かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

信頼は安心を呼ぶ

2018年06月27日 22時22分23秒 | みゆみゆとの生活
入院中、そうちゃんは今まで見たことないほど落ち着いていました。
付き添いでこんなにたくさん本が読めるなんて、と感動。
念のため文庫本2つ持っていってよかった。
2冊とも読みきりました。
毎晩8時半には寝つき、夜中に起きることもなく、朝7時半までぐっすり。
睡眠障害?誰のこと?という状態。
いつもショートステイに迎えに行った時に聞く「穏やかなそうちゃん」って、この人のことかー、と思った。

とはいえ、
もちろんパニックはありました。
頭や太ももを叩く自傷、腹からの大声、壁や床や母を蹴る他害。
10分~1時間を、1日3セットくらい。
きっかけは、「思うようにならなかった時」が主ですが、突然すぎてよく分からないこともありました。
看護師さんがみんな優秀で親切で、とても柔軟に対応してくれて、本当に助かりました。
はじめのうちはそうちゃんが「たーすけてー」と叫ぶたびに心配して部屋を見に来られたのですが(当たり前か。)、
すぐにパターンを理解してくださった様子で、「お母さん一人で対応しきれない時はすぐに呼んでくださいねー」ってナースコールを近くに置いてくれた。
「よくがんばってるもんね、ストレスたまるよねー。」とそうちゃんに声をかけ、「大きな声は気になさらなくても大丈夫ですからね」と私にも言ってくれました。

ここの職員さんは、看護師さんもドクターも、ちゃんとそうちゃんに話しかけてくれる。
それって当たり前ではない。
視線が合わず、初対面の人とは会話もほとんどできない子に対し、まるでそこにいないかのように親又は介護者にだけ話しかける支援者は、実はとても多いです。
その現状も知ってるから余計に、ここのスタッフの方たちは信頼できました。

信頼は安心を呼び、安心は緊張を減らす。
私が安心したから、そうちゃんも落ち着いてたのかも。

落ち着いてた原因は他にもある。
一日中刺激もなく変化もなく、毎日全く同じタイムスケジュール。
しかもお母さんが家事も何もせずにずっとボクのすぐそばにいる。
そのことがこんなにそうちゃんの動きを減らすのかと、目から鱗でした。

そうちゃんは「元来の超多動」てはなかった。
環境的要因が大きいことを痛感させられました。

帰宅後も穏やかな空気感をまとったままのそうちゃんは、本当に聞き分けが良く。
ああ、いいな、これなら育てられる。
と幸せを感じていたら…

夕方、ふとした隙にダッシュされてしまいました。
あんまり早くて追い付けず、角を曲がったところで、そうちゃんを見失ってしまった。
通りがかった男性に「黄色いTシャツの男の子見ませんでした?」と聞いてみたら、「弁当屋に入っていきましたよ。」との返答。
びっくりして弁当屋さんを覗いたら、いました。
よかった。
この暑いのに、冷や汗かいたよ。

油断大敵ですねー。
気をつけなきゃ。
シャバは危険が至るところに転がってるからねー。

ああ眠い。
おやすみなさい。