前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井県政市政アンケート報告集ができました。被災者へ公的住宅の開放を。

2011年03月19日 | Weblog
       昨日は街頭での訴えや地域訪問活動。福井市民のみなさんにお願いした県政市政アンケートの結果をまとめた報告集ができましたので、配布活動にも取り組みました。新幹線や暮らしの問題などでのアンケートの報告集をご希望の福井市の方は 日本共産党 0776-27-1380 までご連絡ください。ただ部数に限りがありますので先着順とさせていただきます。


       街頭からは、大震災救援募金の訴え、福島原発事故で明らかなように大震災で大きな被害をだしかねない福井県の原発政策の転換を訴え・・・・・・各地で大きな声援をいただきました。ありがとうございます。力をあわせて、大震災救援を!、危険な福井県の原発推進を変えましょう!


       私の知り合いの息子さんや娘さんも東京を離れ、福井にもどってきています。東京汚染を心配しているらしい。各国大使館機能も東京から移転しています。日本のマスコミの「健康に影響はない」という報道を繰り返すだけでは、国民は信用しない。情報公開が第一です。


       大震災被災者。敦賀市の市営住宅入居希望で20家族80人、と敦賀の上原市議から連絡。国の雇用促進住宅も福井県内各地にあるが積極的に活用すべきでしょう。上原議員の話では、いろいろ難しい条件をだして、被災者が利用しにくくなっているとのこと。厚生労働省はただちに、空き部屋を被災者に開放すべきですし、水道・電気などは「避難所」に準じて当面無料とすべきではないでしょうか。


       おすすめです!
赤旗日曜版20日号。大震災、原発事故特集。放射線対策のQアンドA。被災者の健康をどう守るか。福島原発危機での日本共産党の提案など。200円。お申し込みはお近くの日本共産党へ。福井の方は 0776-27-3800へ。


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        岩手日報・・・・・・津波研究者、九死に一生 大船渡の山下さん

 

        「想像をはるかに超えていた。津波を甘く見ちゃいけない…」。大船渡市三陸町綾里の津波災害史研究者、山下文男さん(87)は陸前高田市の県立高田病院に入院中に津波に遭い、首まで水に漬かりながらも奇跡的に助かった。これまで津波の恐ろしさを伝えてきた山下さんですら、その壮絶な威力を前に言葉を失った。「全世界の英知を結集して津波防災を検証してほしい」。声を振り絞るように訴えた。

 「津波が来るぞー」。院内に叫び声が響く中、山下さんは「研究者として見届けたい」と4階の海側の病室でベッドに横になりながら海を見つめていた。これまでの歴史でも同市は比較的津波被害が少ない。「ここなら安全と思っていたのだが」

 家屋に車、そして人と全てをのみ込みながら迫る津波。映像で何度も見たインドネシアのスマトラ沖地震津波と同じだった。

 ドドーン―。ごう音とともに3階に波がぶつかると、ガラスをぶち破り一気に4階に駆け上がってきた。波にのまれ2メートル近く室内の水位が上がる中、カーテンに必死でしがみつき、首だけをやっと出した。10分以上しがみついていると、またもごう音とともに波が引き、何とか助かった。

 海上自衛隊のヘリコプターに救出されたのは翌12日。衰弱はしているが、けがはなく、花巻市の県立東和病院に移送された。後で聞くと患者51人のうち15人は亡くなっていた。

 「こう話していると生きている実感が湧いてくる」と山下さんは目に涙をためる。「津波は怖い。本当に『津波てんでんこ』だ」

 「てんでんこ」とは「てんでんばらばらに」の意味。人に構わず必死で逃げろ―と山下さんが何度も訴え全国的に広まった言葉だ。

 9歳だった1933(昭和8)年、昭和三陸大津波を経験したが「今回ははるかに大きい。津波防災で検討すべき課題はたくさんある」と語る。特に、もろくも崩れた大船渡市の湾口防波堤について「海を汚染するだけで、いざというときに役に立たないことが証明された」と主張する。

 同市の湾口防波堤は60年のチリ地震津波での大被害を受けて数年後に国内で初めて造られた。「津波はめったに来ないから軽視されるが、いざ来ると慌てて対応する。それではいけない。世界の研究者でじっくり津波防災の在り方を検証すべきだ」と提言する。その上で「ハード整備には限界がある。義務教育の中に盛り込むなど不断の防災教育が絶対に必要だ」とも語る。

 1896(明治29)年の明治三陸大津波で祖母を失った。今回の津波で綾里の自宅は半壊。連絡は取れていないが、妻タキさん(87)は無事だった。「復興に向けて立ち上がってほしい」。最後の言葉に将来への希望を託した。(2011/03/17)・・・・・・・・・・・・



        津波研究者の山下さんの「津波てんでんこ」(新日本出版社)を私も読みました。災害に応じた避難対策のあり方など考えさせてくれましたね。この機会にご一読をおすすめします。