前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井県議会閉会、原発関係予算などに反対討論。今日10時半~福井テレビ「座・タイムリーふくい」

2012年03月17日 | Weblog
     NHK・・・・・2月定例県議会 閉会

     2月定例県議会は原発の再稼働を巡る議論に進展がないまま、16日最終日を迎え、合わせて103の議案や意見書などの採決が行われました。
このうち、定期検査を終えた原発の再稼働の見通しが立たず、地域経済に深刻な影響を与えているとして、国に対して、今後のエネルギー政策の中で原発の役割を明確に位置づけるとともに、立地地域の経済・雇用対策を積極的に行うよう求める意見書の案は、採決の結果、全会一致で可決されました。このほか、福島第一原発事故を受け、原子力防災などに重点を置いた一般会計の総額で約4770億円の来年度当初予算案、東日本大震災で発生した大量のがれきの処理について、国に一刻も早く放射線の影響を検証した上で、自治体への説明を行うよう求めるとともに、県にも、がれきの受け入れについて、市や町への積極的な支援を求める決議案、新しい県の教育長に林雅則総務部長をあてる議案などが可決・同意されました。

    NHK・・・再稼動 十分議論されず

    開会から県議会を傍聴し続けた、環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」の関係者は、16日、議会閉会後に記者会見を開きました。この中で、「グリーンピース・ジャパン」は「議員から再稼働をめぐる質問が相次いだが、西川知事は『国の問題だ』とか、『国の指示に従う』などという積極性のない、一辺倒な答弁に終始した」などと述べ「十分な議論はなされていなかった」と総括しました。このため、「グリーンピース・ジャパン」は、16日で閉じる予定だった福井市内の活動拠点を、今月末まで存続させ、今後も県内の再稼働の議論を注視していくとしています。・・・・・・・・・・・



     昨日は県議会最終日、議会運営委員会、発達障害・不登校などの議員連盟の結成、本会議での2度の反対討論、あたらしく選ばれた委員会の会議、議会改革検討会議、県政懇談会などがつづきました。本会議では福祉関係で、「障害者総合福祉法の制定」「ウイルス性肝炎患者の救済」求める意見書も全会一致で採択されました。
議員のみなさんも、理事者のみなさんも、事務局のみなさんもお疲れ様でした。

     田中議長も今度の議会はグリーンピースなどに注目された、と原発再稼働をめぐって「緊張」した議会だったとふりかえっていましたが、全国的に注目されるなかで議論できたことはよかったと思います。国の安全や規制の体制自体がゆらいでいるなかで拙速な判断はできません。

ひきつづきがんばります。


    福井テレビで今日の10時半から「座・タイムリーふくい」。原発問題を県議会各派代表が討論します。

 
         ★

    以下、わたしがおこなった予算案・議案・意見書審査結果にたいする反対討論(骨子)です。「いい内容の討論だった」と何人かの議員の方から声をかけられました。ありがとうございます。



日本共産党の佐藤正雄です。

まず、 第1号議案 平成24年度福井県一般会計予算案に反対の主な理由を述べます。

  第一に、原発推進予算の問題です。

福島事故をうけて県民世論も原発政策の見直しをもとめる声が高まっているにもかかわらず、それが予算に反映されていず、従来の広報や推進にさほど変わりがない問題です。



国際原子力人材育成センター運営事業1100万余は国際的人材育成と言うことで危険な日本の原発技術の輸出を後押しする事業であり、また原子力広報は福島事故の内容と教訓をひろく県民に知らせ、県民に原発の危険性をこそ啓蒙するものでなくてはなりません。知事は3月7日に開かれたアジア原子力協力フォーラムであいさつし、「福井県は原子力の人材育成、研究開発の拠点としてソフト、ハードともに充実しており、アジアの原子力の平和利用をすすめる国々の安全技術、人材育成に貢献していきたい」などと述べました。危ない原発を世界に拡散する拠点に福井県をしょうなどということはとんでもないことです。福島原発事故の原因究明と解明はこれからであり、事故の収束すらままならない時に原発推進に前のめりの姿を世界にアピールしたことは問題です。





第二に、不要不急の大型公共事業の問題です。

北陸新幹線建設事業 6億7000万余、北陸新幹線建設促進事業 1500万余は北陸本線の第三セクター化とセットの事業であり、県民理解は新幹線・在来線3セク化双方とも十分ではありません。

足羽川ダム建設事業6600万は激特事業が完成し、足羽川の改修が完了したにもかかわらず、さらに数十年の歳月と1000億とも1500億ともいわれる血税投入をおこなうものであり賛成できません。また、河内川ダム建設事業14億3000万は、いまだに小浜市民などにあらたな水道用水を押しつけるものであり、将来の人口減少と住民負担を考慮すれば、当然見直されるべき事業であります。



第三に、県民の暮らしに関する問題です。

介護保険財政安定化基金を半分取り崩し、その3分の1の4億5000万余を県に基金で積むのではなく、各市町で介護保険料の大幅値上げ計画が相次いでいる時に、県として応援して全額を保険料抑制のために市町に交付すべきであります。よって第26号議案 介護保険財政安定化基金条例の一部改正についても反対です。



また、福井県地方税滞納整理機構運営事業 490万余は、生活が成り立たなくなっている県民への徴税をつよめ、県民からも不安の声、批判が相次いでいます。

法にもとづかない組織で、違法すれすれの税金取り立て業務を県と市町がやることにはおおいに問題があります。このような機構は解散すべきであります。



つぎに、第30号議案 県立学校教職員定数条例の一部改正は、21名の定数削減であり反対です。発達障害・不登校など現場での課題が増えているなかで、行き届いた教育のために定数削減ではなく、増員こそ必要であります。



第35号議案 就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律施行条例の一部改正については、福井県議会も反対意見書をだした民主党政府が進める「子ども子育て新システム」導入をにらんでの改定となるものであり反対です。



また、第39号議案 福井県営住宅条例の一部改正については、県営住宅の入居資格要件に旧態依然とした「同居親族があること」などを規定しているため、今後一人暮らしの高齢者も増えていく社会情勢や、解雇などにより社宅を追い出された労働者などの受け皿として機敏に活用できないことなどの改善を求めるものです。



つぎに請願、陳情についての委員長報告についてです。

請願第11号 公的年金の改悪に反対する意見書は年金生活者の生活を守るため、2.5%削減に反対するものであり、採択すべきです。

そもそも福井県内で暮らしていて、物価が下がり生活が楽になったなどと感じる方はいないでしょうし、日常の食料品や、ガソリン・灯油、また高齢者の医療・介護負担などみても下落などしておりません。これは高齢者の生活実態に合わない暴挙であり、しかも年金のかなりの部分が地域で消費されることを考えれば、地域経済への冷や水ともなります。

野田政権のもとで、さらに介護や医療費負担の増大、消費税の10パーセントへの増税計画という一体改悪がすすめられることは自民党政権時以上に、血も涙もない政治といわなくてはなりません。年金改悪の中止を求めるものです。



陳情第15号 障害福祉サービスの制度見直しに関する陳情は採択すべきです。

これは採択される陳情第13号 障害者総合福祉法の制定等に関する陳情と趣旨は同じくするものです。

わたしは先般、福井市内で開催された障害者団体のフォーラムに参加しました。

そこで私は障害者と関係者のみなさんの激しい憤りに出会いました。

ご承知のように、障害者ら71名の方々が障害者自立支援法は「生存権の侵害であり憲法に違反する」と違憲訴訟に立ち上がるなか、総選挙で「自立支援法廃止」を公約に掲げた民主党政権は、原告・弁護団と、同法が「障害者の人間としての尊厳を深く傷つけた」ことを「心から反省」と明記した「基本合意文書」を結び、自立支援法廃止と新法制の実施を約束し、違憲訴訟は和解し終結したのであります。

ところが、今回の法案では、原則無償化を見送り、対象とする難病患者の拡大も一部にとどめました。総合福祉部会がまとめた新たな法制の「骨格提言」が廃止を求めていた「障害程度区分」も盛り込んでいます。障害者・家族の総意を無視した姿勢、法治国家で、政府が裁判で合意した和解内容を反古にすることなど許されません。

今回、陳情者が求める、「実態にあった職員配置基準にしてほしい」「報酬の日払い制度は事業経営を圧迫しているので月払いにしてほしい」などは施設サービスを維持するための最小限の要求であります。採択を求めます。



また、陳情第17号 集団的消費者被害回復に係る訴訟制度の制定に関する陳情、陳情第7号 新規大規模大型商業施設の出店規制に関する陳情は採択すべきです。



最後に、陳情第18号 停止中原発の運転再開を拙速に進めず、早急に「脱原発プログラム」を策定することを求める陳情は採択すべきです。

私も議会の質疑で指摘しましたが、枝野経産大臣はストレステストの結果が妥当だからと言って安全とは言えないと言い始め、班目安全委員会委員長も総合的安全評価は2次テストもふまえないと1次テストだけではダメだ、と述べています。こんないい加減な国の原子力行政、安全規制行政のもとで県民の命と安全に責任を負うべき福井県と福井県議会が再稼動の判断をできないことは当然ではありませんか。



 昨日も越前市議会が拙速な再稼働に反対する意見書をだすことを決めた、とのニュースがありましたが、まさに、賛否両論で県民も県内議会も真っ二つなわけです。

知事の答弁では原発立地自治体の意向を重視したいようですが、知事は県民全体に責任をおう立場であり、広がる原発再稼働への自治体や議会の懸念を軽視してはならないはずです。

