ハロウィーンのイベントは台風が来るというので、中止となった。主催するNPOさんから手伝いを頼まれ、皆さんにお願いしたが、こういう結末になってしまいちょっと残念な気がする。明日の準備の時から風雨は強くなるようで、当日の土曜日は襲来が確実視されているから、正しい判断だと思う。ハロウィーンのバカ騒ぎに抵抗のある人もいたが、子どもたちにハロウィーンの意味や目的を語り、異文化を知らせることはそれなりに意義があるように思う。
今朝の新聞は、「吉野彰氏ノーベル賞」の記事でいっぱいだった。それにテレビに映る吉野さんの表情は明るく微笑ましかった。「暗いニュースが多い中、ホッとしますね」と誰かがコメントしていたが、本当にそんなニュースだった。吉野さんが子どもの頃に読んで、化学の面白さに導かれたという『ロウソクの科学』は人気急上昇だという。
そんな新聞の片隅に、2017年2月に一宮市の中学3年生が飛び降り自殺した事件の裁判記事が載っていた。自殺した子の両親は、担任教師ら学校側の不適切な指導や対応が原因と裁判を起こした。その10回目の口頭弁論がおこなわれ、証人として初めて当時の担任が出廷した。担任は生徒への指導・対応と自殺との因果関係を問われ、原告側の主張を全面否定した。
自殺した子どもは、「担任に私の人生全てを壊された」と遺書を残している。体育祭で両手の親指を骨折した際に思いやりに欠ける対応や、進路指導の先生から「志望校に全部落ちたらどうする」と脅されたりして、学校に対する不信感が募っていたようだ。先生は子どもたちに対して絶対的な権力を持っているから、子どもに強いことが言えるのに、だからこそ子どもたちの気持ちを常に汲み取る姿勢が必要なのに、自分の言うことが聞けない子どもに冷たく当たってしまう。これは「いじめ」だ。