かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

小学校って楽しい

2012年04月12日 21時05分12秒 | みゆみゆとの生活
紙芝居は、なんとか7枚描き上げました。
早速明日の朝、1年1組でお話してきます。
決して上手な絵ではないし、文章もこれでいいのか自信ないけど、
子供達が耳を傾けてくれるといいな。
そして、少しでもそうちゃんっていうちょっと変わった子のことを、わかってくれると嬉しい。
それにしても、1年生にわかる表現って難しい…。
大人に説明するのも難しいのに。
低学年の子に説明をするのに、「障害」「病気」という表現は効果的ではない、と何かに書いてあったので、「ゆっくりいろんなことを覚えていく子」「生まれた時からそういうふうに決まっていた」と表現してみました。

あー、どんな反応かな?
ちょっと不安…。

ところで1年生4日目のそうちゃん、日に日に落ち着いてきています。
わけのわからない毎日だった春休みよりは、毎朝学校に行くことの方がよっぽどそうちゃんには嬉しいらしい。
今日は体育で思い切り広い運動場を走り回れ、楽しかったようです。

私は、集団登校で学校へ行き、1時間目が終わるまで学校にいて、10時ごろ一度帰宅。
11時半にはまたお迎えに行く、というパターンです。

私も、はじめての学校生活みたいなもので。
すごく緊張するし疲れるけど、結構中に入ってみると学校って面白い。
疲れの割には悲壮感はなく、結構楽しいです。

あわわ

2012年04月11日 23時28分39秒 | みゆみゆとの生活
あわわ

って、こういう時使うんだと思う、多分。
いろんないきさつがありまして。
そうちゃんを交流クラスの子供達に説明するための紙芝居(!)を、あさってまでに私が作ることになりました。

あわわ。
自分で言い出したこととはいえ…
生まれてはじめての紙芝居製作。
これを、私が子供達の前で読む。
しかも、多分1年生5クラス回ることになりそうな気配。

こういう機会を気持ち良く与えてくださったことにまずは感謝しながら。
下書き原稿と、絵を5枚描けたぞ。
明日一日で色塗り全部出来るかな?
がんばろ。

眠い。

バタンキュウ。。。

身長12㎝の子ども(第2話)

2012年04月09日 21時14分06秒 | みゆみゆとの生活
身長12㎝の子ども(第2話)
 ~同居~
        作:みゆみゆ

 子どもが公園で遊ぶのが、あまりにも楽しかったので、またいっしょに遊びたいという内容の手紙を書いて送ってきた。
 私は、はかせに作ってもらった、大きな字でも小さな字になる、えんぴつのような形のきかいを手に持って、
「いいよ。わたしの家へおいでよ。」と、手紙に書いて送った。

二日後、あの子どもが、午後3時にやって来た。そして、まっ先に、
「おやつをくれませんか。」と書いたのだった。
「身長どのくらい?」と言っても、「さあ?」と書くだけだったので、ものさして身長を計ってみた。12㎝だった。
「12㎝くん。」
と言ったらおこったので、
「小林くん。」
と言ってみた。
すると、その子の機嫌はたちまち直った。
そこで、この子を「小林くん」と名付けることにした。
そして、おやつに、たこやきを食べた。
わたしは、小林くんの口の周りについているソースを、ふいてあげた。

とつぜん、小林くんが書きだした。
「ねえ、ぼく、きみと同居したいんだけど。」
わたしはびっくりした。
そして、
「もちろん、いいよ。」
と言った。

              
                つづく

身長12㎝の子ども (作:みゆみゆ)