また、朝日新聞の世論調査では、原発再開反対が57%、賛成は27%、政府の安全対策は信頼できないが80%。まさに原子力政策の国民合意は崩れ去りました。

もし、このような国民世論のなかで、政府とともに、福井県が再稼働を容認するようであれば、福井県は全国から批判の的になるでしょう。民主党政権の沈没とともに、福井県も沈没しかねません。一蓮托生になってはなりません。

安全の問題で原発再稼働を心配する県民は実は嶺北地域よりも嶺南地域の方が多いことも県内マスコミの調査で明らかです。

ここは、一般質問でも提案しましたように、拙速な結論を出さないこととして、1年程度かけて「福井の原発をどうするのか」の壮大な県民討論をおこなうことを改めて提案します。これは50年後、100年後の福井の将来を考えても大事なことだと思います。



また、福島原発事故をふまえた日本のエネルギー政策の今後を考えれば、原発が増えることはなく、新規建設も認められません。アメリカでもスリーマイル事故以来、新規建設はありませんでした。その過程では20基を超える新規建設申請が出されたのですが、発電コスト、建設コストがほかの発電形態と比べて著しく高くつくことが明らかとなり競争力を失ったからだそうであります。今後、2020年までに新たに運転開始できるのは数基程度にとどまっています。

 安全性の問題とともに、コスト面でも時代遅れになっている原発から撤退するプログラムを政府はもちろん、福井県としても早く策定し、先を見据えた経済政策、雇用政策を打ち出すべきです。



  以上、申し上げて反対討論といたします。

福井県と滋賀県の住民団体が共同で「再稼働反対」申し入れ。越前市議会も反対!テレビ討論録画。

2012年03月16日 | Weblog
     福井新聞・・・・原発再稼働で越前市会が反対意見書 大飯原発3、4号で県内市会初

     関西電力大飯原発3、4号機の再稼働をめぐり、福井県越前市会は15日の議会運営委員会で、拙速な再稼働に反対する意見書を19日の本会議最終日に提案することを決めた。民主党系や保守系の各会派が賛同しており、可決する見通し。
 同市議会事務局によると、今回の原発再稼働に関して否定的な意見書を可決するのは県内市会で初めてという。

 意見書案では▽東京電力福島第1原発事故の原因について中立的、客観的な立場から徹底的な解明を行う▽原発事故を防げなかった責任の所在を明らかにする▽「脱原発」社会への転換を容易にするため、原発立地自治体などへの財政支援を図る▽再生可能エネルギーの開発や利用拡大を最大限に加速させる▽原発周辺の地震の可能性について徹底的な調査を行う―の5点を求めている。

 嵐等議長は「全議員が拙速な再稼働には不安を抱いている。国は徹底的に原発の安全確保に努めるべきだ」と話している。

 大飯3、4号の再稼働をめぐっては、おおい町会は、国から原発事故の知見を反映した暫定的な安全基準が提示された場合には、県は速やかに再稼働を判断するよう求めている。原発が立地する敦賀、美浜、高浜の3市町会とともに西川知事に要望書を提出する方針。
 越前市会は昨年6月、エネルギー政策の抜本的な見直しなどを政府に求める「脱原発」の意見書を全会一致で可決している。・・・・・


     先日の予算特別委員会での知事との質疑を思い出します。
知事は原発立地自治体の意向だけを重視したいようですが、知事は県民全体に責任をおう立場であり、広がる原発再稼働への自治体や議会の懸念を無視してはならないはずです。

一般質問でも提案したように、拙速な結論を出さないこととして、1年程度かけて「福井の原発をどうするのか」の壮大な県民討論をおこなうことを改めて提案します。これは50年後、100年後の福井の将来を考えても大事なことだと思います。


    昨日は、原発問題住民運動福井県連絡会、嶺南センター、滋賀県の住民団体のみなさんの「大飯3,4号機再稼働はやめよ」などで県庁に申し入れをおこないました。
滋賀県の代表の方が「滋賀県知事には権限がありません。滋賀県民の安全、近畿住民の水がめ・琵琶湖を守るために西川知事にがんばっていただきたい。再稼働はやめてください」の訴えは胸にしみました。滋賀県議会では自民党、民主党、公明党など超党派で大飯原発再稼働反対の意見書をだすそうです。
県民の声、となりの住民の声を無視しての再稼働はありえません。

    昼休みには、南県委員長とともに街頭宣伝をおこない、再稼働反対などを訴えました。


    午後は、原発再稼働問題でのテレビ討論録画撮りをおこないました。自民、民主、公明の各会派代表と討論しました。久しぶりのテレビ討論で出来は・・・?
福井テレビ「座・タイムリーふくい」。「県議各派代表が語る!原発再稼働問題と福井の未来」。放送は明日、17日土曜日 10時半~11時24分。ぜひ、ご覧ください。ご感想などいただければありがたいです。


大地震相次ぐなかでの原発再稼働はダメ。福井県議会予算特別委員会で反対討論。

2012年03月15日 | Weblog
     昨日は夕方から夜にかけて東北、関東で大地震。やはり、地震列島・日本に原発はふさわしくない、と思います。
ところが野田政権は再稼働にむけて走り出しているような状況です。

    NHK・・・・野田首相 再稼働は地元理解を

野田総理大臣は参議院予算委員会で原発の再稼働について「住民の懸念に対し説明できる環境を作ることが再稼働の条件になる」と述べました。
関西電力・大飯原発のストレステストを検証してきた国の原子力安全委員会は13日、外部の専門家から意見を聞く会議を終えて近く検証結果を示すことになり政府は、検証結果を踏まえて原発の再稼働を判断するとしています。

これに関連して、14日の参議院予算委員会で、野田総理大臣は、「再稼働のプロセスでは、最終的に、地元の理解を得られるかどうかを政治が判断して決断するが、懸念があった場合に説明できないと、理解は得られないと思う。説明できる環境を作れるかどうかが、再稼働の条件になる」と述べ、原発の再稼働について、地元の理解を得るための環境整備を進める考えを示しました。・・・・・・・・



     昨日はひきつづき県議会予算特別委員会でした。知事は再稼動について「県議会と地元の意向」をふまえて、という意味のことを繰り返し述べていますが、県議会は推進派が多数、原発地元の敦賀、美浜、おおい、高浜も推進派が議会でも多数です。

実際、「地元から声をあげて知事を動かそう」ということで猛烈な攻勢がかけられたと聞きました。おおい町議会が全員協議会を開催し、知事と県議会議長に原発立地議会が共同で「再稼働を求める」動きです。

     しかし、わたしも予算特別委員会で指摘したように、周辺自治体もふくめて県民の声は「反対」「慎重に」が多数派となってきています。あるマスコミは「強引な原発推進で動く、ある町長には住民からの批判も高まっている」と語っていました。国民合意、県民理解を得ずに、政治家が勝手にきめていくとなると、西川県政・県議会や立地自治体行政と多数の県民の間に大きな溝がつくられることになります。

            ★

   以下は、昨日の予算特別委員会での反対討論(要旨)です。


    第1号議案 平成24年度福井県一般会計予算案に反対の主な理由を述べます。

    まず、福島事故をうけて県民世論も原発政策の見直しをもとめる声が高まっているにもかかわらず、それが予算に反映されていず、従来の広報や推進に変わりがない問題です。

国際原子力人材育成センター運営事業1100万余は国際的人材育成と言うことで危険な日本の原発技術の輸出を後押しする事業であり、また原子力広報は厚生常任委員会の質疑でも浮き彫りになりましたが、その内容が従前とさして変わらない問題があります。福島事故の内容と教訓をひろく県民に知らせ、県民に原発の危険性をこそ啓蒙するものでなくてはなりません。

   また、北陸新幹線建設事業 6億7000万余、北陸新幹線建設促進事業 1500万余は北陸本線の第三セクター化とセットの事業であり、県民理解は新幹線・在来線3セク化双方とも十分ではありません。いっぽうでは財政が厳しいと行政改革をすすめながら、いっぽうではかつての列島改造時代の計画を、さらに地元負担を増やしてすすめることに県民理解は得られません。

   さらに、足羽川ダム建設事業6600万は激特事業が完成し、足羽川の改修が完了したにもかかわらず、さらに数十年の歳月と1000億とも1500億ともいわれる血税投入をおこなうものであり賛成できません。足羽川ダムは県民の反対運動によって旧美山町での計画が中止され、福井市は水道用水から、福井県は工業用水から撤退いたしました。しかし、河内川ダム建設事業14億3000万は、いまだに小浜市民などにあらたな水道用水を押しつけるものであり、将来の人口減少と住民負担を考慮すれば、福井市の撤退の教訓に照らしても当然見直されるべき事業であります。

    このほか、介護保険財政安定化基金を半分取り崩し、その3分の1の4億5000万余を県に基金で積むのも問題です。市町が必死で財政投入をおこない介護保険料抑制の手立てを講じている時に、県がためこむのではなく、県として応援して全額を保険料抑制のために市町に交付すべきであります。また、福井県地方税滞納整理機構運営事業 490万余は、生活が成り立たなくなっている県民への徴税をつよめ、かつての悪代官を彷彿させる事業であり、機構は解散すべきであります。

