身長12㎝の子ども(第2話)
~同居~ 作:みゆみゆ
子どもが公園で遊ぶのが、あまりにも楽しかったので、またいっしょに遊びたいという内容の手紙を書いて送ってきた。
私は、はかせに作ってもらった、大きな字でも小さな字になる、えんぴつのような形のきかいを手に持って、
「いいよ。わたしの家へおいでよ。」と、手紙に書いて送った。
二日後、あの子どもが、午後3時にやって来た。そして、まっ先に、
「おやつをくれませんか。」と書いたのだった。
「身長どのくらい?」と言っても、「さあ?」と書くだけだったので、ものさして身長を計ってみた。12㎝だった。
「12㎝くん。」
と言ったらおこったので、
「小林くん。」
と言ってみた。
すると、その子の機嫌はたちまち直った。
そこで、この子を「小林くん」と名付けることにした。
そして、おやつに、たこやきを食べた。
わたしは、小林くんの口の周りについているソースを、ふいてあげた。
とつぜん、小林くんが書きだした。
「ねえ、ぼく、きみと同居したいんだけど。」
わたしはびっくりした。
そして、
「もちろん、いいよ。」
と言った。
つづく
~同居~ 作:みゆみゆ
子どもが公園で遊ぶのが、あまりにも楽しかったので、またいっしょに遊びたいという内容の手紙を書いて送ってきた。
私は、はかせに作ってもらった、大きな字でも小さな字になる、えんぴつのような形のきかいを手に持って、
「いいよ。わたしの家へおいでよ。」と、手紙に書いて送った。
二日後、あの子どもが、午後3時にやって来た。そして、まっ先に、
「おやつをくれませんか。」と書いたのだった。
「身長どのくらい?」と言っても、「さあ?」と書くだけだったので、ものさして身長を計ってみた。12㎝だった。
「12㎝くん。」
と言ったらおこったので、
「小林くん。」
と言ってみた。
すると、その子の機嫌はたちまち直った。
そこで、この子を「小林くん」と名付けることにした。
そして、おやつに、たこやきを食べた。
わたしは、小林くんの口の周りについているソースを、ふいてあげた。
とつぜん、小林くんが書きだした。
「ねえ、ぼく、きみと同居したいんだけど。」
わたしはびっくりした。
そして、
「もちろん、いいよ。」
と言った。
つづく