かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

障害者週間記念のつどい

2013年12月08日 19時48分44秒 | みゆみゆとの生活
夫と二人で、「障害者週間記念のつどい」という催しに参加してきました。
自閉症協会からの案内で知って申し込み、だいぶ前から楽しみにしていた会です。

午前中は映画。
「最強のふたり」というタイトルの、フランス映画です。
数年前に話題になり、フランスではその年の興行収入一位を記録したらしい。
私もみたいみたいと思いつつ、機会がなかったので、今日大きなスクリーンでみられたことは、ほんとにラッキーでした。

映画は実話を元にした作品。
パラグライダーの事故で頸椎を損傷し車いす生活を送っている裕福な男性と、その介護をすることになったスラム街育ちの男性との友情物語。
随所にブラックユーモアもあり、「思わず引いてしまう」セリフもありましたが、全体的に明るいトーンで笑わせられ、いい作品でした。
おすすめ作品です。是非お時間ある方はビデオ借りてきて観てください。
偏見とは。本当の平等とは。相手を大切にすることって。
どんなことなのか、考えさせられます。

気を使いすぎて相手との距離が縮まらないことって、結構多い。
ストレートに気持ちをぶつけることは時に相手を傷つけるけど、そこを乗り越えてこそ本当にわかりあえるようになる・・・。
この映画を通じて、そういう夢を見させてもらえた気がします。

ちなみに会場は障害のある方も多く来られていて、映画は「音声ガイド付き」。
セリフのないところは全て言葉で説明してくれます。
えっ、そこは言葉で解説しないでほしい、と思う場面がないではなかったですが。
それはそれで、貴重な体験でした。

そして、午後は夫が楽しみにしていた、講演会。
東レ経営研究所の佐々木常夫さんの講演会です。
この方の書いたベストセラー「ビッグツリー」という本が、夫のバイブルでして。
佐々木さんは、長男が自閉症、妻は鬱病で入院40回以上自殺未遂3回、その
家族の介護をしながら東レの取締役まで務めたという方です。

講演会のタイトルは、ズバリ
「私は仕事も家族も決してあきらめない。」
かっこいいです。言い切れるのって。

講演では、ビジネスの効率化の話もあり、おお、この人は経営者、ザ・ビジネスマンなんだな、と感じました。
でも、障害関係の団体の副会長も務めておられるんだからすごい。

講演会の中で印象に残ったのは、
「周りの人にずいぶん助けてもらった」というお話。
家族、障害児の親仲間、信頼できる主治医、会社の人、地域の人・・・。
親切な人はたくさんいる。
その人たちに助けてもらうために、「自分が頑張る」ことが大切。
一生懸命毎日を頑張っていたら、その姿を見ている周りの人が手をさしのべてくれる、と。

ほんとにそうだな、と思いました。
だからこそ。等身大の自分で、日々を大切に生きねば。

うん。
たまにはこういうことに参加するのも大事だ。
持ち帰れることがたくさんあった、一日でした。