   以上、申し上げて反対討論といたします。




福井県議会。私の質問に知事いらだち。原発再稼働やめて!福島事故をいかせ!の声を届けて頑張ります。

2012年03月14日 | Weblog
     産経・・・・原発再稼働問題 県議会、議論空回り 福井

 ■知事、批判意見にいらだち

 県議会は13日、予算特別委員会に入った。原発の再稼働判断で県が必須とした暫定的な安全基準を国が示しておらず、委員側から県の姿勢の説明や慎重判断を求める要望が続出したが、県側の答弁はこれまでの国との交渉事に終始し、議論は空転。委員が批判的な意見をあげ、西川一誠知事がいらだちをみせる場面もあった。

 佐藤正雄委員(共産党県議団)が、市会議長会が2月6日に原発の堅持などを唱えた議案を否決したことを踏まえ、「全市町が原発推進ではない。隣接市町は原子力行政の見直しを求めている」と発言。「福島での事故をみて、知事は何も感じていないのか」などと、再稼働反対の立場で意見を述べた。

 これに対し、西川知事は「単純ではない。何十年もかけ、県、立地、隣接の市町が議論を重ねている」と答弁した。

 また、西本正俊委員(民主・みらい)が、再稼働判断は福島原発事故の国会の調査委員会の審議を待つべきだとし、「知事自身が嶺南に家族と住み、本当に安全か、逃げられるのかを考えて、再稼働是非の判断をお願いする」などと慎重姿勢を促した。

 この日の質疑では、山本文雄委員(自民党県政会)が市会議長会の意見書否決を踏まえて「電源三法交付金は、反対意見の市町にも平等に交付するのか」などと質問。脱原発への市町の動きをけん制する意見を述べるなど、様々な思惑が交錯した。

 一方、西川知事は「安全確保が大前提だが、日本の経済や産業の疲弊を考慮し、国のエネルギー政策への協力は惜しまない」と述べる一方、暫定的な安全基準の提示、再稼働の必要性の明言などの要請に対し、国が応えることが必要との姿勢を堅持した。・・・・・・・  


      福井県議会予算特別委員会が13日に開かれ、私は原子力行政、北陸新幹線計画と在来線第三セクター化について質問をおこないました。
新聞報道にあるように、知事がいらつく答弁をおこなう場面もありました。

■原発問題

     私は、福島の農民の詩を紹介した後、「1年前の福島原発事故は、ヒロシマ型原爆の20個分、セシウムでは168個分という大量の放射性物質を放出しました。15万人以上の人々が生活手段の一切を捨てて故郷を追われたままさすらい、人生を根底から狂わされています。1年たっても事態はまったく改善せず、野田総理の「事故収束宣言」撤回を求める声がおこっています」と指摘。
「知事は福島原発事故の責任はどこにあると考えているか」と質問しました。
「国や電力事業者に油断があり、初動の対応もまずかった。貴重な教訓をいかしていくべき」と知事は答弁しました。

      さらに「知事は福島事故の知見での暫定基準を求めつつ、国が再稼動について判断すべきというが、総理や経産大臣が政治的に再稼働を決断し、福井県に了解を求めてきても、県民の安全を担保する内容がしめされなければ拒否するのか。また、その知事の求める暫定基準がしめされたとして、監督する組織体制について知事はどのような体制が必要だと考えるか」とただしました。
知事は「発電の意義、暫定的な安全基準がしめされること、日本海側の地震津波の解明が必要」と従来の見解をしめすとともに、「規制と利用の分離、原子力に関する深い知識のある人材が必要。国民から信頼される仕組みに」などと答えました

      私は「班目安全委員会委員長はストレステストについて「安全委員会が要請した安全評価は1,2次セットでやってもらいたい。1次だけでは総合的安全評価としては不十分」と述べているが」と県の見解をただしました。石塚安全環境部長は「2次評価の時期、手法は不明。県としてはストレステストだけでは不十分としてきた」などと答弁したため、佐藤議員は「もともと昨年末が提出期限だった。再稼働に必要ないとなった関西電力など事業者は提出していない」と事業者の態度を批判しました。

      また、枝野経済産業大臣が「海底断層と熊川断層の連動についてバックチェックして1.8倍の余裕が小さくなることもある」と国会答弁したことについて「安全の余裕が小さくなるのでは」と質問。安全環境部長は「地震動の何倍まで耐えられるかどうかの数字に意味があるのかどうか。国が審査する」などと答弁。

さらに、経産相が「ストレステストをやったからそれだけで安全性が確認されるというものではない」とまで答弁していることを紹介し、こういう状況で国の原子力行政、安全審査はまったく信用できない、と厳しく批判しました。
知事は「われわれは福島の知見もしめしていただいて、政府の責任ある見解をしめせ、と言っている」と答えました。

     さらに私は、「安全委員会委員長も「シビアアクシデントについてIAEAでは規制要件としているが、H4に事業者まかせにしていた。深く反省している。SBO、全交流電源喪失について、その可能性非常に低い、と真剣な検討をしてこなかった。深く反省している」と国会で答弁していることを紹介し、「反省だらけのでたらめな安全委員会だ。まったく規制がきいていなかった。すべての原発の指針類がつくりなおされるまで再稼働議論すら本来はできないはずだ」と強調しました。
安全環境部長は「規制の全体が見直されないと再稼働できないということではない。安全が確保されることが必要」と答弁。佐藤は「再稼動の判断はしないとを求める」と要求。

     そして、「細野豪志原発事故担当相は「新しく法制度を発足させた上で、6カ月ほどかけて新指針をふまえた防災計画をつくっていただく」と述べていることにふれ、県の防災計画についてたずねました。森阪危機対策監は「国の防災指針の完成を待つことなく県の計画の見直しをやる」と答えました。

     県内の市議会議長会で再稼働などの議案が否決されたことについて、元原安課長の来馬氏が著書で「原子力という公共性はまわりの自治体が反対すれば無意味だ」などと述べていることについて質問。西川知事は「何十年にわたって責任もってやってきた」と答弁。
私は「福島事故うけて福井の自治体も変わっている」と厳しく指摘しました。

また、「県民への説明会、フォーラムなど開催して県民の声を聞くべき」などを主張しました。



■新幹線・在来線3セク化について

    私は「北陸新幹線による県民利便性の向上について。福井駅から東京、南越駅から東京、敦賀駅から東京との3つのケースについて、現行の東海道新幹線利用にくらべて、時間短縮、料金の面でそれぞれどういう利便性が発揮されるのか」と質問。
東村総合政策部長は「最速タイプだと、福井駅からだと36分の短縮、420円安い。南越駅からだと8分短縮で、料金は220円高い。敦賀駅からだと8分伸びて、1160円高くなる」などと答弁。
私は「県民的にみれば利便性に問題があることがはっきりした」と述べました。

    また、新幹線が東京駅まで着かずに埼玉県の大宮駅で乗り換え必要なケースについて、「先の新幹線特別委員会で「議論のなかでそういう話はでていない」と答弁したが、福井市議会では都市戦略部長が「繁忙期には一部大宮駅発着となることもあるかもしれませんが,通常期には基本的に東京への乗り入れが確保されるものと聞いております」と答弁している。なぜ認識が違うのか」とただしました。
東村部長は「我々は、東京駅ー敦賀駅直通と聞いている。承知していない」と答えただけでした。私は「私も国土交通省からそういうこともありうる、と聞いた。利便性に大きく影響するわけで、きちんと説明責任を果たすべき」と述べました。

    私は「沿線自治体住民の在来線3セク化についての周知と合意はできていない。まったく姿・形がどうなるかもしめさないままJRからの経営分離合意を強行したことは大問題。このような住民への説明責任を無視した行政でいいのか」「沿線自治体だけでなく、全自治体に負担を求める考えが報道されたが、沿線自治体以外の大野市や勝山市、永平寺町などの了解はとれているのか」 と質問。知事は「経営分離についても出前講座などでも広報してきた。ひきつづき協力を求めていく」と答弁。
東村部長は「沿線自治体以外の参加は今後議論していく、ということ。富山の例が報道されたもので、福井県としてはこれから協議していく」と答弁しました。



     やりとりの模様は福井県議会インターネット録画中継でみることができます。

このまま大飯原発再稼働を許すわけにはいきません。「さよなら原発福井県民集会」の声を県政にとどけて頑張ります。よろしくお願いします。



大飯原発再稼働を、強まる自民党議員からの圧力。今日午前中、予算特別委員会で質問にたちます。

2012年03月13日 | Weblog
     昨日は冬に逆もどりした天気の中、街頭宣伝をおこないました。いよいよ最終盤を迎えた県議会での原発再稼働問題や新幹線にともなう在来線第三セクター化問題など訴えました。また、3.11県民集会が1200名の参加があったことにみられるように、県民はいまの原発推進行政に不安と怒りを高めており、県行政が県民の声をきくべきだ、と主張しました。
また、あいつぐ生活相談などの対応もおこないました。


     昨日は原子力発電関係の特別委員会が開催されました。

大飯原発3,4号機の再稼働問題が焦点となるなか、自民党議員からは「国の判断を待つことなく、県として判断を。知事も逃げられない」「関西電力は2000億円も使って万全の対策をとった。これで動かせないと、1円の利益もあがらない。知事は、原発が必要となぜ行動がとれないのか」「近く知事の求めている暫定基準がしめされるだろう。スピーデイにすすめてほしい」「夏場の電源に間に合うように再稼働を」など、強力に再稼働圧力の質問が相次ぎました。

ただ、委員会の最後に発言した中川委員長は「福島でおこったことは常に他所でも起こりうる。どんな対策をとっても、事故の可能性はゼロではない。100%の安全はない」と述べ、理事者に「慎重な対応を」と注文をつけました。

