想い続けることができれば、その想いはいつか成就する

その日その日感じたことを詩、エッセイ、短歌、日記でつづります。野菜も育ててます。

白い満月

2025年01月16日 | 野山散策
 コロナ6年1月16日(ウクライナ、ロシア戦争4年)
冬の朝、西の空に白い満月が昇る

 東の空にゆっくりと昇る赤い満月。これは昔から親しまれてきた光景で、お月見のときに眺める、あの大きく輝く月もそうですね。私も、満月といえば東の空に昇るものだとばかり思っていました。

 けれども、ある寒い朝のウォーキング中にふと西の空を見上げると、そこにも満月が浮かんでいたのです。それは夕方に見る赤く温かみのある月とは違い、冷たく、静かに白い光を放っていました。その凛とした白さは、どこか寂しさを漂わせながらも、不思議と心が惹きつけられるものでした。

 「月天心 貧しき街を通りけり」という句がふと頭をよぎりました。静かに街を照らしながら進む月には、どこか孤独で儚い雰囲気が漂います。冬の朝に見た白い満月もまた、同じように冷たく寂しい存在でした。しかし、その静寂の中にこそ、自然の神秘や美しさが宿っているのだと感じました。

 年齢を重ねても、自然の中で新たな気づきや発見がある。その驚きや感動は、私にとってかけがえのないものです。私は自然とともに生き、自然の恵みの中で暮らしています。自然があるからこそ、私たちも、青い地球も存在しています。多くの生き物たちと共に生きる中で、人間だけが独りよがりになってはいけないと、いつも心に留めています。自然は私にとって最高の教師です。そこから学ぶべきことは、尽きることがありません。

 そんな思いを胸に、今日も冬の朝の冷たい空気を感じながら歩いています。ささやかな自然の変化や美しさに気づき、心を寄せる。そんな時間が、私にとって何よりも大切なひとときです。




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