風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

浅野翔吾のプロ初アーチ

2023-08-19 14:12:11 | スポーツ・芸能好き

 第一印象は、オッサン臭い奴やな・・・事実、坂本勇人からは「浅野のおっちゃん」と呼ばれて可愛がられているらしい。サンスポはもう少し上品に、「ニックネーム:貫禄のある風貌から高校時代のあだ名は『おじさん』」と書いてくれている。その浅野翔吾が昨日の広島戦に7番・右翼でスタメン出場し、3点を追う5回に、プロ通算12打席目にして初アーチとなる2ランを放った。

 オッサン臭いとは言え、まだ18歳である。一年前の同じ8月18日、高松商の主将として甲子園・準々決勝の近江戦でバックスクリーンに高校通算68号のラスト・アーチを放った。

 あれから一年。

 7月7日に一軍登録され、翌8日のDeNA戦6回に代打で登場すると、かつての長嶋茂雄を思わせるような豪快な二打席連続空振り三振、その後の初の守備機会では豪快にずっこけて、菅野智之投手から頭を“ぽんっ”とされた。昨日の初本塁打でも、ランナー二塁で先にホームインしていた中田翔から頭を“ぽんぽんっ”と満面の笑顔で迎えられた。オッサン臭いが、まだ18歳なのである(ちょっとしつこい・・・)。

 高卒ルーキーのアーチは2リーグ制後7人目、巨人では(王貞治や松井秀喜に続く)2015年の岡本和真以来となる。「変化球に出されることなくしっかりと残して芯で捉えることができました。うれしい気持ちはありましたが、リードされているので次の打席でも打てるように集中していきます」と健気なコメントが伝えられたが、次の打席は、6回一死一、二塁の絶好機に巡って来て、代打・丸が送られた。一塁走者も中田翔に代走で門脇が送られ、原監督としては勝負に出たが、最悪の二ゴロ併殺に終わった。あのまま浅野に打たせてあげたかったところだが、かつての常勝・巨人もなかなかAクラスに這い上がれない苦しいペナントレース終盤、原監督の立場も辛い。

 しかし、この試合9回には、(今年はチャンスに弱い)岡本和真が(珍しく)タイムリーツーベースで勝越しに成功し、ルーキーの初アーチに花を添えた。そんなところに浅野の運の強さを感じさせる。

 ジャイアンツ球場でファンにサインをする姿はお馴染みの光景らしいが、高校時代も甲子園終了後は地元の少年野球チームに引っ張りだこで、「毎週末、多くのチームの練習に顔を出し、野球を教えるだけでなくサインや記念撮影にも応じていた」(スポーツニッポン)そうだ。ファンサービスもヒーローの条件で、ツラ構えだけでない既に貫禄十分の18歳に期待したい。

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