    いよいよ今日、明日の予算特別委員会が議会審議の最終盤です。

今日の午前中11時15分から、私も質問にたちます。

福井県議会インターネット生中継があります。また福井テレビでも最初の部分だけ中継されます。

「3.11さよなら原発福井県集会inつるが」、1200人が参加。再稼働ダメ、原発ゼロへ

2012年03月12日 | Weblog
     NHK・・・・敦賀では原発廃止訴える集会

     東京電力・福島第一原子力発電所の事故からも1年となることから、原発や原子力関連施設が多く集まる敦賀市では原発の廃止を訴える集会が開かれました。
この集会は、原発に反対する市民団体や大学教授などが呼びかけたもので、県内だけでなく隣接する滋賀県や京都府などからおよそ1200人が参加しました。

集会では参加者の代表10人余りが次々とメッセージを読みあげました。このうち、原発の廃止を訴えている全国的な団体の代表で福島県から参加した伊東達也さんは「1年たった今でも多くの人が自宅に戻れず、途方に暮れている。福島の事故は最大最悪の公害できょうを機会に原発とはさよならすべきだ」と訴えました。

また、地震が起きた午後2時46分になると参加者が一斉に黙とうし、震災の犠牲者に祈りをささげました。このあと参加者は、「原発から撤退を」などと書かれたのぼりを掲げながら敦賀市内をおよそ1キロにわたってデモ行進し、原発の廃止を求めていました。福井市の24歳の薬剤師の男性は「一人一人の原発をやめようという意思が大きな力になると思う。きょうという日を廃止に向けての始まりの日にできればいい」と話していました。・・・・・・・・


     私も参加しました。「3.11さよなら原発福井県集会inつるが」。1200人の参加で成功しました。感動です。県内から1000人、京都や滋賀など県外からも200人の参加です。賛同募金も180万円を超えて集まったそうです。
集会にご参加いただいたみなさん、また協力していただいたみなさん、ありがとうございました。

     集会前には、藤野やすふみ衆院比例予定候補、井上さとし参議院議員とともに参加者のみなさんに、日本共産党の原発問題での見解を載せたチラシを配りながらご挨拶しました。


     原発の集中する地元・敦賀で文字通り福井県民中心の県民集会がこれだけの規模で開催されるのは画期的なことです。

世界最大の原発が集中している不安、大飯3,4号機が再稼働させられようとしている怒りがあります。

県民の声を聞いてください!との叫びを感じました。

      福島からの訴えをおこなった伊東達也・原発問題住民運動全国連絡センター筆頭代表委員の現地の惨状と苦悩、たたかい、ふりしぼる話し。

リレートークはみなさん、本当にすばらしかった。

普通、10人以上ものトークがつづくと、「飽き」がくるものでしょうが、そんな感じは全然しませんでした。

「バイバイ原発3.10きょうと」「湖北原発ゼロの会」「京都総評」の県外のみなさんからの連帯あいさつ。

そして県内で草の根でがんばっておられるみなさんのあいさつ。

敦賀市議の今大地さん。おおい町議の猿橋さん。サヨナラ原発福井ネットの中嶋さん。敦賀の自然と環境を考える会の服部さん。森と暮らすどんぐり倶楽部の石地さん。集会事務局をつとめた青年の福石さん。原発住民運動福井・嶺南センターの坪田さん。元原発労働者の中村さん。・・・・・・・・閉会あいさつは、よびかけ人であり、小浜市・明通寺住職の中嶌哲演さん。中嶌さんは、3月25日に福井市中央公園で予定している大飯3,4号機再稼働反対集会への参加もよびかけました。

    あらためて、原発の地元でさまざまな困難のなかで、たたかいつづけ、発信続け、思いつづけてきたみなさんがいたからこそ、この集会を開催することができたことを痛感します。本当にありがとうございます。


     集会後は、午前中の好天とはうってかわったつよい風雨のなかのデモ行進。「ふるさと」などの歌をうたいながらのデモでした。


     原発に依存しない、あたらしい福井をつくる幕開けの県民集会だと思います。

がんばりましょう!


     夜は、原発問題住民運動福井県連絡会が主催し、福島から参加された伊東さんを講師に、福島の教訓や経験を学ぶ学習会が開かれ参加し、その後の懇親会でもいろいろお話しをうかがいました。

伊東さん、ありがとうございました。

いよいよ本日、さよなら原発福井県集会が敦賀市で開催されます。

2012年03月11日 | Weblog
      いよいよ本日、さよなら原発福井県集会が敦賀市で開催されます。

福井県民のみなさん、福井の原発をなくしたいと思っていらっしゃるみなさん、大飯原発再稼働はいやだと思っておられるみなさん、・・・集まりましょう!

会場は敦賀市東洋町にあるプラザ万象です。JR敦賀駅から徒歩10分程度です。

正午からプレ企画で演劇の上演。福島県からの報告などをおこなう集会は午後1時半からです。

集会は4時ごろに終わります。その後、市民行進をおこないます。あたたかくしてご参加ください。

くわしくは集会のブログで  ⇒  http://goodbyenppfmt.blog.fc2.com/



      集会には「原発NO!の国会議員を北信越から」と奮闘中の日本共産党衆院比例予定候補・藤野やすふみさんも参加します。激励お願いします!

活動は藤野さんのブログで  ⇒  http://fujino.jcpweb.net/



     集会成功へ各界からメッセージが寄せられています。

●安齋 育郎さん(安齋科学平和事務所長)
ごくろうさまです。小生あまりに多忙で実質的には何のお手伝いもできませんが、心一つに応援致します。巻き返しの反動に負けず1人1人の声を!

●作曲家 池辺晋一郎さん
福島原発事故の後原発をすべて廃止したドイツは、その後風力や太陽光発電で十分電力を賄うどころか、輸出もしています。日本は事故の当局でありながら、だらしなさすぎます。地球は私たちのふるさと。ふるさとを守らなければ。

●林 京子さん (作家)
「3.11さよなら原発福井県集会」のご通知いただきました。全面的に賛成いたします。私は長崎の被爆者ですが、広島、長崎の被爆者達が、戦後どれだけの苦渋をのんで綻びた心身を繕い、我が子への遺伝子による障害を怖れながら生きてきたか・・。福島原発事故がおこったその直前まで、「被爆国」である日本・日本人は核の恐怖を認識しているものと、6日9日の根と、原発の危険の根はイコールであると承知しているものと勝手に考えていました。私はささやかな物書きですが、イコールの線上にある被曝者として・8月9日・その日から今日までの友人や被爆者の人生を綴ってきました。多くの友人が被曝に因した病で倒れ、原爆症・9日との因果関係は不明として子供たちを遺して逝きました。「内部被曝」・核物質のこわさはここにあります。核の制御を完全に人間が掌中にしたその時まで、原発の安全性はないと素人考えですが、私は考えています。電力が不足であるならば耐えることが必要です。子どもや孫にこれから生きる命のために、大切な時に至ると思います。併せてフクシマ原発のキケン地域に住まわれている方、被曝の危険の方に援助と定期的な健康診断の「約束」を国に働きかけてください。私たち被爆者は「健康手帖」と申請し、持参しています。2度とあってはならない事故ですが、また、「役にたって欲しくない手帖」ですが、核と人間の問題、かかわりは、それほど軽々なものではないという被曝者としての人生観です。個人的な思いをお伝えしたくてペンを執利ました。貧者の一灯です。お許し下さい。

●山崎 朋子さん   女性史・ノンフィクション作家 
「反原発」に寄せる皆様の持続する意志と行動に敬意を表し、東京から参加いたします。東京新聞で見た西川知事の慎重な態度も期待してます。


           ★


毎日・・・支局長からの手紙:3・11後の福井 その5 /福井

 東日本大震災から、明後日で1年となります。私の記者生活の中でそれまで最大の惨事であった阪神大震災から今年で17年がたちますが、そのこともまだ頭の中で整理がつかず、どんな感想を持てばいいのか本当はよくわかりません。それでもつくづく思うのは、まだまだ人間の力の及ばないものがあり、自然には謙虚に向き合わなければならないということです。

 この時代に生きて、人間が万能なつもりになりがちです。ところが、二つの大震災で自然の力を思い知らされました。

 阪神大震災の現場で見て忘れられないのは、横倒しになった高速道路やオフィスビルです。街を埋め尽くすコンクリートの建造物群は、繁栄の証しでした。では、どうしたらいいのか。都市の耐震化という対策も重要ですが、その方向で努力しても、さらに大きな地震が発生する可能性がやはりある。費用の面からも限界がありますから、都市への人口集中はある程度にしておくのが、被害を一定にとどめる知恵ではないだろうか。当時、現場を歩いてそう思いました。

 ところが、少し時間がたつと、ああいうことは二度とないだろうと都合よく考えるようになっている。そこへ東日本大震災が発生しました。生中継のテレビ画面に、我を忘れてくぎ付けになりました。まるで、今まで見たことがないものに驚がくするように……。もちろん阪神大震災より大きく、大津波を伴った点で違った。被害の態様も異なる。それでも、その時の自分の中には阪神大震災の記憶が失われかけていたと思うのです。同じ地震ですから、阪神大震災の延長線上にあったはずです。

 東日本大震災発生で引き起こされた福島第1原発の事故では、この反省がさらに重い意味を持ちます。大惨事を引き起こす可能性がある原発では、どうあっても大地震に備えていなければならないのは当然です。ところが、「想定外」などという無責任な言葉が、当事者から飛び出してくる始末だった。その後、事前に地震の専門家から警戒を求める声があったのに、耳を貸さなかったことも明らかになっています。