2012年04月09日 20時59分33秒 | みゆみゆとの生活
  身長12㎝の子ども(第1話)
   ~その子どもに会ったわけ~
     作:みゆみゆ               

 6月6日、森へピクニックに行きました。お腹がすいたので、おべんとうの箱を開けました。
その時です!とても小さな子供が、おべんとうを食べにやってきたではありませんか。
ためしに小さい声で、
 「あの~ こんにちは~。」
と言ってみました。でも、子どもは耳をふさぐばかりです。
わたしは、「そうか、声が大きすぎるのか。」と思いました。「身長の差がありすぎて、小さい声でも、大きな声に聞こえるんだ。」
 つまり、わたしが
 「おーい」
と言っても、子どもには、
 「お~い」
と聞こえるわけです。
そこで、わたしは、近所のはかせにたのんで、大きな声でも小さな声に聞こえるきかいを、発明してもらいました。
さっそく、そのアヒルの口ばしのような、きかいを口にあて、
「いっしょに遊ぼう」
と言うと、子どもは耳をふさぐのをやめ、にっこりして、ぴょんぴょん、とびはねました。
そして紙に、「いいよ。」と小さな小さな字で書きました。
 そして、近くの公園で、楽しく遊びました。


                              つづく

書籍化

2012年04月07日 10時59分21秒 | みゆみゆとの生活
ブログを本にしました。
1冊約1万円。高っ!
ただ、一冊に3年分入っていて、総カラー写真入りと思うと、こんなもんかなーと。

〔1〕は2005年から2007年で、463ページ。
〔2〕は2008年から2010年で、446ページ。
よく書いたなー。
読み返してみると、結構忘れてるもので、こんなことあったっけ?と楽しめました。

なんといっても、みゆみゆが気に入って読み込み、毎日、本を片手にゲラゲラ笑ってる。
そしてみゆみゆも、おもむろに物語を書き始めました。
なかなか面白いので、また今度アップしますね!

入学式

2012年04月06日 19時49分01秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃんが、無事地元小学校に入学できました

冒頭はかなりのハイテンションぶりで動き回り、
式は大声を出してモゾモゾ動き始め、途中退場。
残りは「ひまわり教室」(特別支援教室)で「おかあさんといっしょ」のビデオ見て踊っていました。
最後、父母に両方からつかまれたまま、体育館で学級写真。
写真のそうちゃんは、たぶんブレてる。そして私は苦笑いしてると思う。

交流級(1年1組)の担任、支援級の担任、そうちゃん担当の支援員の先生と、それぞれ顔合わせできました。
どう思ったかな…先生方。
予想外に手ごわい、と思われたかもしれません。
なかなかの鮮烈デビューでしたが、親としては「想定の範囲内」。
ひどくパニックを起こしたわけではなく、他害(他の人を蹴ったり叩いたり)も器物破損も全然なかったことに、ひと安心。
同じクラスの子も、半分以上はそうちゃんのことを知っている子。
保護者の方々も多数私たちに声を掛けて下さり、ありがたかったです。
「おんなじクラスだね、よろしくね」と自然に話してくれた親御さん、ありがとうございました。
しばらく、ほとんどの時間はひまわり学級にいると思うけど、クラスに来た時はよろしくね、と話すと、みなさんニッコリ頷いてくれました。

ランドセル背負った蝶ネクタイ姿の凛々しいそうちゃん、ここにアップしたかったけど、残念ながらほぼ写真撮る暇もなく、バタバタと終わってしまいました。
「小学生になったんだー」という感慨に浸るような気持ちの余裕もなく、今に至る;

みゆみゆの時みたいに、桜の下で写真を撮ったり、仲の良い母たちとおしゃべりして写真撮ったり、おいしいご飯を食べに行ったりはできないけど。。
たぶん、そうちゃんが夢の中になってから、父と母は乾杯するよ。

さてさて月曜日から、私も一緒に集団登校。
支援級の先生方、そうちゃんに関してはゼロからのスタート。
ゆっくりそうちゃんと仲良くなっていって欲しいから、
しばらくは私も授業に参加するつもりです

食いしん坊脱走

2012年04月05日 19時49分22秒 | みゆみゆとの生活
月曜日のこと。
そうちゃんが、預かってもらっていた施設(障害のある子のための日中一時預かり)から脱走して行方不明となり、パトカーのお世話になりました。
学校の長期休み対策のために増やした事業所で、まだ2回目だったので、職員さんもそうちゃんも慣れないせいだったのかもしれませんが、
本来施設から子供がいなくなるなどということはあり得ないことで、一報をもらった時は背筋の凍る思いでした。

