もし、地球の温度が上昇すれば、海面や地表から水が前よりも多く水蒸気となり空中に放出されます。個体、気体、液体の三態に変化する水はやがて、上空に上り、冷やされれば液体の雨と成り地上に降り注いできます。
簡単にとらえれば、年々雨量が多くなるのはこんな理由からでしょう。
1ヶ月で1年の半分の雨が降ったという話を最近、よく耳にするようになりました。自然は嘘をつきません。正直者です。決められた条件が与えられれば必ず結果が生じます。過去現在未来永劫がそうなっていくのではないでしょうか。仏教で言う因縁果です。 これが自然の摂理です。
私たち人間はこの世に生を受けて以来、この自然の中で生活をしています。自然を自分の意思で一時的には変えたように思っているのでしょうが、その影響は天につばする如く、私たちの身に降り注いできます。
自然はどっこい懐がとてつもなく広いのです。それを征服しようなんて考えずに自然を生かし彼から学び、共存する道を選んだ方が賢い気がします。自然を知り尽くし自然の気持ちを考え思いやりを持って自然と生活する道です。
だから、小学校の理科の目標も(学習指導要領から抜粋)
自然に親しみ,見通しをもって観察,実験などを行い,問題解決の能力と自然を愛する心情を育てるとともに,自然の事物・現象についての実感を伴った理解を図り,科学的な見方や考え方を養う。
と記されているのです。
3.11の東北大地震による原発のメルトダウンを見て、その時、私はつくずく考えました。科学は自然界の事象を理解したりその仕組みを考えたりするのに使うのはいいのだけれども、自然界にない物を作り出したりしてはいけないなということをつくづく思いました。自然の一員として自然と共存して行く道を歩むべきです。
先史の昔はごみは無かったのです。自然界にはもともとごみは存在しないのです。ですので、当時はごみという言葉も必要なかったのでしょう。いつ頃からごみという概念ができたのか知りませんが、大地にも水にも溶け合わずに自然に腐って行かない物をごみというようになったのだと思います。産業廃棄物や放射能に汚染したものもごみとなるのでしょう。
最近、土に帰る包装紙が話題になっています。環境にやさしい物を作り出すことが大切です。21世紀は環境の時代と言われて久しいのです。環境に優しい物を作り出すために科学は貢献していって欲しいです。地球は宇宙に一つしかありません。もう一つ足らないから作ろうなんて考えずに、この青い地球と共存して行く道を歩んでいって欲しいです。その為の科学になって欲しいです。
地球に無い物を作った当初はいいように思えますが、やがてその負の面は地上に降り注いで来ます。永久に腐らない物を作りたい気は分かるのですが、それが、あだになるのです。物は腐るからいいのです。腐るから土に帰るのです。
医学も今危ない道を歩んでいるような気がしてなりません。保険がきくせいか、薬のGDPたるや莫大な量になっているようです。薬漬けの医学界とおさらばして、人間が本来持っている自然治癒力をもっともっと育てる方に行って欲しいです。\