 さらに、前段のようなことは論外として、人間が自然に対して万全に備えられるのかという問題へ進むと、原発そのものの是非が問われることとなります。今後の慎重な議論に結論を委ねたいと思いますが、仮に原発が現在の日本に欠かせないものだとしても、その危険性からは必要最小限であるべきでしょう。

 前々回のこの欄で考えましたが、東日本大震災後に原発は再稼働できず、現状では国内54基中2基しか動いていない。それでも、日本はなんとかやっている。とすると、なぜ54基も必要だったかと思わないわけにはいきません。

 あれから1年。私たちは惨事の記憶をどの程度、風化させずにいるのか。人間の記憶は薄れていくものだとしても、繰り返さないために忘れてはならないという決意に揺るぎはないか。私としては、そんなことが問われているように思うのです。国内最多の原発14基を抱える福井県では、より切実なことです。=この項、終了【福井支局長 戸田栄】・・・・・



      このような議論を県民的におこなうことが今、つよく求められていると思います。

国民、県民の議論に耳を傾けるでもなく、政府は大飯原発の再稼働に傾斜しています。福井県も直接、県民との対話をきちんとおこなうでもなく、国に決断を求めているようです。

  ある自民党県議は「大飯が洗礼を受けなければ」と発言し、別の自民党県議は「太鼓はたたいた」と保安院の説明を表現していましたが、先の保安院の説明会開催のごり押しといい、昔と変わらぬ「原発前のめり」と映ります。

     3.11福島事故を繰り返さない。県民の命と財産を守り抜く。・・・地方自治体と議会にとって真価が問われる局面です。

  地震の専門家も「阪神大震災から地震の活動期に入ったと思われるが、あと20年前後つづくだろう」と発言しています。福井をはじめ全国の原発建設時期は「地震の静穏期」だったから問題が浮き彫りになりませんでした。

 とりわけ取り返しのつかない事故リスクをかかえた原発。安全の側に政策をとる、ということが必要だと考えます。


いよいよ明日「さよなら原発福井県集会」。住民合意なき北陸線経営分離。

2012年03月10日 | Weblog
     3.11を迎えます。

昨年のその日は、県会議席奪還目指す活動の真っ只中でした。

ブログ日記ではつぎのように書いています。・・・・・・・


■昨年3月11日の活動記録・・・・・・
会社朝礼あいさつ、街頭宣伝、地域訪問などでした。
しかし、東北、関東の大震災。長野でも大きな地震です。被害がどれだけになるかわかりません。

訪問のなかでも「嫁にいった娘と連絡がとれない」「東京の息子が無事を知らせてきた」など被災地に住む家族のことを話される方もいらっしゃいました。

お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りします。
行方不明の方々のご無事をお祈りします。
被災者のみなさんにお見舞い申し上げます。
     
さらに心配なのは原発です。

「福島第一原子力発電所1号機の半径2kmの住人に避難指示。(2km以内の住人は1864人)」
10キロ内に避難指示、との情報も。

初めての原子力緊急事態宣言。外部電源がとれず、非常用の発電機も動かず、炉心冷却ができない状態となっている。
これまで政府や電力会社が宣伝してきた「原発は大地震でも安全」という説明はまたしても吹き飛んだ。
とにかく、あらゆる手段で炉心冷却に成功することを祈りたい。

福井県も敦賀原発の増設や「もんじゅ」再開などを、今回の事態を検証し、あらためて見直すことを強く求めたい。・・・・・・・・


           ★


      たった1年まえのことなのに、忘れたかのように原発再稼動など地震津波列島の日本で原発にしがみつく人たちがいます。

「ここは大丈夫・・・だよな」

1年前まで、福島の多くの県民も行政もそう思っていたことでしょう。

福島を繰り返させない。

ぜひ、3.11さよなら原発福井県集会in敦賀市にご参加ください。

敦賀市プラザ万象。正午からプレ企画の演劇が上演されます。

福島県からの報告など集会は午後1時半開会です。

午後4時終了。その後、市民行進をおこないます。


     天気予報ではあいにく寒くなるようです。市民行進参加のみなさんはあたたかくしてご参加をお願いします。


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■FBC・・・沿線市町 並行在来線「3セク運営」で合意  (2012年3月9日18:22)

北陸新幹線の県内での開業に伴いJRから経営分離される並行在来線について、沿線の市と町は「第3セクター方式」で運営する事で合意しました。

9日は沿線の7つの市と町の首長が出席して、JRから経営分離される並行在来線の運営形態について、意見のとりまとめを行い「第3セクター方式」で運営する事で合意しました。

合意の基本方針では県と沿線自治体は、経済界の協力を得ながら「第3セクター方式」で 存続を図り、北陸新幹線の認可後は協議会を立ち上げ、利便性について話し合っていくとしています。

なお県や沿線の市や町では今回の合意内容を今月中にも国に伝える事にしています。


■FBC・・・3セク支援は「沿線だけでなく全市町で」と県

「3セク」で基本合意された並行在来線について、県は「石川や富山では沿線だけではなく、全ての市や町で財政支援している」として支援は県全体になる事を示しました。

県議会は9日、北陸新幹線の整備を集中審議し、JRから経営分離される並行在来線をめぐる沿線の市や町の財政負担に質問が相次ぎました。

議員が「規模の小さい自治体では不安が広がっている」として県の方針を質したのに対して、
県は石川や富山の事例を紹介しました。

石川では全体の20%を、また富山では全体の27%を、沿線に限らないすべての市や町が財政負担しているとし、並行在来線の支援は、県内すべての市や町で実施していく事を強調しました。

また県は、新幹線の開業後も並行在来線では現在の駅を残す方針を示した上で、利便性を高めるために対策協議会で快速列車の運行やダイヤの編成などを検討していくとしました。・・・・・・・



     沿線住民、利用者の声を十分聞かないまま「合意を強行」したことはまったく残念です。

今後ともいろいろな機会に問題点を指摘し、改善をもとめていきたいと思います。


    原発問題とともに、このような県民不在の県政を糾していきます。

福井県議会の予算特別委員会が13日、14日と開催されます。

私は、13日の午前11時15分から35分間、質問にたちます。

福井県議会インターネットで生中継されます。

また、今回は最初の15分程度が福井放送で中継されます。私の予算特別委員会質問がTV中継されるのは今期はじめてです。

ぜひ、ご覧ください。



福井県議会でヨウ素剤配備、日常生活自立支援事業などで質問。きょうされん陳情採択へ。

2012年03月09日 | Weblog
      NHK・・・・7割が原発運転再開に慎重姿勢

      NHKは、原発が立地する4つの市と町、原発から半径30キロ圏内にある8つの市と町のあわせて12の自治体に今月、アンケート調査を行いました。
それによると、停止している近くの原発の運転再開については「いずれは再開を認めたい」と前向きな姿勢を示したのは、原発が立地する敦賀市、美浜町、高浜町の3つの自治体で全体の25%でした。これに対し「当面、再開を認めたくない」「今は判断できない」と慎重な姿勢を示したのは、原発のある、おおい町を含め、合わせて8つの自治体で、約70%を占めました。
また、運転の再開を判断する場合、何を重視したいか複数回答で尋ねたところ、9割以上の自治体が、「福島第一原発の事故の検証」を必要としたほか「国の新たな安全規制」が83%などとなりました。その一方で、国が運転再開の前提としている「ストレステストの結果」をあげたのは2つの自治体で、17%にとどまり、ストレステストを地元自治体はあまり重要視していない状況が見て取れます。・・・・・・


     自治体調査でも再稼働を認められない意向がはっきりうかがえます。
いよいよ敦賀市で開催される「さよなら原発集会」への関心と注目が高まっています。

大飯原発再稼働はだめ!3.11さよなら原発福井県集会へご参加ください。力をあわせましょう! http://goodbyenppfmt.blog.fc2.com/


      本日、大飯原発再稼働問題などを日本共産党の井上さとし参議院議員が国会で取り上げます。
テレビ中継で観ることができます。時間は、16:15から 21分間。ぜひ、ご覧ください。


          ★


     昨日は福井県議会厚生常任委員会の健康福祉部関係の審議がおこなわれ、私は、介護保険や原発事故時のヨウ素剤配備などについて質問しました。

     今回、県の26億円余の介護保険財政安定化基金の半分をとりくずし、その3分の1を市町の介護保険料抑制につかい、1人あたり62円の抑制となるとの説明がありました。私は「市町は市町の基金の9割を取り崩し抑制にあてている。県の取り組みは半分しか取り崩さず、依然として13億円を基金に残すという点でも、取り崩した3分の1(4億5600万余。高齢者保健福祉基金積立金とする)を県の財政に繰り入れて、保険料抑制につかわない点でも不十分だ」と批判しました。
橘長寿福祉課長は「今後3年間は基金からの支出が見込まれる。県の分は地域で暮らし続ける社会づくり事業のために使う」と答弁しました。

     また、特養など施設待機者数について、「5年前の数十人から昨年の4月では383名になっている」と急増し、県がかかげる「待機者ゼロ」とはほど遠い状況であることも浮き彫りになりました。

      金銭管理などをおこなう日常生活自立支援事業について、「いま高齢化がすすむなかで、高齢の世帯をめぐるトラブルも増えている。福井市社協では、専門員3名、常勤支援員1名、時給800円の生活支援員43名の体制で取り組んでいるが、県としてさらなる支援を」と求めました。
県側は「相談件数が平成20年5500件から平成22年11000件となっている。今後、市町の状況をみて対応していきたい」と答えました。

