かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

あっちゃこっちゃ

2015年08月08日 21時03分02秒 | みゆみゆとの生活
あっちゃこっちゃ、行ってる。
そうちゃんも、みゆみゆも。
夏、満喫しているようです。

今週のそうちゃんは、デイサービスから何か所か遠足に行きました。
養老の滝とか、美術館とか。
滝の日は、落ちておぼれるんじゃないかと心配したけど、
職員さんが「僕たちもそれは怖いんで、一人担当がぴったり付いてますから大丈夫ですよ」と言って下さり、安心しました。

自宅で過ごす夏休み期間、そうちゃんがお世話になるのは、4つのデイサービスと児童館(学童保育)それから行動援護(お散歩)。
どこもそうちゃんにとっては馴染んでいるところなので、楽しく過ごせているみたい。
今週は、徐々に落ち着いてきています。

一方みゆみゆも、忙しそうです。
先日は、「生物多様性なんちゃらかんちゃら・・・」のサマースクールに行ってきて、田んぼで生きもの観察をやってきました。
10人くらいの小中学生で、かえるやらどじょうやらバッタやらを捕まえたらしいのですが。
「母さん!聞いて!みんなで合計45匹のかえるを捕まえたんだよ。こんな大きいのもいたよ
両手を合わせて、かえるの大きさを教えてくれる中学女子。
めっちゃ目を輝かせて言ってくるんだけど・・・
45匹のかえるですか。
ごめんね、母さんはそんなにはうらやましくないわー
というつぶやきは心の中にしておいて、「おおーすごいね、いい経験したね!何色のかえるだった?」と一応話には乗っておいた。かーちゃんですから。

私は私で、ボランティア活動に奔走中。
今日はみんなの学校の企画で講師をお願いしている方に、お会いしてきました。
手足の障害があり車いすを利用している方ですが、海外に何度も行かれ、ピアカウンセラーとしてお仕事もされている女性です。
この方は、地域の小学校・中学校から、高校・大学まで健常者と一緒に通われていました。
地元小学校入学の際には、教育委員会はじめ、周りの人達から反対されたそうです。
それでもお母さんは、「保育園でできたことがなぜ小学校になると急にできなくなるのかわからない」と、地元小学校への入学を求めて活動され、実現されたそうです。
実際どんな学校生活だったのか・・・は、講演会で話していただけそうです。
「地域の学校に通うことはどんな人にでもできる」ともおっしゃっていて、実際に経験された当事者の言葉の重みを感じました。

海外の話も、とても刺激的でした。
アメリカ留学した際に、学校のクラスメイトと乗馬に行き、自分は迷惑をかけると思って見学していたら、向こうの人に「君はやりたいのか、やりたくないのか、どっちだ。やりたいなら、方法を探せばいいじゃないか」と言われたというエピソードも教えてくれました。
また、フィンランドの小学校は車いすの子も障害のある子も一緒に学んでいるそうです。
ですが、すべての子どもが一緒、というわけではなく、「特別なニーズのある子」は地域にある「特別支援学級のようなところ」に通う子もいるとのことでした。
そこは、「障害がある子」が行くところではなく、「外国人で言葉がわからない」「勉強ができすぎる」「理解がゆっくり」など、それぞれのニーズに合わせて勉強をする場所だそうです。
なるほど・・・。

さ、公開企画が楽しみになってきました
「多様性を受けいれる地域づくり」は、障害のあるなしや種別には関係ないと思います。
この方の話を、聞かないのはもったいない。
たくさんの方に、足を運んで聞いてもらいたいなーと思いました。
ご興味ある方はぜひ