かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

小学部卒業式で泣く(?)

2018年03月09日 20時51分46秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃん、卒業式でした。

「卒業」ったってねー。
特別支援学校は高等部まで同じ建物ですから。
中学部に上がると言っても階段上がるだけ。
先生は変わるし新しいクラスメイトも入ってくるけど、同じ学年の子たちは全員一緒に上がる。
特に泣けない。

と思ってたのですが。
泣いてしまいました。

そうちゃんが4年生の時から3年間お世話になった副担任の女の先生が、涙ポロポロ流しながらこんな風に言ってくれたのです。

 そうちゃんって、いつも私にかけてくれる言葉が優しいんです。
 おうちでお母さんやお父さんに、やさしい言葉をかけてもらってるんだなーって、思ってました。
 仕事がしんどい時もあったけど、私にとってはそうちゃんの言葉は癒しでした。
 何度も、そうちゃんに救われました。

ああ先生。
ありがとうございます。
私も涙が止まらない。
誰よりも手のかかる子だったのに。
そんなことを言って下さるなんて。

悩みながら不安を感じながら、ずっと育ててきたけど。
そうちゃんが生きている意味を提示してもらえたような。
親の私のことも認めてもらえたような。
熱い思いでいっぱいになりました。

担任の先生は、クラスのみんなにこう言われました。
 
 中学生になっても頑張ってね。
 いや、頑張らなくてもいいや。
 君たちらしく!
 君たちらしく、中学生生活を楽しんでください!

本当にそうだ。
この学年は動きの多い子が多く、先生は大変だったはず。
それが、卒業式では全員座れるようになりました。
何より大事なのは、「座っている」という形ではなく、「安心してそこにいる」ということ。
個性豊かな子ども達がその子らしくいられますように。
それを一番に願ってくれる先生。

その視野が、そして愛情が。
そうちゃんや他の子たちをここまで成長させてくれたのだと思います。
ありがとうございました。

卒業式には、そうちゃんの地元小学校の校長先生もわざわざ来られていました。
遠いのに。年度末で小学校も忙しいのに。
うれしかったです。とても。
 
お話はできなかったのだけど、
 
 この地域の子だって、忘れてないよ。
 そうちゃんが大きくなった姿、ちゃんと見たよ。

って、言っていただけたような気がして。
あったかい気持ちになりました。
地元小の支援学級にいた時、この先生は教頭先生として、そうちゃんの書写を教えてくれていました。
たくさん工夫してくれたな~。
入学前は保育園まで見に来てくれて。
入学後、デイなどの事業所との会議に出て下さり。
支援学校に転校してからも、居住地交流で行った時、いつも笑顔で校長室に迎えてくれました。
人として、そうちゃんと接してくれたと思う。

たくさんの人に支えられて、
今日、そうちゃんは小学部を卒業しました。



見守ってくれた皆さん、
応援してくれた皆さん、
本当に本当に、ありがとうございました。

おまけの写真。

式の間おとなしすぎた分、疲れたのか写真撮影の頃にはご機嫌斜めに。

半べそかきながらもちゃんと「手はおひざ」になってるのが健気(笑)
辛抱して、みんなが揃うのを待ってる。

でもさっ。

もう無理~


やってらんないよ

手が「ホワイ?」になってる。
この後は大声で叫びっぱなしでしたが、なんとか無事写真撮影は終わりました。

お昼ご飯食べに行ったら機嫌は直り、
夕方からショートステイの施設へ。
今日からしばらく、休憩です。
そうちゃんも、かーちゃんも。

ようく、頑張った。
年明けからずっと、嵐だったもんね。