友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

お見舞い

2015年04月24日 19時23分49秒 | Weblog

 姉の娘が「手術を受けることになった」と言ってきたのは10日ほど前だった。姉のひとりだけの子どもだから心配になって、「どうしたの?」と聞くと、「あばら骨の辺りが痛むので診てもらったら、胆嚢に腫瘍があると言われた。それで腹腔鏡手術を受けるの」と言う。「えっ、今、一番問題になっている手術じゃーないか。大丈夫か?」と問うと、「信頼できる先生だから」と答えた。

 21日に入院し、翌日に手術を受け、昨日から歩いている。月曜日には退院するというので、今日、見舞いに行ってきた。手術を受けた人とは思えないほど元気だった。腹腔鏡手術は回復が早いとは聞いていたがこんなにも元気でいられるのかと感心した。「手術の翌日から歩く人は珍しいと言われたけど、お産の痛みに比べたらどうってことないわ」と言う。どんなに簡単な手術でも、男はたいてい動けないそうだ。いざとなると女は強い。

 開口一番、「母さんはどうだった?」と母親の心配をしている。姪っ子を見舞う前に、同じ方向なので姉の見舞いに行ってきた。姉は今の施設に入所してから、顔色もよく穏やかになり元気になった。「お友だちが出来た?」と聞いても、「そんな人はいない」と即答するけれど、いつも一緒のテーブルの人は世話好きで姉によく話しかけてくれている。職員さんも若い人が多いけれど、皆よく気が回る。

 「元気だったわよ。私たちが入っていくと『ひとり足らんねぇ』と言っていた。いつも5人で会いに来ることを知っているのね」と妹が言う。「あなたが『ちっとも見舞いに来ない』とも言うから、『あら、毎日来てるじゃーないですか』と言ったけど、『来とらんよ』と言ってたわよ」とカミさんが話す。姉と娘のふたりで長い間暮らしてきたから、ボケてはいても分かっているようだ。

 妹のダンナが妹を気遣うのを見て、「優しいね。私はこれまで優しい男に出会えなかった」と言うので、姉のことを最後まで面倒みてくれた男の人の名を挙げると、「もう、死んじゃった」と言う。やっぱり大事な人のことは覚えている。姪っ子はこの男の人のことをどう思って暮らしてきたのだろう。そんな姪っ子もダンナの両親に尽くし、3人の男の子を育て、「ウチには子どもが4人いる」と言いながら50代半ばになる。今では地域に溶け込んだ肝っ玉母さんだ。

 明日は久しぶりの井戸掘りで、ブログを休みます。

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