     また、原発事故時のヨウ素剤配備について、私は「どのように拡充するのか。副作用の問題も学校などでの検診であらかじめ対応することが可能だ。福島原発事故の教訓をいかした対応を」と求めました。
県側は「これまでは10キロ圏の40歳未満の3日分を30キロ圏内に広げる。配置も市町単位など考え、国の提言でも各戸配備などでているので考慮する。役所、避難所など多重化が必要だと思う」と答えました。

     このほか、私は、「こどもの医療費助成は17市町すべてが県の制度を上乗せしている。県としてさらに拡充を」「介護保険が改悪されるなかで在宅誘導がすすんでいる。以前の自宅で介護する家族への支援金制度復活を」「福井大学医学部へ献体する『しらゆり会』の活動への支援拡充を」「狂犬病対策では、予防接種率向上に県としても取り組みを」などを求めました。

      また、予算案には3700万余の河内川ダム建設事業関連経費が盛り込まれていることについて、「これから急速な人口減少社会にはいるなかで新たなダムをつくり、水道用水をつくりだすことが必要なのか。地元でも不要、との声がつよい」と批判しました。


      請願陳情の審査では、年金者組合からだされていた「公的年金の改悪に反対する意見書提出を求める請願」は自民党系、民主党系会派が「制度全体のなかで考える必要がある」と反対し不採択なりました。

きょうされん福井支部などからだされていた「障害者総合福祉法の制定等に関する意見書提出を求める陳情」が全員賛成で採択されました。

福井県議会厚生常任委員会で原発の地震・津波対策や防災について質問しました。

2012年03月08日 | Weblog
     NHK・・・・・原発の運転再開 議論深まらず

     2月定例県議会は7日、原子力行政を所管する厚生常任委員会が開かれ、県安全環境部の石塚博英部長は停止中の原発の運転再開について「国が東京電力・福島第一原発の事故の検証を踏まえた暫定的な安全基準を示し、個々の原発の安全性を厳格に確認することが大前提だ」と述べ、これまでの姿勢を強調しました。

委員からは「保安院の説明は信じられない」とか、「原発の運転を原則として40年に制限する法案の根拠が不足しており、暫定基準に老朽化した原発の統一した見解を示すことが必要だ」といった意見が出されました。しかし国から暫定的な安全基準が示されていないため、運転再開に向けた具体的な議論は深まりませんでした。
また、原発の運転再開を拙速に進めず脱原発を目指すとした意見書の提出を求める陳情が原発に反対する団体から提出されましたが、委員会では、「国がエネルギー基本計画の見直しを進めている段階であり、脱原発というのは早急だ」などとして反対多数で不採択となりました。・・・・・・・



     私も福井県議会厚生常任委員会で原子力行政や原子力防災について質疑をおこないました。

私は、福島原発事故をみても東電が専門家の貞観津波の指摘を無視してきたことが大きな問題だった、と指摘し、福井県の地震・津波についての調査も電力事業者にまかされている問題を質しました。

岩永原子力安全対策課長は「県としても耐震バックチェックについては国みずからが音波探査で、ともとめている。津波堆積物については、国の機関も日向湖などで調査する。県は原子力安全専門委員会でチェックする」と答えました。

     また、私は「三方断層の調査では35メートルの変位も明らかとなっている。専門家も既往最大で評価すべき、と指摘しておりそのような対応をすべき」と求めました。

     県の原子力広報活動が以前と変わっていない問題点も指摘し、福島事故をふまえた内容に改善することを求めました。この問題では、斉藤議員、細川議員、山本正雄議員からも相次いで意見がだされ意見をつけて予算特別委員会におくられることになりました。

     防災計画について「県内避難に限らず、県境を超えた広域避難も自然災害では計画している。なぜ原子力災害では考えないのか」と質しました。森坂危機対策監視は「国からは広域避難を考えてください、とは言われている。しかし、具体的にしめされていない。原子力は国が一元的にしめすべきだ」と国待ちの答弁を繰り返しました。

     大飯原発の送電線鉄塔地盤についても質問。県は「2月17日に保安院に報告。急傾斜地の土砂崩壊のおそれ。3か所で地質調査をして対策工事をする。50万V1基は法面の保護工事をする。77KV2基のうち1基は移設する」と回答。
私は、「いつまでにおこなうのか」と質問。県は「わからない」と答えました。
福島事故では地震で送電線鉄塔などが倒壊し、全電源喪失の要因ともなったわけで、万全の対策が求められます。

      県内の市民団体からだされていた「脱原発プログラム」策定などを求める陳情は、私だけが賛成、自民党系・民主党系会派が反対したため不採択となりました。


     傍聴されていた県民の方からも声をかけられました。メールもいただきました。「本日の委員会傍聴をして共産党は必要な政党だと痛感しました。原発事故が起き、未だ新鮮な放射能が毎日放出され続け、不安を感じながら暮らしているというのに脱原発できない現実。金と雇用には勝てない現実。国に責任を求めるだけの現実を知りました。応援しています!」。
ありがとうございます。県民のみなさんの声を県政にとどけて、今後とも頑張ります!



3.11さよなら原発福井集会、藤波心さんらからもメッセージ。福井の原発の耐震安全性が大問題に。

2012年03月07日 | Weblog
      3.11さよなら原発福井県集会inつるが。多くのみなさんの関心と注目を集めています。

      ぜひ、ひとりでも多くのみなさんが、福島事故から1年。日本の原発の「メッカ」ともいわれ、もんじゅや日本最古の原発がある敦賀市、世界最大級の原発2基の新たな建設計画がある敦賀市にあつまり、「さよなら原発」をうたいましょう。河瀬市長に、西川知事に、野田総理に、声をとどけましょう!

 敦賀市プラザ万象(敦賀駅から徒歩10分)。正午から演劇上演。1時半から、福島からの報告をふくむ集会です。終了後は市民行進をおこないます。


各地の著名人の方々からのメッセージです。


●俳優の 鈴木 瑞穂さん

 広島・長崎・ビキニ・沖縄・福島原発、皆根っこは同じです。子供達の未来のために、脱原発をみんなの力で。

 

●オペラ演出家・大阪音大名誉教授の 桂 直久さん 

悲惨な原発事故の被害を知れば、原発の必要性を超えて、人間存在の否定が、原発にあると思います。原発に別れを告げよう。



●そして、アイドルタレントの藤波心さん

「安心安全なほんとうのしあわせあふれるまちに。国に。」

街が、国が、どんなに便利になって発展しても一度事故れば

沢山の人びとのふるさとを一瞬で奪う・・・。それが原発。

原発は経済発展の象徴でもなんでもなく、ただの時限爆弾です。

福一の事故も解決していないのに、こんな時に再稼働なんてどう考えてもありえない。

そして今、日本は地震の活動期に入っていると言われている。

まともな企業経営者・経済人なら絶対にそんなリスクは避けるはず。

子孫にこれ以上ホウシャセイブッシツという負の遺産、借金を残さないでほしい。

もう私達は第二の福島を、日本の国土のどこにも作っては絶対にいけないのです。

大地震が来てからでは遅い。

止めるのは今しかない。

そう、今、原発を止めなければ、日本の歴史が止まるのです。

偽りの発展なんていらない。

なぜならメッキはやがて剥がれ落ちるから。

危険にさらされながら不安に苛まれる日々なんてもういやだ。

安心安全なほんとうのしあわせあふれる、

そんなまちに、そんな国に、なってほしい・・・。

          
                 藤波心


           ★


     FBC・・・若狭湾活断層「連動を考慮しないといけない」と専門家が指摘

    原発が集中立地する若狭湾で、県内の事業者が「新たに連動を考慮する断層はない」と結論付けた調査に対し、専門家からは「大半の断層で連動を考慮しないといけない」との指摘が相次ぎました。

原発周辺の活断層については、国の保安院が事業者にこれまで同時に活動しないと見込んでいたものについても再調査を指示していたもので、事業者側は先月、「新たに連動を考慮する断層はない」と結論付けています。

この調査結果に対する国の評価が6日から始まり、出席した専門家からはデータが不足しているなどとして『大半の断層で連動を考慮しないといけない』といった意見が相次ぎました。

また委員の一人の杉山雄一氏は、敦賀原発の敷地を通る浦底断層について、長さは国の計算より10キロ長い35キロ以上あり、エネルギーでは2倍以上のマグニチュード7・4クラスの地震を起こす可能性があると独自調査から指摘しています。

国の原子力安全・保安院は、委員からさらに詳しい報告を求め、事業者に調査をやり直すよう求めるかどうか判断することにしています。・・・・・・・


     先日の保安院の説明会で私も「耐震バックチェックをやりなおすべき」と求めました。

あらためて、科学的で必要な調査探査もおこないやりなおすべきです。

この際、一般質問でも指摘しましたが、事業者に調査と分析を求めるだけでなく、国が責任をもっておこなうことも必要でしょう。


           ★


     NHK・・・新幹線先行開業250億円追加

     2月定例県議会は6日、総務教育常任委員会が開かれ、委員の1人が今年度に着工認可の方針が決まっている北陸新幹線の敦賀までの延伸では、福井までの区間について先行して開業を目指した方が、いいのではないかとただしました。県総合政策部の東村健治部長は、「仮に福井までの部分開業を行うと福井で新幹線を待機させる施設や運行を管理するための司令所が必要になる」として250億円の追加費用がかかるという県の試算を明らかにしました。そのうえで、東村部長は「この事業費を県が負担できるのかという課題があり、認可後に検討したい」と述べるにとどまりました。

