風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

ヤンタンの伝説のアシスタント

2020-07-27 00:45:51 | 日々の生活
 「ヤンタン」が「MBSヤングタウン」の略だと分かる人が首都圏に果たしてどれくらいいるだろうか。ラジオ(毎日放送)の深夜番組で、私が勉強しながらの「ながら族」として中学3年から大学に入る頃まで聞いていた当時は、日曜日以外の毎晩10時から3時間枠で放送されていた。そうは言っても、この手の番組ではパーソナリティが日替わり(曜日担当)で、気紛れに「ヤンタン」ばかりではなくラジオ大阪の「バチョン」や朝日放送の「ヤングリクエスト」などの間を行ったり来たりしたもので、「ヤンタン」で馴染みがあるのは、月曜日の笑福亭鶴瓶(と、浅川美智子、中村行延)、水曜日の原田伸郎(と、大津びわ子など)、木曜日の笑福亭鶴光(と、角淳一、佐々木美絵など)、金曜日の谷村新司(と、ばんばひろふみ、佐藤良子)くらいである。その「ヤンタン」金曜日を、アリスの三人が2年前から再び担当しているのをYouTubeで知って、懐かしくなったことに続いて、全く別の番組ではあるものの、インターネットラジオ番組レディオバルーンの月イチ特番に佐藤良子さんが登場することをfacebookで知って、さらに驚かされた(もっとも、調べたら、MBSの嘉門達夫さんの番組にも「伝説のアシスタント」として出ている)。
 大学生になると夜遊びが過ぎたので(苦笑)、ラジオを聴くことはめっきり減ったし、就職すればそれどころではなくなって、ラジオから長らく遠ざかっていたが(今はそもそもラジオが手元にない)、今日の放送によると、佐藤良子さんは、1983年3月を以て毎日放送を退職され、その後のことは知らないが、1995年にNZに家を買い、25年間、NZに滞在していたそうだ。人生いろいろ。まあ佐藤良子さんの個人的なことはどうでもいいのだが(笑)、70に手が届くお年頃(!)で、喋る量と言うより喋るトーンに図々しさというか押しつけがましさが滲み出て・・・とは言っても、当時もアナウンサーとして、チンペイやバンバンを相手に丁々発止(なにしろ『女性立ち入り禁止コーナー』なんぞもあったりして・・・笑)、それほど控え目で奥床しかったわけではなく、むしろアナウンサーらしくない自由奔放で個性的なお姉様(というより姐御)としての印象が残るが、今では大阪の(ちょっと上品かも知れない)おばちゃんそのもので(笑)、それもご愛敬、むしろ声の張りや艶にしても滑舌にしても年齢を感じさせず、これまた驚かされたのであった。
 40年の年月は世の中を変える。当時、時々ハガキを買っては投稿し、何度か読まれて記念の景品を貰ったものだが、今はネット上で曲のリクエストやメッセージを書き込んで、送信ボタンを押すだけで、当然、無料だし、個人情報に厳しい時節柄、多分、住所も書かないから、景品もない。その間、パソコンがテキスト(文字)以外に音声や動画を扱うことになるのは画期的だとして、マルチメディア・コンピューティングなどと期待され、もてはやされたことがあったが、それも今は昔、動画(YouTube)でニュースなどの情報を仕入れるだけでなく、動画配信が将来の有力な職業候補になる時代・・・。番組名は、「やっぱり、ラジオは素晴らしい!今晩は、佐藤良子です」というベタなもので、曲を織り交ぜながらのお喋りという、久しぶりに聞いたラジオ番組(と言ってよいのかどうか、雑音もなくクリアな音声が不思議な感じ)は懐かしいだけでなく却って新鮮なほどに快適で、ラジカセからパソコンに替わっても、「やっぱり、ラジオは素晴らしい」と素直に思ったのだった。

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