それにしても生命力はぴか一なそうちゃん。
無事を確認してから、顛末を聞いて、思わず笑ってしまいました。

施設から素足のまま飛び出し、とっとことっとこ歩いて、
まず「すき屋」(牛丼チェーン店)でコーラを飲み、
次に「スシロー」(回転ずしチェーン店)でお寿司を食べているところを捕獲され、
「どんきゅう(うどん屋チェーン店)いきたいよぉ」を叫びながら、警察に引き渡されたそうな。
やりたい放題やな

施設からスシローまで、地図上で800mはある。
警察が保護するまでの20分間で、これだけのことをやってのけるとは、さすがそうちゃん って、褒めてはいないけど、断じて。
 
どうやらそうちゃんを捕まえるのに失敗した「すき屋」も警察に連絡を入れたらしく、足取りがわかったのですが…
他にもどこか行ってるんじゃないかな。
試しに「すき屋と、スシローと、あとどこ行った?」とそうちゃんに聞いたら、
「ひとのうち はいったぁ」と言っていました。
真偽のほどは定かではありませんが。
きっと他にも迷惑を掛けたんだろうな。。ごめんなさい。

実はそうちゃん、パトカーに乗るのは2回目で、前回は、うちからやっぱり800mほど離れた見ず知らずの人の家に上がり込んで通報されたのでした。

ほんとに動きがすばやく知能犯なので、今後も気をつけなくては。
預ける施設については、根本から考え直し、です。(時間短くするとか、他の事業所に頼むとか。)
さっそく小学校にも、この話を伝えました。

それにしても、大脱走劇をまたまたやってしまったそうちゃん、
あの日以来、
「スシローいっちゃった
たまごのおすし、たべたよぉ」と上機嫌で言う。
やったったてな感じで。
いかんいかん。
なるべく怖い顔をして、「スシローは?」と言うと、
「スシローいっては いけませんっ」とやっぱり満面の笑顔で答えるし。
わかってるはずだけど…きっとまたやるな、この顔は

いいひと。だった

2012年04月04日 16時01分17秒 | みゆみゆとの生活
昨日、小学校に入学式やその後のことを打ち合わせに行き、わかったこと。

教頭先生は、いい人だった。
そんな気もしてたんだけど、実際、ほんとに親切で子供好き。

そうちゃんが、「わくわくさん、見たい!」と連呼するのがNHKの「つくってあそぼ」という番組のこととわかると、
「じゃあ、今度それを録画して、この部屋(支援級)で見られるようにしましょう。」と言ってくれ。
ピョンピョンと跳ねているそうちゃんを見て私が「うちではリビングにトランポリンがあるんです。」と言えば、「体育館に一人用のがあるから、今度この部屋へ持ってきましょう。」と支援級の先生に指示。
帰りには玄関まで送ってくださって、雨が強くなってるのを見て「この雨の中帰られるのは危ない。もう少し部屋でテレビ見て、小ぶりになってから帰ってください。」とまた部屋に引き返し、遊ばせてくれました。

支援員の先生も、教員資格以外にヘルパー資格も持ち、福祉に詳しい方を配置してくれたようです。
そうちゃんがパニックの時ガラスを蹴るかも、と、ガラス飛散防止フィルムを以前に提案したのですが、それもガラス屋さんにすぐ依頼されたらしく、もう貼ってありました。

前に渡したサポートブック(そうちゃんの特徴と対応)も、担任の先生と支援員の先生を交えて読み込み、話し合ってくれたみたい。
そうちゃんを受け入れようという精一杯の気持ちが見えて、とてもとても嬉しかったです。

結婚と同じなのかな。
付き合う前や付き合い始めは、警戒して、この相手は違うんじゃないかと悪いところを探したりし、駆け引きや相手の言葉に一喜一憂したりして。
でも結婚すると決めてしまえば、細かいことや相違点は目をつむって、共通の目標に向かって手を取り合う…。

あ、うちは違いますよ。
駆け引きだなんて、
アハハ、オホホ;

