騒いでいることだろう。私たちの中学時代にはこのような野外活動はなかった。無かったけれど、たまたま私はプロテスタント系のキリスト教会に通っていたので、東京から名古屋までのその教会の中学生が集まる夏季合宿に、2年と3年に参加した。キャンプ場にはバンガローがあり、食堂も別棟にあったから、自炊をした記憶はない。
リーダーと呼ばれる高校生もいたような気がするが、ハッキリしない。多分いたのだろう。夜、バンガローで眠る前、東京から来た子どもたちが遅くまで女の子のことや進路のことなど話していたように思う。私は田舎から来た、彼らからすればまだ子どもだから、話の中に入れてもらえなかった。それでも、覚えていることが2つある。一つは、「君は訛りがないね」と言われたこと、もう一つは先輩の男の子たちが話題にしていた女の子が誰だかすぐに分かったことだ。
3年の時のキャンプは台風のために帰る日が1日伸びた。翌朝、天気はよかったけれど道路が寸断されていて、何キロか下まで歩いて帰ることになった。私は3年生だから、みんなの面倒を見る立場だった。道は狭いところもあるし、流されてしまったために岩から岩へ渡らなくてはならないところもあった。岩の上で、一人ひとりに手を差し伸べて引き上げる。その時、先輩たちが話題にしていた女の子が私の目の前にいた。手を差し出して引き上げる時、その子の上着の中の乳房が見えた。
手の感触は全く覚えていないのに、その胸の形は覚えているように思う。高校生の時、新聞部でハイキングに出かけて、同じように雨に降られたことがある。ただ一人参加してくれた女生徒をやはり手を差し出して引き上げた。この時の彼女の手がとても柔らかだったことはハッキリと覚えている。恋心を抱きそうな印象だったが、友だちから「オレさ、あの子が好きだ」と聞いていたから、柔らかさだけの思い出だった。
孫娘たちはどんな風にキャンプを過ごしているのだろうか。恋に似たものは生まれたりするのだろうか。
元来気ままに暮らす性質なのだろうけれど、また今日も朝早くから残っていたサルビアを少し大きめのポットへ移す作業をした。やりだすと止まらない。腰が痛くなればちょっとばかり背筋を伸ばすが、すぐにまた屈み込んで作業を始めてしまう。まだ残っていた古い土にバーク堆肥と牛糞をまぜ、全ての土を再生させた。ポットへの植え込みも終えた。やはり間引きをしないままに育てたサルビアは小さい。これから肥料をやれば大きくなっていくだろう。
孫娘たちは丁度、梅雨の中休みの時にキャンプに行くことができて、さぞかし毎晩騒いでいることだろう。私たちの中学時代にはこのような野外活動はなかった。無かったけれど、たまたま私はプロテスタント系のキリスト教会に通っていたので、東京から名古屋までのその教会の中学生が集まる夏季合宿に、2年と3年に参加した。キャンプ場にはバンガローがあり、食堂も別棟にあったから、自炊をした記憶はない。
リーダーと呼ばれる高校生もいたような気がするが、ハッキリしない。多分いたのだろう。夜、バンガローで眠る前、東京から来た子どもたちが遅くまで女の子のことや進路のことなど話していたように思う。私は田舎から来た、彼らからすればまだ子どもだから、話の中に入れてもらえなかった。それでも、覚えていることが2つある。一つは、「君は訛りがないね」と言われたこと、もう一つは先輩の男の子たちが話題にしていた女の子が誰だかすぐに分かったことだ。
3年の時のキャンプは台風のために帰る日が1日伸びた。翌朝、天気はよかったけれど道路が寸断されていて、何キロか下まで歩いて帰ることになった。私は3年生だから、みんなの面倒を見る立場だった。道は狭いところもあるし、流されてしまったために岩から岩へ渡らなくてはならないところもあった。岩の上で、一人ひとりに手を差し伸べて引き上げる。その時、先輩たちが話題にしていた女の子が私の目の前にいた。手を差し出して引き上げる時、その子の上着の中の乳房が見えた。
手の感触は全く覚えていないのに、その胸の形は覚えているように思う。高校生の時、新聞部でハイキングに出かけて、同じように雨に降られたことがある。ただ一人参加してくれた女生徒をやはり手を差し出して引き上げた。この時の彼女の手がとても柔らかだったことはハッキリと覚えている。恋心を抱きそうな印象だったが、友だちから「オレさ、あの子が好きだ」と聞いていたから、柔らかさだけの思い出だった。
孫娘たちはどんな風にキャンプを過ごしているのだろうか。恋に似たものは生まれたりするのだろうか。