昨夜、わざわざ松阪から友人が訪ねて来てくれたので、ご近所の友だちも誘ってビアパーティを開いた。夜の気温はまだまだ高かったけれど、それでも屋外で飲むビールは格別なものがある。そのビアパーティに孫娘が遅れてやってきた。自分の予想よりも人が多かったので、「あれ、どうしよう」と言いながらも、買ってきたみたらしダンゴを串からはずし、すばやくお皿に盛ると、「みたらしはいかがですか」と皆さんに振舞った。
彼女がなぜ、みたらしを買ってきたのか、それにはその前の日の出来事が大きく関係している。彼女が通うプールの前の公園は夏祭りで、みたらしを売る屋台が出ていた。ちょっと派手目の化粧をしたお姉さんが「みたらしを買って!」と呼び込みをしていた。しかし、孫娘はお金を持っていなかった。お姉さんが余りに一生懸命だったので、彼女は真剣な気持ちで「10円しかないんですけど、買えますか」と聞いたそうだ。
いつもプールのロッカーに使う10円がバックに入れていたのを思い出したのだ。派手目のお姉さんは一瞬エッと思ったようだったが、「いいよ」と言った。それで、孫娘は急いで自転車のところに戻り、10円を握り締めてお姉さんに渡した。お姉さんは自分のポケットから100円玉を取り出すと、「これで買ってきていいよ」と孫娘に渡したそうだ。今度は孫娘の方がビックリしたが、お姉さんの言うように、100円出してみたらしを1本買った。
孫娘は派手目のお姉さんの好意がうれしかったようで、翌日つまり昨夜のことだが、どうしてもみたらしを買ってあげたいと思った。いつもならば、お小遣いをせびっていくのに、なけなしの自分の小遣いから500円を持って出かけたのだ。生憎、派手目のお姉さんはいなかったけれど、同じ屋台の人だったそうなので、「あの100円を返しに来ました。それから400円みたらしをください」と言って買ってきたというわけだ。
派手目のお姉さんがどういうつもりで孫娘に100円を渡してくれたのかわからないけれど、たとえどういうつもりがあったとしても、そのことは孫娘の心に何かを残してくれたことは確かだ。そして、彼女がみたらしをこの日の私のお客さんのために買って帰ろうとしてくれたことに、祖父の私はうれしいものを感じた。松阪からやってきた友人は「美味しいですよ」と孫娘が買って来たみたらしを食べてくれた。
暑い夜の熱い出来事だった。
彼女がなぜ、みたらしを買ってきたのか、それにはその前の日の出来事が大きく関係している。彼女が通うプールの前の公園は夏祭りで、みたらしを売る屋台が出ていた。ちょっと派手目の化粧をしたお姉さんが「みたらしを買って!」と呼び込みをしていた。しかし、孫娘はお金を持っていなかった。お姉さんが余りに一生懸命だったので、彼女は真剣な気持ちで「10円しかないんですけど、買えますか」と聞いたそうだ。
いつもプールのロッカーに使う10円がバックに入れていたのを思い出したのだ。派手目のお姉さんは一瞬エッと思ったようだったが、「いいよ」と言った。それで、孫娘は急いで自転車のところに戻り、10円を握り締めてお姉さんに渡した。お姉さんは自分のポケットから100円玉を取り出すと、「これで買ってきていいよ」と孫娘に渡したそうだ。今度は孫娘の方がビックリしたが、お姉さんの言うように、100円出してみたらしを1本買った。
孫娘は派手目のお姉さんの好意がうれしかったようで、翌日つまり昨夜のことだが、どうしてもみたらしを買ってあげたいと思った。いつもならば、お小遣いをせびっていくのに、なけなしの自分の小遣いから500円を持って出かけたのだ。生憎、派手目のお姉さんはいなかったけれど、同じ屋台の人だったそうなので、「あの100円を返しに来ました。それから400円みたらしをください」と言って買ってきたというわけだ。
派手目のお姉さんがどういうつもりで孫娘に100円を渡してくれたのかわからないけれど、たとえどういうつもりがあったとしても、そのことは孫娘の心に何かを残してくれたことは確かだ。そして、彼女がみたらしをこの日の私のお客さんのために買って帰ろうとしてくれたことに、祖父の私はうれしいものを感じた。松阪からやってきた友人は「美味しいですよ」と孫娘が買って来たみたらしを食べてくれた。
暑い夜の熱い出来事だった。