毎日新聞・・・福島第1原発:キャベツ農家の男性自殺 出荷停止翌日
福島第1原発事故で福島県産の対象野菜の出荷停止が決まった翌日の24日朝、県中部の男性(64)が、家のそばで自ら命を絶った。水素爆発を伝える映像を見て以来、将来の不安を口にするようになっていた。
「寒いから服を着る」。24日午前5時ごろ、寝室から出た男性が妻(61)に残した最後の言葉だった。行方が分からなくなり、次男(35)が自宅周辺を捜し回った。約2時間後に見つけたが、手遅れだった。
男性の上着ポケットには歩数計の機能が付いた携帯電話。画面は約700歩を示していた。丹精込めて作ってきたキャベツ畑を直前まで見て回っていたんじゃないか。次男はそう感じた。
農薬や化学肥料の使用を極力控え、こだわり抜いたキャベツ7500個は十分に成長し、後は出荷を待つばかりだった。
「お先真っ暗。福島で野菜が作れなくなるかもしれんな」。水素爆発を伝えるテレビニュースを食い入るように見詰めながら話した。東京電力や国による損害賠償についても一向に情報が示されなかった。「すぐに生活が立ち行かなくなる」と口にするようになった。
亡くなる前日には、基準を超える放射性物質が出たため出荷停止になったとのファクスが自宅に届く。遺書は見つかっていない。次男は「原発事故がなければ、地震から必ず立ち直っていた」と思っている。・・・・・・・
昨日も懇談会がつづきました。やはりどこでも福島原発事故と福井県の原発行政に関心が集中。出荷できずに自殺した農家の話に涙をながす女性も。自然災害に加えて、人災のむごさ。「これからどうなるのですか?」の質問にはなかなか答えられません。福井でおなじ過ちを繰り返さない審判を選挙でくだしましょう。
業者の方から、福井の工事でもゼネコンがどんどん入ってきて、福井の業者が大変だ・・・・という話。とくにひどくなっているのか?住宅リフォーム助成など、ゼネコンが触手をのばせない仕組みをもっと増やすことも必要です。
知事・県議選の投票日の翌日に福井市で緊急シンポが開催されます。
市民公開シンポジュウム「福島原発災害から何を学ぶか」。
4月11日19時。福井大学教育地域科学部1号館11講義室。
講師は、科学者会議福井支部代表幹事・山本富士夫先生、同石川支部代表幹事の飯田克平ら先生、石川支部幹事で福井出身の児玉一八先生、です。
主催は日本科学者会議福井支部。わたしが代表委員もつとめる原発問題住民運動福井県連絡会も後援します。ぜひ、みなさんご参加ください。参加無料です。
★
井上さとし参議院議員・・・・・大震災のさなかに、民主と自民・公明が、在日米軍のための思いやり予算を今後5年間出し続ける特別協定を成立させようとしています。その口実の一つに「アメリカは震災で大きな支援をしてくれている。やはり、日米同盟を強化すべき時」というのがあります。
しかし、アメリカは単に「フレンド」だから支援に来ているわけではありません。そのことが参院予算委の外交・安全保障に関する公聴会で、日米同盟推進論者の公述人から語られました。語ったのは、拓殖大大学院教授で防衛大臣補佐官も務めた森本敏氏。その大要は次の通りです。
「アメリカはたくさんの支援を申し出ています。…多分、私の想像ですが、この事故にたくさんの人が派遣されていますが、彼らが得て持って帰る教訓の方が、彼らが日本に支援したものよりはるかに価値の高いものになるんではないかと考えています。
国とはそういうものであって、自分の国益になるからこそ、犠牲を負って支援をしてきているわけですから、そういう意味では国益とは冷厳なものであると思います」
「事故発生以来、必ずしも日本が、アメリカがほしいと思っている情報を全て共有できるような状態で提供できなかったことが彼らの不信感と不満にあって、したがって実際に見ようとして専門家を派遣し、あるいはグローバルホークを毎日原発の上空に飛ばして実際に自分で情報収集をしていることであり、それは彼らが、繰り返しになるが、アメリカの国益につながると思っているからだと思います」
――アメリカは冷厳に国益を考えて情報収集をしている。なるほど、です。やはり、この国は「思いやり」をかけるような相手ではありません。5年間で1兆円もの思いやりをアメリカにかけるのではなく、被災者にこそ思いやりを!・・・・・・
来年度予算で1881億円。大震災被災者救援・復興にまわすべきではないでしょうか。