例えは悪かったですが、ここまでの話し合いは「役職」さんや「立場」さん又は「組織」さんが相手でしたが、これから先は、人と人。
技術や免許よりも心が大事。
先生方が大変なことは、間違いないのですから、親もできるかぎりのことをして、学校と一緒に、同じ方向を向いて子育て出来たらなーなんて。(理想)
まずは、先生方と仲良くなって、「困った」と「かわいいね」を伝え合える関係になれれば、と。

いよいよ入学式はあさってだ。
春休みもあとちょっと。
がんばろうっと。

春の嵐にも負けず

2012年04月03日 17時58分11秒 | みゆみゆとの生活
朝9時に家を出て、電車で名古屋港水族館に行ってきました。
支援学級の上級生や、そのほかにも数人のお友達と一緒に。

凄まじい風と雨!!
でも、名古屋港水族館の中なら大丈夫。
そうちゃんはお魚もイルカも見ないけど、3Dシアターなら見れるから。
ゆったりシアターで座れるといいなー。

ところが、なんと無情にも、「シアター休館」の貼り紙が;
ガ━(゜Д゜;)━ン
なぜー?

気を取り直して、次の作戦を考える。
「そうちゃん、シアターまだ開いてないみたいだねー。」
シアター入り口のドアが開かないことを一緒に確認。

「シアターはじまるまで、イルカショー見て待ってよう。」
と吊ってみたけど、イルカも魚もペンギンも、断固拒否の姿勢(ゴロゴロ転がるよぉ!と床に寝る)。

仕方なく、「じゃあ、太鼓の達人する?」とささやいたら、
シュタッと立って「たいこのたつじん、するぅ?」と現金なそうちゃん。

水族館を出て雨に打たれながらテクテク歩き、遊園地端っこのゲームセンターに行き、望み通り「太鼓の達人」やりました。

もう目的を達したそうちゃんが、「おひるごはんたべて、かえるよ?」と言うのですが、まだその時点で10時半。
ここで、さっきシアターはお休みと伝えなかったことが活きる。
「そうちゃん、シアターまだ始まってないか、もう一回見に行って見よう。」
来た道を、雨に打たれながらテクテク戻る。
…つまり時間稼ぎ;

なんだかんだと11時半まで歩かせてもたせ、お昼を食べました。
ごはんの時は、一緒に行ってくれたお母さん達が協力してくださり、ありがたかったです。

そのあとも、いろんな遠回りをしながら過ごし、3時からその足で小学校に行って、教頭先生・担任の先生と打ち合わせ。
そして5時前に帰宅するまで、
いろんな遠回りをして(しつこい?)一日中歩き回りました。

どうだ、そうちゃん。
早く寝ておくれよ。
疲れた、よねっ?
(一日付き合うと、勝負してる感が…)

3人でお散歩

2012年04月02日 13時59分24秒 | みゆみゆとの生活
早咲きの桜が咲いていました。
5時半起きのそうちゃん、相変わらず疾走してます。。
起きて、9時までの間、半分の時間は家用トランポリンでジャンプ!していました。
(うちのトランポリンに発電機でも付けて、このエネルギーを電気に換えたい;)
遅く起きた姉のみゆみゆは跳ねるそうちゃんを見て、
「そうちゃんは働き者の大人になれるなー」だって。

珍しく、みゆみゆも一緒にお散歩行きたいと言うので、3人でお散歩。
暖かい陽射しで春らしくなりましたが、まだまだ午前中は肌寒く、いつもの公園は気温9度でした。

橋から川を覗いたら、お、コイが固まって泳いでる。
亀も、渡り鳥もいる。
そうちゃんとお散歩してると独り言ですが、みゆみゆがいると答えてくれるから嬉しい。
コイ、いっぱい泳いでるね。と言ったら、
「たぶん、あそこにエサがたくさんあるんだわ。
…それか、作戦会議じゃないかな。」とみゆみゆ。
なんて?
作戦会議?なんの?
面白そうな話は広げたい私。
「エサが足りないけど、どうしたらいいか、の作戦会議だと思うよ。
ご意見ありませんかー?って言ってるよ。」
ほう。やっぱりエサなのね。

なんて適当会話してたら、そうちゃんが橋に足を掛けて川へダイビングしようとしてた。。
おおー、危ない
そうちゃんの手をしっかり握っててよかった。