ある朝、こんな光景を見て驚きました。水面に月が浮いているのではないでしょうか。逆さ富士というのはよく知られていますが、逆さ月という言葉は聞いたことがありません。そうです。月は丸いので、逆さという言い方はないのでしょう。
ちょうど、そのときは風もなく水面もさざ波だっていなかったのか、こういう現象を生んだのでしょう。まるで、鏡に映っているお月様としか言いようがないようでした。葦に囲まれ静かに佇んでいる感じでした。
月というイメージは何か万葉の時代、平安の貴族を思い出します。優雅というか雅な世界と同時になにかもの悲しい物語でもあるようなイメージもあります。
おごれる平家がこわれていくイメージです。人それぞれ月を見ると色々あると思います。十五夜お月さんのお月見団子も思い浮かびます。夜空に浮かんだ月をみると杵と臼でモチつきをしている姿も浮かびます。
どちらにしても、古来日本人は月とは縁がきれなかったのではないかと思います。古き日本のイメージはやはり太陽よりも月という感じでした。
初めて聞いた言葉ですが、逆さ月ありました。世の中は広いですね。