風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

これがアメリカ~大らかさ

2017-11-11 07:55:11 | 永遠の旅人
 いまアメリカ出張中で、主(トランプ大統領)が外遊中で不在のワシントンDCにいる。彼の訪日報道のとき、この時期のワシントンDCは氷点下になることもある・・・などと聞いていたのにもかかわらず、荷物を減らすためにコートを持って来なかったら、案の定、寒さに震えている。天気予報によれば華氏30度台・・・ということは摂氏5度以下で、周りは皆、もう冬支度である。
 今回はダラス経由で入った。最近はアメリカ訪問者にはESTAというビザもどきの取得が義務付けられており、入国にあたって機械で到着確認の入力をした上で、通常の入国審査に入るので、二度手間になる。ESTAでは、パスポート番号や誕生日や連絡先のほか、両親のフルネームまで書かされて、丸裸・・・これが911以後のアメリカの現実なのだろう。しかも審査官が少なくて長蛇の列なのに、まったくお構いなしなのも、日本で観光客誘致にこれ努めているのと対照的で、来たかったらおいで・・・程度の扱いなのが、なんだか哀しい。1時間半もかかって、まわりにいた日本人の中には国内線乗り継ぎに間に合わないと騒いでいた人が何人かいた(が、国際線と違って国内線は待ってくれない)。
 タクシーを拾って、子会社に向かったのだが、運ちゃんは地図が頭に入っていなくて、だからと言ってカーナビを入れているわけでもなく、オフィスがあるのはあの辺りかこの辺りだと言い放って、実にいい加減に車を走らせる(だからといって、アメリカは密集していないので、だいたい外れることもない)。仕方なく、プリントアウトして持って来た地図を取り出して(そういう私はいまだにガラケーである)、道案内する羽目になった。おいおい、5年ぶりに来た外国人に案内させるのかよ・・・とも思うが、何ら悪びれる風はない、いい加減なところもいかにもアメリカである。
 ほんの2時間の滞在で、再び空港に戻り、昼食にサンドイッチとスムージーを頼んだら、ビッグ・サイズなのが懐かしく、アメリカに来たことを実感する。その後、ワシントンDCまでのフライトの3時間弱は、身体にとっては深夜を過ぎて明け方ということもあり、死んだように眠りこけた。空港からホテルに向かうタクシーでトラブルに見舞われ(これについては稿をあらためる)、部屋で落ち着いたのは夜11時を回ってしまい、ルーム・サービスを頼むほどの食い気もなく、ロビーのバーで軽くつまもうと下りてみると、もう食事の提供は終わっていて、仕方なくツマミを頼むと、日本では灰皿程度のナッツが丼にてんこ盛りで出てきて、ビールはサイズのチョイスはなく大ジョッキで、腹いっぱいになる、これがアメリカなのだ・・・。
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