福島第1原発事故で福島県産の対象野菜の出荷停止が決まった翌日の24日朝、県中部の男性(64)が、家のそばで自ら命を絶った。水素爆発を伝える映像を見て以来、将来の不安を口にするようになっていた。
「寒いから服を着る」。24日午前5時ごろ、寝室から出た男性が妻(61)に残した最後の言葉だった。行方が分からなくなり、次男(35)が自宅周辺を捜し回った。約2時間後に見つけたが、手遅れだった。
男性の上着ポケットには歩数計の機能が付いた携帯電話。画面は約700歩を示していた。丹精込めて作ってきたキャベツ畑を直前まで見て回っていたんじゃないか。次男はそう感じた。
農薬や化学肥料の使用を極力控え、こだわり抜いたキャベツ7500個は十分に成長し、後は出荷を待つばかりだった。
「お先真っ暗。福島で野菜が作れなくなるかもしれんな」。水素爆発を伝えるテレビニュースを食い入るように見詰めながら話した。東京電力や国による損害賠償についても一向に情報が示されなかった。「すぐに生活が立ち行かなくなる」と口にするようになった。
亡くなる前日には、基準を超える放射性物質が出たため出荷停止になったとのファクスが自宅に届く。遺書は見つかっていない。次男は「原発事故がなければ、地震から必ず立ち直っていた」と思っている。・・・・・・・
昨日も懇談会がつづきました。やはりどこでも福島原発事故と福井県の原発行政に関心が集中。出荷できずに自殺した農家の話に涙をながす女性も。自然災害に加えて、人災のむごさ。「これからどうなるのですか?」の質問にはなかなか答えられません。福井でおなじ過ちを繰り返さない審判を選挙でくだしましょう。
業者の方から、福井の工事でもゼネコンがどんどん入ってきて、福井の業者が大変だ・・・・という話。とくにひどくなっているのか?住宅リフォーム助成など、ゼネコンが触手をのばせない仕組みをもっと増やすことも必要です。
知事・県議選の投票日の翌日に福井市で緊急シンポが開催されます。
市民公開シンポジュウム「福島原発災害から何を学ぶか」。
4月11日19時。福井大学教育地域科学部1号館11講義室。
講師は、科学者会議福井支部代表幹事・山本富士夫先生、同石川支部代表幹事の飯田克平ら先生、石川支部幹事で福井出身の児玉一八先生、です。
主催は日本科学者会議福井支部。わたしが代表委員もつとめる原発問題住民運動福井県連絡会も後援します。ぜひ、みなさんご参加ください。参加無料です。
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井上さとし参議院議員・・・・・大震災のさなかに、民主と自民・公明が、在日米軍のための思いやり予算を今後5年間出し続ける特別協定を成立させようとしています。その口実の一つに「アメリカは震災で大きな支援をしてくれている。やはり、日米同盟を強化すべき時」というのがあります。
しかし、アメリカは単に「フレンド」だから支援に来ているわけではありません。そのことが参院予算委の外交・安全保障に関する公聴会で、日米同盟推進論者の公述人から語られました。語ったのは、拓殖大大学院教授で防衛大臣補佐官も務めた森本敏氏。その大要は次の通りです。
「アメリカはたくさんの支援を申し出ています。…多分、私の想像ですが、この事故にたくさんの人が派遣されていますが、彼らが得て持って帰る教訓の方が、彼らが日本に支援したものよりはるかに価値の高いものになるんではないかと考えています。
国とはそういうものであって、自分の国益になるからこそ、犠牲を負って支援をしてきているわけですから、そういう意味では国益とは冷厳なものであると思います」
「事故発生以来、必ずしも日本が、アメリカがほしいと思っている情報を全て共有できるような状態で提供できなかったことが彼らの不信感と不満にあって、したがって実際に見ようとして専門家を派遣し、あるいはグローバルホークを毎日原発の上空に飛ばして実際に自分で情報収集をしていることであり、それは彼らが、繰り返しになるが、アメリカの国益につながると思っているからだと思います」
――アメリカは冷厳に国益を考えて情報収集をしている。なるほど、です。やはり、この国は「思いやり」をかけるような相手ではありません。5年間で1兆円もの思いやりをアメリカにかけるのではなく、被災者にこそ思いやりを!・・・・・・
来年度予算で1881億円。大震災被災者救援・復興にまわすべきではないでしょうか。