かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

そうちゃんが合唱団で!

2018年06月10日 19時00分49秒 | みゆみゆとの生活
今朝は7時に起きたけど、8時すぎには大パニック突入。
ううん、訂正。
大・大パニックに突入。
1時間以上続いたと思う。
詳細は省きますが、もう今日は合唱団に行くのは無理じゃないかと思った。

最悪、今日は伴奏者なしだな、と考えた。
ピアノ伴奏者さんが元々お休みで、今日の伴奏は基本みゆちちギターだけの予定だったので。
ま、それでもなんとかなるさ。
ピアノが弾ける参加者さんに急遽お願いするか、
強い味方スマホ君でカラオケするもよし。
私がへたっぴピアノを弾いて他の人に指揮してもらうのでもいいしね。
と、常にBプランを考えておく。そうちゃんと出かけるときは。

ふたを開けてみれば、
合唱についたそうちゃんは、意外に落ち着いていて。
みんなが歌ってる間、機嫌よくウロウロと歩き回っておりました。
ドアから出ていかないように、倉庫に入り込まないように、見守っていてくれる仲間に感謝。
「なんでもありませんよー」って顔でしれっとドアに近づくそうちゃんの行く手を、歌いながらサッと塞ぐ参加者。さりげなさが素敵。
「だよねー」とは言わないけどすぐ諦めるそうちゃん。慣れてますね~お互い。

新曲の譜読みの時、音取りのためにピアノを弾いてくださったのが、そうちゃんが最近習い始めたピアノの先生。
そこへスッと近づいて膝に座り、そうちゃんすっかりピアノ伴奏者気分に。
先生、二人羽織状態で弾きにくそうでしたが、下ろすでもなくそのまま弾き続けてくれました。ブラボー。

その後、ギター伴奏に戻して他の曲の練習もしたのですが、味をしめたらしいそうちゃん、気づくとピアノの前に座ってる。
そして、指揮者の合図で弾き始めた!
タイミング合ってる。すごい。
めちゃめちゃに弾いてるんだけどノリノリで、見かけはバーで演奏する天才ジャズピアニストみたい。
低い音から高い音まで幅広くピアノ使ってるとこが特に。
えらそうに、時々ちゃんと振り返って指揮を確認してたりもする。
指揮者が歌を止めるタイミングでピアノもやめる。
なんだか微笑ましくて、みんな笑ってしまいました。

合唱団を始めて1年半。
流れがわかり、人との信頼関係ができて、
ようやくそうちゃんが安心できる居場所ができたんだな、って。
合唱団を始めてよかったと、心から思えました。
皆さんのおかげだ。
胸が熱くなる。
今日は新しい参加者さんもたくさんおられ、次の演奏会が楽しみになりました。

土曜日は午前中ピアノ演奏会(岩崎洵奈さん)を聴きに行き、
午後はアメリカから友人(ペット吹きくん、クラ吹きさん)が遊びに来て、
日曜日は合唱団。
大忙しな二日間だったので、今日の午後はぐっすりお昼寝しました。
その間そうちゃんは、ヘルパーさんと5時間のお出かけ。
たくさん歩いてきてくれました。
保育園時代からお世話になってるこのヘルパーさん、そうちゃんとは絶大な信頼関係があります。
こんなに調子の悪いときに、しかも雨なのに、しっかりお散歩して事故もなく帰ってきてくださることが、それだけでミラクルに思える。

たくさんのつながりの中で生きさせてもらってる。
そこに音楽が介在していて幸せだと感じる。
明日からの一週間もがんばろ。
まだまだ、大丈夫。

最後に、合唱団のあとに行ったサイゼリヤでの写真を。



看板の字をなぞりたいそうちゃん。



ここも。
お父さんに抱っこしてもらって、看板にタッチ。



「あれ タッチしたいー」
いや、上のは無理だよ。(笑)