コロナ元年5月2日
月から地球を始めて見た写真の衝撃は今でも脳裏に焼きついている。どこまでも蒼く地球は宇宙に浮かんでいたのだ。あの地球の蒼さをいつまでも残しておきたいと想うのは私だけだろうか。いや、だれもがそう想っているだろう。
さて、コロナの影響はこんな所にも顕著に現れて来た。WTI原油先物が先日マイナスになった。今、世界では原油があまって貯蔵タンクが限界、つまり石油が在庫過剰で産業廃棄物として引き取ってもらうのにお金を払った状態なのだ。どこも、移動を自粛されていて、物流が麻痺をしている。
そんな訳で、一気に石油がだぶついてきている。私も、今月はいつもの半分ぐらいしか消費してない。コロナと経済の関係は莫大な影響を私たちの生活にも与えて来ている。世界の経済が音を立てて変化して来ているのだ。石油化学を中心としたきた大量消費資本主義の修正が、今こそ、必要な時期である。省エネと地球に負荷をかけない経済だ。
プラごみの問題も目に余るものがある。世界への生物系への影響を考えると、原発の問題より、まずこちらの方が先決の感じがする。とにかく、自然界に無いものを作り出す人間の奢りをどこかで断ち切って行かないといけない。地球そのものが、地下水や石油の組み上げで内部がすかすかになり、持たなくなるのではと危惧をしている。それは、天に唾する行為と同じ、やがて、人類に大きなつけとなって跳ね返ってくる。もう、それも、密かに始まっているのではないだろうか。
今の新型コロナ問題も、大気の変化や温暖化と密接に繋がっていると考えて間違いない。これからは、人個人でなく、人類という大きなくくりで考えていかないと、新型コロナ問題とも対峙して行けない時期に来ている。
個人の人権といえども、地球的規模で大きな変化が起こっている時は、個人の人権でなく人類という大きなくくりから考えていかないと解決がむつかしい。今は、コロナが人類に挑戦を挑んで来ているのだ。世界が変化して行かないと大変なことになるのが今回のコロナ禍である。どうか、経済を超えて人類の叡智を持って、この難曲を乗り越えていってもらいたい。人間も生物の一員であるという謙虚な気持ちで生きていってもらいたいのだ。謙虚さがコロナと共存して行く道ではないかと思う。
人類よ奢るなと言いたい。人はもはや万物の霊長などといっている場合ではないのだ。地球上の全生物の一員なのだ。いわゆる one of themなのだ。自然の摂理の前ではとてつもなく小さな存在なのだ。もっと、謙虚にならなくてはいけない。自然の摂理は宇宙よりも広く大きな力がある。そのたなごころの中で生きてゆくのだ。そろそろ、人類も賢くなってもらいたいものだ。
また、実体の伴わないバブルの金融も膨れ過ぎていて、大変だ。空気が漏れたらひとたまりもない。ここらで、世界も自然と共存する経済に修正していかないと、地球そののがだめになってしまう。私たちは美しい地球の上で生活しているのだ。その事実を自覚しなければいけない。
すべての商品はやがて、自然に帰る物質で作る。自然界に存在する物質にするのだ。そうして、自然を師と仰ぎ、自然から学ぶことが大切だ。本来すべての物質は、やがて、土に帰るのだ。間違えても自然に帰らないプラごみなど作っていけない。そういう国際法を作ってでも経済を自然への復帰に変えていかないともう地球はもたない。地球ももう、くたびれて来ているのだ。もう、そういう時期に来ている。石油化学から自然科学商品に変えてゆくのだ。こうして行けば、地球はいつまでも蒼いままで宇宙に浮かんでいることができる。
実は、新型コロナのパンデミックも人間の経済活動の行きすぎが必然的に生じさせてたという仮説も成り立つのではないだろうか。今後はそれをどう人類の英知で解明してゆくかが問われている問題のような気もする。
ただ、まだまだ、人間は愚かな一面を見せている。それは、国際政治の世界を見ていると、よくわかる。というのも、国家間は利害で動いているのが、現実である。トランプさんしっかりしてください。米中は戦うのでなく、手を結び、協力するのです。そうすれば、世界は大きく変わっていくでしょう。
小学校では、教師は道徳で思いやりを教えてきた。純真な子ども達は思いやりこそ素晴らしいと心に刻み卒業してゆく。やがて、大人になって、世界の現実を見るにつけ愕然とするのではないだろうか。思いやりの心が身についている子ほど、現実と理想の狭間で、悩むことになる。
そんなことを大人が子供たちにさせてもいいのだろうか。米中の争いを見てみればよくわかる。あれだけ、世界がコロナで心を痛めているというのに、米中は相変わらず国家の利益を優先している。これでは、世界はまだまだ平和にならない。ポストコロナがどうなるか、危ぶまれる。トランプさんもっとしっかりしてくださいよと、いいたくなる。
学校では道徳で思いやりを教えているのに、世界の政治は国家間の利益を主張している。先生どうしてですか。思いやりこそ人間の根源だといったことは嘘だったんですかと、いう子どもの声が聞こえてくる。教職を退いてなお、その命題が頭から離れないでいる。社会に出て現実との違いにあまりにもショックを受ける子供たちが可愛そう。
今こそ、ポストコロナを世界平和と美しい地球の為に人類のエネルギーを向けていきたいものだ。これからの、若者たちにお願いしたい。団塊の世代もやがて若者たちにゆだねるしかないのだ。どうか、次世代は素晴らしい世界になるように祈らずにはいられない。
★数日前に見た庭の牡丹の花、これを見るともう、5月だなと想う。
