かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

長い一日

2019年12月31日 22時36分16秒 | みゆみゆとの生活
ああ、一日ってなんて長いんだ。
午後3時ごろに一旦途方に暮れてそう思ったけど、なんとかなったよ。
今年も一年、頑張った。楽しかった。

午前中は定番のカラオケ。
いつものように、そうちゃんは歌わない。
次々とお決まりのリクエストをしてくれるので、夫婦交替で歌います。
そうちゃんが一番ノリノリだったのは、これも定番の「六兆年と一夜物語」。
手と膝を交互にバンバン叩きながら聴いてくれます。

ていうか、その足どうなっとる?
中尾彬のねじねじネクタイみたいになってますけど。

お昼ご飯はすき家で牛丼とカレー。
これも毎回カラオケとセット。
いつもと同じが安心。

午後、少し休憩・・・
なんて許してくれないのがそうちゃん。
だよね。
帰ったその足で、ビデオ屋さんまでお散歩。
強風。さむ。

ご所望の「スヌーピーとかぼちゃ大王」があってよかった。
これも何かの記憶による選択なんだろう。
そのあと、真っすぐ家に帰ってもしょうがないので、スーパーに寄ってみた。

そうちゃん、なぜかスーパーに着くなりグイグイと私の手を引っ張って2階へ。

なぜかこのマッサージ機に座ってお客さんウォッチング。
なんだこのパターン。初めてだぞ。
不思議なくらい静かに、そのまましばらく座っていた。

こんなにおとなしければ、多少混んでるレジでも待てるかも。
と色気を出した私が甘かった。
大晦日のスーパーってすごいんだね・・・。
レジ、激込み。13組くらい並んでる。
並び始めてしばらくしてから、そうちゃんの大声が始まってしまった。
「アンパンマン! トーマス! チャギントン!」
一斉に振り返る人々。
「そうちゃん、小さな声にして」
私のお願いに、指を一本立てて口に近づけるそうちゃん。
「アンパンマン! トーマス! チャギントン!」
全然小さくなってないー。シーっはポーズだけ。

並んでる間中、時々小さくなってはまた大きくなる、繰り返し。
そうちゃんはこの声を出すことで、なんとか待っていられている。
こちらを見る周囲の視線は、1度目はみんな同じ。いぶかしげ。
2度目、3度目になると質が変わってくる。
一応確認するけど微笑ましく見てくれる、という人には感謝。
何度でもいぶかしげに見る人には、ごめんなさいね、事情がありまして、という申し訳なさ。
しんどかったのは、にらみつけてくるおじさん。居たたまれない。

何でもありませんよ、という表情でそうちゃんを時々なだめつつ、頭の中はフル回転。
これがパニックに移行しそうになったらすぐここを離れなきゃ、と段取りを考える。
夫にSOSしようかと携帯握りしめて。

そんなかーちゃんの気持ちなんて知る由もないと思うけど、そうちゃんはあと3人というところで急に黙りました。
見通しが立ったのかもしれません。
無事に買い物を終え、帰宅。ホッとして力が抜ける。
家でビデオを見せてから、夫とお散歩に行ってもらう。

たくさん運動したからか、夜ごはんの後はほんとにおとなしくて助かった。
やっぱり歌が大好きなようで、紅白歌合戦をこたつでジーっと見ててくれたよ。
そして10時半、すんなり就寝。
バンザイ。

ふむ。
結局これがおいしい。

カップ酒「菊水」。
野菜のかき揚げとおそばによく合います。

紅白で、星野源の後ろでハマオカモトがギター弾いてるのを見て、
「お父さん(ダウンタウン浜ちゃん)裏でお尻叩かれてんのにな~」とつぶやく、年末。
平和だ。
来年もいい年になりますように。

ブログをご覧の皆さま、一年間ありがとうございました。
令和2年もよろしくお願いします。