また、新幹線の開業によって経営がJRから分離される並行在来線について県は、越美北線と小浜線は並行在来線にあたらないとJR西日本に確認していることを明らかにしたうえで、今月9日に沿線の7市町の首長と会議を開き、第3セクターによる運営を基本に存続を図ることについて合意を得る考えを示しました。・・・・・・


      南越前町も同意し、沿線自治体の首長の同意はすべて整い、9日に北陸本線のJRからの経営分離を正式に決めて、国に報告するスケジュールで押し切ろうとしています。

しかし、何度も批判しますが、これは住民不在のやり方です。旧態依然とした「お上が決める」式のやり方で公共交通を支えることができると思ったら大間違いです。

保安院が福井県議会に説明したが、説得力不足!3.11さよなら原発福井県集会、著名人の期待あいつぐ

2012年03月06日 | Weblog
    NHK・・・保安院が県議会で説明

    国の原子力安全・保安院は、東京電力・福島第一原発の事故を受けてまとめた30項目の安全対策を福井県議会に説明しました。
5日は、保安院の黒木慎一審議官ら3人が福井県議会の全員協議会に出席し、福島の事故の教訓から得られた30項目からなる安全対策の内容を説明しました。

黒木審議官は、敷地内の電気設備をできるだけ分散させることや、建物の浸水対策を強化するといった対策内容を説明し、地震の揺れや原発の老朽化が事故の発生や拡大につながったとは考えにくいと結論づけたことを説明しました。
議員からは「原発の内部に入っていないのに老朽化が影響していないとするのは信頼できない」といった厳しい意見が相次ぎました。一方、県が求めている事故の検証を踏まえた新たな安全基準について黒木審議官は「30項目の安全対策は、原子力規制庁ができたあとに法的な規制にすると思うが、県が求めている基準とは直接イコールのものではない。政治的なレベルで示されるものだ」と述べ、基準を示す具体的な時期や内容は明らかにしませんでした。

説明を終えた黒木審議官は「福井県の要請は重いものなので新しい安全基準は政治的に高いレベルで判断するということになっている。原子力安全委員会で大飯原発3号機と4号機のストレステストの評価結果を検証する中で判断することになると思う」と話しました。・・・・・・


    昨日は県議会に原子力安全・保安院の黒木審議官ら4名が来て、福島事故をうけた知見や、大飯3,4号機のストレステストの内容などの説明をおこないました。
 わたし達は「今の時期に開催しても時期尚早」と開催そのものに反対してきました。

    議員からも「ソフト対策は」「安全基準の出し方はどうなるのか」「シビアアクシデント対策を基準にどう反映するのか」「熊川断層との連動の評価は」などとの指摘が相次ぎました。
保安院の説明は少なくない議員には「説得力不足」と映ったのではないでしょうか。

    私も、「県の安全専門委員会での指摘に対してもまともに回答できない個所が多々あったが、どうして妥当の結論がだせたのか」「耐震バックチェックをやり直す必要がある」などと指摘・質問しました。保安院の黒木審議官は「福島事故についてわからないこともあるが分かっている範囲でシビアアクシデント対策を講じ、それに対して新しい評価手法で評価した」「耐震は再評価する」と回答。私は「実際、福島では地震動の記録が中断しており正確な評価はできないではないか」と指摘しました。
今後、議会の委員会でもしっかり審議していきたいと思います。

         
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   あと5日となりました。
3.11さよなら原発福井県集会in敦賀市へは福井市内からも臨時バスが運行されます。
昼食代込みで2000円。学生は1000円。
お申し込みは私か、西村たかじ元市議(090-9765-6256)まで。

集会の詳しい内容は ⇒ http://goodbyenppfmt.blog.fc2.com/


    世界最大の原発集中地域・福井の集会に全国の著名人からも応援メッセージがあいついでいます!

●有馬 頼底 (金閣寺・銀閣寺住職)
 集会が盛大に挙行され成功されます様祈念致します。

●宮城 秦年 (聖護院門跡 門主)
 数万年後数百万年後であっても地殻変動は核廃棄物を地表に押し出す可能性があるでしょう。ヒマラヤの山塊がかって海底であったことが実証するように。地中に埋める以外に処理方法はないというような処理不可能の核廃棄物を生み出す原発を認めることは、未来の地峡を殺す罪を私たちは、犯していると言えましょう。「さよなら原発福井県集会inつるが」成功を祈ります。

●エッセイスト海老名香葉子
私3月9日、3.9平和の集いをおこなっています。上野の山にて東京大空襲でなくなった10万人余の供養と、上野中央いこいの広場に建立してあります平和の母子像に皆集まって、平和の祈念の会を行っています。個人でしていたことですし、碑も母子像も私個人で悲願かなってのこと。それに費やす経費も個人ですが、体験者が少なくなり寂しくなっていますが、年々参加する人が増え平和の尊さを目のあたりにしています。
 原発反対はもちろんですが、今は現地福島、宮城の人たちのお付き合いを一門、家族でおこなっていますので、(敦賀の)集会には参加できず、参加費も気持ちだけですがお許し下さい。


3.11さよなら原発福井県集会in敦賀へ参加よびかけ宣伝。福島原発の状況は?

2012年03月05日 | Weblog
      昨日は共産党後援会のみなさんと福井市内を街頭演説。県議会での議論も紹介しながら敦賀市での3.11さよなら原発福井県集会in敦賀への参加をよびかけました。激励ありがとうございました。
終わってからのぜんざいはおいしかった!おかわりしてしまいました・・・・。


      さよなら原発集会へは福井市内からも臨時バスが運行されます。

昼食代込みで2000円。学生は1000円。

お申し込みは私か、西村たかじ元市議(090-9765-6256)まで。

ごいっしょに、原発福井を変えましょう!福島事故を繰り返さないためにも。

子々孫々に美しい国土を、故郷をひきつぐためにも。



ところで福島原発は1年たってもこんな状態です・・・


    赤旗・・・・東京電力は2日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)1~3号機の原子炉の温度を測る温度計のうち監視に使えるのは設置された温度計の7割に満たないことを明らかにしました。特に2号機では半分以下の44%にすぎません。

東電は、2号機原子炉圧力容器底部にある三つの温度計のうち一つの指示値が先月急上昇し、その後故障と判断したことを踏まえた対応を検討した報告書で明らかにしました。報告書は経済産業省原子力安全・保安院に1日、提出しました。

 温度計の信頼性は、温度計の抵抗値の変化を判断基準に評価。それにもとづいて「故障」「参考程度に使用」「監視に使用する」と分類しました。

1~3号機の原子炉圧力容器と格納容器の温度を測る温度計は219台設置されています。事故前の定期点検時に故障が確認されていたものや中央制御室にケーブルが接続されていない温度計が40台。これを除いた179台で抵抗値による見直しをした結果、監視に使えるのは151台で、設置台数の69%でした。

監視に使える温度計は1号機が48台、2号機が34台、3号機が69台で、2号機では「故障」した温度計が12カ所に上りました。

報告書はまた、「現時点で実現可能性があると考えられる手段」として、圧力容器につながる配管に温度センサーを挿入して監視する方法と、間接的に評価する方法について検討。温度センサーを挿入する手段では、圧力容器内の冷却水の流量を調節するジェットポンプに通じる配管が最も実現性が高いとしています。

早くて7月上旬に工事に着手する計画を示しましたが、東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「作業する場所が狭いこと、放射線量が高く遮へいできるかなど、すべてが困難」と述べました。・・・・・・・


     1年たっても「困難」な状況。とても野田総理が述べたような「冷温停止状態」「事故は収束」などとよべる代物ではありません。


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   今日は、滋賀県内のJA.医師会などの医療団体、市町村長、大学教授など、42人が呼びかけて「TPPから県民のいのちと暮らし 医療と食を守る県民会議」 の結成総会が開催される、と聞きました。まさにオール滋賀の取り組みです。福井県内でもこのような壮大な取り組みがすすむといいですね。

TPP反対!福井の農林漁業、医療を守ろう!私もひきつづきがんばります。

3.11さよなら原発、福井県敦賀集会まで1週間。住民同意なき、北陸線経営分離は認められない。

2012年03月04日 | Weblog
    3.11さよなら原発福井県集会、敦賀集会まで1週間となりました。

今朝のマスコミでも福井県内に福島から避難されたみなさんの生活や活動が報道されています。
生活の場も職場も奪ってしまった原発事故の異常さをあらためて痛感します。

福井でも、どこでも二度と福島原発事故を繰り返してはなりません。

そのためには、ひとりひとりが声をあげ、行動しましょう。

      宇都宮健児弁護士・反貧困ネットワーク代表からも集会賛同のメッセージが届いています。
「原発は常に被曝を伴う非人間的労働によってしか稼動できないことから廃止されるべき。集会を契機に脱原発の運動が広がっていくことを祈念します」 

