友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

ヘンなのは天候ばかりではない

2015年04月08日 18時09分21秒 | Weblog

  

 朝のテレビニュースは「東京で雪が降っている」と報じていた。この辺りも朝のうちは肌寒かったのに、午後からは陽が差してきて一気に暑くなった。おかげで、チューリップは閉じていた花弁を開いてしまう。皆さんに来てもらう前に花が散ってしまわないかと心配になる。ヘンなのは天候ばかりではない。群馬県の高崎で、女性の足に希硫酸をかける事件があった。捕まった容疑者は30歳の男性だった。

 昨年、自分の体液というから精液のことだと思うけれど、体液を入れた空き缶を女性のカバンに入れた同姓同名の男がいることが話題になっている。逮捕された男は大学教授の息子で、頭がよくて運動が出来てギターも弾ける、みんなに無いものをいっぱい持っていた。東大に進むだろうと言われたが、東大に入学できなかった。それでも立教大そして早稲田大にも入学できたのだから高い能力の持ち主である。

 もし、彼が犯人であったなら、彼が体液もかけた人物なら、いったい何が犯行に駆り立てたのだろう。警察や消防に電話して出動させたという大学生もいたが、子どもでもしないような行為をなぜしてしまうのだろう。NHK大河ドラマ『花燃ゆ』は、幕府がアメリカと通商条約を結んだことを知った吉田松蔭が「老中、間部詮勝を討つべし」と塾生に説いていた。「志は何のためにあるのか」とも言っていた。

 10代、20代の頃は、どこでもいつの時代も若者は血気に逸る。この場面を見ていたら、イスラム国の連中も、2・26事件の青年将校も、特攻隊の兵士も、みんなこうだったのだろう。討つとは暗殺を実行すること、今で言えばテロを行なうこと。そんなことで世の中は変わらない。松蔭は「大義のため」と言い切るが、大義のためなら何をしてもよいのか。

 戦後、国会を取り巻いて何十万の人々がデモ行進した。全国でも560万人がストライキに参加した。続く70年は学生が中心となって過激な闘争が展開された。あれから45年、学生デモは皆無となった。なのに、「未来に何の希望もない」とはどういうことなのだろう。何事もないからヘンな事件が起きるのだろうか。それでもやっぱり、歴史は若い人たちによって作られていく。

コメント (1)
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