最近は疲れやすいし、視力も落ちてきている。本を読んでいると文字が見えなくなってくる。右目が悪いのだから左目で文字を追っているのだが、そうしていると文字がかすんでくる。明日は白内障手術の説明を受けるが、見えるようになってくれればと思う。
白内障は高齢化に伴う症状のようで、誰に話しても「歳を取れば仕方ないよ」と言われてしまう。ガックリしていたら、98歳の詩人・柴田トヨさんのこんな詩に出会った。「98歳でも 恋はするのよ 夢だってみるの 雲にだって乗りたいわ」。
男の人がいつまでも女の人を恋しがる話は聞く。女の人はダンナに先立たれて、「せいせいした。これからは自由に生きられる」と言う。夫を亡くした妻は長生きするから、真実らしく思えてしまう。さだまさしさんの『関白宣言』、「俺より先に逝ってはいけない」という歌詞を思い出した。
テレビの音楽番組でイエローモンキーというグループの歌を聴いた。「外国で飛行機が墜ちました ニュースキャスターが嬉しそうに 乗客に日本人はいませんでした いませんでした いませんでした 僕は何を思えばいいんだろう 僕は何て言えばいいんだろう こんな夜は逢いたくて逢いたくて逢いたくて 君に逢いたくて君に逢いたくて」。
同じイエローモンキーの歌。「愛情の庭に種をまいた 雨は降るのに花はなかなか 俺はクズだし確信はないけど 不自由と嘆いている自由がここにある (略) 夜よ負けるなよ朝に負けるなよ 何も答えが出てないじゃないか (略) 君にまた言えなかった 夜がまた逃げていった」。
どういうグループか知らないが、歌詞が凄いと思った。高齢になっても、血潮に響くものに変わりはない。私も柴田トヨさんを手本にしよう。