祭りの余韻が残る木曽川沿いを犬山城へと向かう。私たちのようなグループよりも、男女の二人連れが多い。若い人たちもいるが、年配者の方が目に付く。久しく犬山城へは行っていなかったけど、城の周りにあんなにたくさんの神社があったことを知った。城には登らずにぐるりと回って、予約してあった豆腐料理屋へ行く。料理がくるまでの余興として、皆さんに歌を作ってもらったものを披露した。
電車の中で、「食事までに作っておいてください」と渡したのだが、犬山遊園駅に着くまでに仕上げてくれた。「宿題が出るなら帰る」とか、「とても考えられない」とか、いろいろ言っていたけれど、さすがに大人というべきか、なるほどと思う作品ばかりだ。江戸時代、ちょっと気の利いた町人たちが集まって、このような言葉遊びをしたのではないだろうか。お酒を飲みながら言葉遊びをした例に倣って、私たちもちょっぴりお酒をいただいた。
風舞いて 花弁ひとつ 泡の上 何処へ行かむ 明日の我が身は
風舞いて 花弁ひとつ 泡の上 鯉戯れて 花筏行く
風舞いて 花弁ひとつ 泡の上 桜に霞む 犬山の城
風舞いて 花弁ひとつ 泡の上 木曽川流れ 名古屋港へと
風舞いて 花弁ひとつ 泡の上 我もあやかる 犬山の宴
風舞いて 花弁ひとつ 泡の上 乙女の姿 杯に受け
風舞いて 花弁ひとつ 泡の上 愛しき人の 姿忍びぬ
風舞いて 花弁ひとつ 泡の上 かりそめの恋 流れに消える
風舞いて 花弁ひとつ 泡の上 春の宴に 君をぞ忍ぶ
風舞いて 花弁ひとつ 泡の上 集いて花の 筏となりゆく
風舞いて 花弁ひとつ 泡の上 唇寄せて 花弁を喰む
風舞いて 花弁ひとつ 泡の上 はや散り初めし 鳴滝の上に