10月に入ったのに、室温は30度、湿度60%と蒸し暑い。午前中に出会った人は、「暑いですね」と悲鳴を上げていた。ヒガンバナはやはり1週間ほど遅い開花となった。マンションの中庭のヒガンバナが昨年よりも多く咲いている。誰かが植えたものだが、次第に群生化してきた。真っ赤なヒガンバナは妖艶だけど、白いヒガンバナは死霊のようだ。
今日から消費税が10%に上がる。軽減税率だとか、ポイント還元だとか、テレビは取り上げているが、本当に必要な税金ならスパッと上げたらいい。そうできないのは、やましいところがあるからだろう。企業に甘いのも、経済がよくならないといけないとの考えが強いからだ。だから、関西電力のような何億円もの金が還流することになる。
サラリーマンが一生働いても手に入らないような金が、目くばせだけで手に入る人たちがいる。それを不公平と思いながらも、サラリーマンたちは仕方がないと諦めている。何事も経済がよくならないと困ると信じているからだ。不思議な世の中なのに、誰もこれを正すことは出来ない。いったい、いつまでこんな世の中が続いて行くのだろう。
新聞の片隅に、目黒の女児虐待死事件で懲役8年の判決を受けた母親が、「これを不服として高裁に控訴した」と載っていた。連れ子だった女児を夫から守れなかったことを悔やんでなのか、それとも夫との間に生まれた幼い子のことを思ってなのか、人の思いまでは分からない。母親を精神的にも支配していた夫だった男は、「理想の家庭像」を描いていたと弁護士が語っている。
人の心のどこが本当なのだろう。人を傷つけたり、ましてや殺害してしまうことなど、あるはずがないと思うのに、世の中にはビックリするような残虐な事件が起きるのはどうしてだろう。