講演会で聞いたこと、の続き。
少し前に、「不登校・引きこもりフォーラム」というのに参加したのですが、そこで言っていたことと同じ事を昨日の講演会でも聞きました。
「就職で必要なことは、ほとんど保育園で習っている。」
なによりも、あいさつ。
それから生活習慣。
トイレに行ったら手を洗う。
ハンカチ・ティッシュを持っている。
ごはんを食べる前に手を洗う。
おはしをきちんと使える。
うそをつかない、約束を守る。
遅刻しない。
聞かれたことには相手に聞こえるように答える。
確かに、これができていない新入社員が入ってくると、かなり大変。
逆に言うと、できていない成人は結構多い。
「働ける大人になる」ことは、勉強や資格だけが必要なわけではなく、まずここが原点なのだとあらためて思いました。
しかもそれは、障害の有無に関わらず。
昨日の話の中で、「仕事ができない、空気を読めないなんて人はどこの職場にもいくらでもいる。」という話もでました。
大切なのは、「その人にできる仕事を探して与える」ということだと。
障害者雇用率が80パーセント、とかいう会社があるらしく、そこの社長さんは、「入ってきた子」に合わせて仕事のやり方を考えるらしい。
数字が読めなければ、色で分けるとか。
障害の世界では、これを「視覚化」とか「構造化」と呼びます。
どんな人も、社会で働けなければいけない。
現在の日本社会は、たくさんいる障害者を排除して健常者だけで社会を動かそうとしていて、それは間違っている。
障害者と健常者の線引きは、あいまいなものです。
「仕事ができない、空気が読めない人」にも得意な事があるはずで、知的な遅れがあったって体力はふつうの人以上にあったりもする。
だから、その人に合った仕事を探して与えることは、先輩・上司・経営者の使命で、
それ以上にまずは、親が「基本的な力」を身につけさせるべく子供を育てることが大事なんだな、と。
朝から難しいことを考えたのでした。
ちなみに、不登校・引きこもりフォーラムでは、
心のトラブルに陥った子に対して親が目標とするべき事は、「安心感・信頼」を与えることだと、言われていました。
幼児期も、児童期も、思春期も。
子供が自分の力で前に進むための力を獲得するには、安心・信頼・自己肯定感を育む子育てを目標とするべきだと。
言葉で言うのは簡単だけど、日々の生活ではほんとに難しい。
でも、お守りのように、心に持っておきたいと思う。
安心・信頼・自己肯定感。
ん?
これって子供だけか??