日経新聞を読んでいたら、有馬稲子(女優1932年生まれ)のエッセイにこんな文が載っていた。
・しまい込んで1年使わなかったものは2度と使わないもの、思い出は物ではなく心に刻む物
・人生は船酔いのない船旅のようなもの
以上の2つが新鮮に私の脳裏をかすめた。現在は神奈川?の老人ホームに一人で住んでいるらしいが、年とともに物がどんどん増えていく現在、私も定年退職を機に少しでも物を減らそうと思ったがあまり減らすことができなかった。苦い思いがある。でも、最後天国に行くときはいくら沢山物を持っていても、それを持っていくことは出来ない。やはり、思い出は心に刻む物だとつくづく私も思う。教育とはすべてを忘れた後に残るものである。と、いった人がいたことも思い出した。最後は、心に残った物を持って天国に行くのが正解だと思う。
人生は船旅のようなもの、という言葉も何となくそんな気もする。私も現在の地に居を構えるなんて考えてもいなかった。この地に住み早20年になろうとする。「人間到る処 青山あり」だ。最近はコミュニティセンターの方にも勤務することになり、地域の人とも接する仕事につくようになった。本当に人生どうなるかわからない。ちょうど、そういうめぐりあいになっただけだと思う。まさに、私のすきな言葉「人生は邂逅の歴史である」その邂逅の一つ一つを何かの縁だと考え精一杯誠意を尽くすだけだ。ここを後何年つとめることが出来るかもわからない。これも、神のみぞ知るということだろう。色々な考えを持った人との出会いが毎日あり、結構生き甲斐のある仕事である。