集会の詳しいことは  ⇒  http://goodbyenppfmt.blog.fc2.com/

ぜひ、みなさんもお誘いあってご参加ください。


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    朝日・・・本四架橋―この失敗を繰り返すな

 本州と四国を結ぶ本四架橋の高速道路について、国土交通省と地元の10の府県・市が、料金と負担の見直しで合意した。

 3ルート、計17の橋からなる本四架橋は2兆8700億円をかけて造られた。ところが、通行量が想定を大きく下回り、本四高速会社に入る料金収入だけでは借金を返せない。

 03年に約1兆3千億円の借金を切り離して税金で穴埋めする一方、国と10自治体は計800億円を毎年拠出し、料金値下げと借金返済に充ててきた。

 このうち267億円を負担する自治体側が「もう払えない」と音を上げた。そこで、拠出はあと2年で打ち切る。

 かわりに東日本、中日本、西日本の高速3社の料金収入を回す考えだ。それを原資に、借金を返しつつ、本四高速の料金を全国平均並みに引き下げ、通行量の増加をめざす。

 高速道路全体の借金返済も、2050年度と決められている期限の先延ばしを検討する。

 05年に実施された道路公団民営化の狙いは何だったか、思い起こす必要がある。

 高速道路の料金収入をひとまとめにする「プール制」を改めて、会社・路線ごとに収支をしっかり管理する。造る道路は本当に必要なものに限り、各社の創意工夫で売り上げを増やし、確実に借金を返す。こういうことだったはずだ。

 新たな方針は、民営化の理念に反する。全国各地の高速道路の利用者も、支払う料金が本四架橋の借金返済に回ることに納得するだろうか。

 架橋を3ルートも整備したのは、地元が強く要請し、関係する政治家が後押ししたからだ。自治体の資金拠出を前提に着工したものの、心配されたとおりの計画破綻(はたん)である。

 痛感するのは、大型事業のツケの重さだ。同様の構図がほかにもないだろうか。

 政府・与党は新年度に、整備新幹線の未着工3区間、東京外郭環状道路の練馬―世田谷間を相次いで着工する方針だ。それぞれ3兆円余、1兆2千億円余かかる。

 整備新幹線を運行するJRや外環道を建設・運営する高速道路会社を通じて利用者が負担するほか、多額の税金も投じる。

 経済が右肩上がりの時代と違い、人口は減っていく。国や自治体の財政は大きく悪化し、消費増税が日程にのぼっている。

 そんな時に巨額の投資が本当に必要なのか。

 造り始めてからでは遅い。本四架橋を教訓に、立ち止まって考えるべきだ。 ・・・・・・・・・・



      そうだ!立ち止まって考えるべきだ。

      本四架橋の問題点は高校生当時、日本語版がでていた「リーダーズダイジェスト」で読んで、「いやー、大人はひどいことするなあ」と思っていた。

さて、全国の新幹線に3兆円。さらに、地元負担や、在来線の第三セクター化の巨額の負担。

先日の一般質問では日経の記事を引用した。今度は朝日もおなじ論調だ。以前、読売でも批判された。

      ここは、ぜひ全国紙系の福井支局のみなさんは、地元・福井からおおいに問題点も浮き彫りにし、県民世論を喚起する記事を連打していただきたいものである。マスコミのみなさんも腕のみせどころだ。

期待したい。

     ところが、3月9日ともいわれている福井県と沿線自治体の会議で、県民に「不都合な真実」が知られる前に、さっさと北陸本線のJRからの経営分離を同意しようとしている。

まず、これは延期を求めたい。

まだ、沿線自治体も県議会も議会中である。

昨日も沿線自治体関係者と意見交換したが、各議会内でも「不満」が高まっているという。

     こんな重要な問題を各議会でのていねいな審議なくして決めてしまおう、という手法は議会軽視も甚だしい。

行政の都合によって、ある時は、「民意の代表である議会の議論を尊重します」と言ったり、今回のように議会の審議がおわる前に行政の都合で決めてしまおうとしたり・・・・。

     はっきり言っておきますよ。議会は並び大名ではありません!



福井県議会質問つづく。被災地がれき問題。おおい町議会委員会が原発再稼働に不同意の趣旨採択!

2012年03月03日 | Weblog
     昨日もひきつづき県議会一般質問がおこなわれました。

     NHK・・・・県議会 経済影響の懸念相次ぐ

     2月定例県議会は、2日、一般質問が行われ、原発が立地する嶺南地域選出の議員を中心に原発の停止が長期化することにともなう県内経済の影響を懸念する質問が相次ぎました。
この中で西川知事は「2月に県が行った商工団体の聞き取りでも原発のメンテナンスを行う企業は4月以降の営業のめどが立たないという声が多く、地域経済や雇用への影響が懸念される」と述べた上で、雇用調整助成金の活用促進や資金繰り支援、相談体制を強化して、企業経営の安定化を図っていく考えを示しました。

また、敦賀市や高浜町が、東日本大震災で出た大量のがれきの受け入れを検討していることについて、西川知事は「協力したいという気持ちはみな同じだと思うが、がれきの受け入れは住民の理解を得られるよう、信頼性ある対応が必要だ」と述べました。その上で、国が、付着している放射性物質が、キログラムあたり8000ベクレル以下なら安全だとしている根拠や焼却によって、濃縮された焼却灰の処理方法などを示す必要があるという考えを示しました。・・・・・・・・


     原発自治体の雇用問題は遅かれ早かれ直面する問題でした。
「原発に頼らない雇用」といってもすぐに生まれてくるわけではないでしょうから、提案したように40年超えている原発の廃炉措置についての決断をおこない、浜岡原発のように廃炉作業で雇用を創出するということも考えなくてはなりません。

被災地のがれき問題では12月議会厚生常任委員会で私も質問しました。

◯佐藤委員  被災地の瓦れきの受け入れについて、知事は受け入れまではしないという表現ではなかったかもしれないが、今のところ考えていないという表現だった。
 先日、新聞報道では、高浜町であったか、受け入れるということを首長がマスコミに対してか、議会かは忘れたが、言われているということである。県が被災地の瓦れきを受け入れないと言っている理由と、高浜町が受け入れると言っている理由や根拠について、簡潔に説明していただきたい。高浜町が受け入れるという方針を決めた場合には、県ではどう対応するのか、あわせて伺う。

◯循環社会推進課長  災害廃棄物は一般廃棄物の扱いになる。一般廃棄物について、区域外から搬入、受け入れるということになると、その判断というのは市町村の判断ということになるが、同時に、受け入れる場合には地域の方々の同意を得る形になる。
 被災地の瓦れきについては、承知のとおり放射性物質による汚染の懸念をされており、広域処理を進めると今、国が取り組んでいるが、ただ、その対応の仕方を地方に任せるような感じになっているので、そうではなくて、やはり住民の同意と、いわば受け入れられる環境をきちんとつくっていくということが必要だろうと思う。そうでないと、広域処理というのはなかなか進められないだろうと考えている。
 高浜町長も、住民の合意とか議会の理解等で、国がしっかり規制、管理を行っていくということを前提でという話だったと聞いている。
 だから、私どもは、国がまずそういう受け入れられるような環境づくりをきちんとやらなければいけないであろうということを、全国知事会を通して申し上げていきたいと、代表質問で答弁したかと思う。

◯佐藤委員  実は先日、私も環境省へ行って話をお聞きしたが、環境省自身が、そもそも環境省の管轄なのかという気持ちであったらしいのである。そういう放射性物質が付着した瓦れきは、環境省の所管ではないという気持ちだった。その仕切りの中で環境省に来たから、環境省の人も弱っているという気持ちはあるだろうと思う。原発を解体したときのクリアランスレベルは100ベクレルだが、今回は8,000ベクレルだという基準の決め方は、今言われたように、住民だれしも不安が強い。そんな不安が強いのに、押しつけることはできないだろうというような話をしたわけであるが、押しつけはしないが協力はしてもらうと、強気なのである。しかし、そういうものを地方に押しつけても、地方はどうするのかという話であるが、きちんと焼却炉で燃やしてもらうとか、最終処分場で処分してもらうとか、いろいろなことをやってもらわないといけないということである。
 環境省も、意外と簡単に考えているような気がする。だから、焼却場で燃やすといっても、放射性物質を含んでいるかもしれない瓦れきを燃やして、放射性物質が大気等の中にさらに拡散したらどうするのかという問題もあるし、処分場に埋めるといっても、放射性物質に対応する処分場が福井県などの普通の地方公共団体にあるわけではないから、やはりその辺では非常にずさんだと思うのである。だが、環境省の担当者は、いや、それはちゃんと深く埋めてもらって50センチぐらい覆土してもらえば大丈夫だとか、あるいは30メートルぐらい離れていれば人には影響ないとか、いろいろ本当かうそかわからないが、そういうことを言われていた。こういう状況では、今、課長が言われたように、とても住民同意が形成できるはずがないのである。だから、そこのところをきちんと国に対して言っていかないといけないと思う。
 敦賀市の最終処分場の話をしたが、不正確かもしれないが、敦賀市は阪神・淡路大震災の瓦れきを受け入れ、震災後は国道27号も瓦れきを運ぶトラックで非常に混雑したという話を聞いている。当時は福井県や敦賀市がそのように受け入れをしたとは思うが、今回はそれと同じようなレベルで応援することは、単純ではないということである。今の課長の答弁のように、国が受け入れられる環境づくりをしろという言い方だけでは不正確である。県民に対する説得力が弱い。だから、今言ったように、どう処分したらいいのかがきちんと明確にならない限り、軽々な受け入れはできないと考えることが重要ではないのか。

◯循環社会推進課長  委員が言うとおり、国民がこれなら瓦れきを受け入れても安全、大丈夫だという基準の選定方法、どういうものを運ぼうとしているのか等のもろもろの情報も含め、国が中心になって取り組んでいくべきだと思っている。そういう意味では、委員と同じような思いである。


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   NHK・・・「再稼動不同意」趣旨採択

    おおい町の3月定例町議会で、原子力政策を話し合う委員会は2日、適切な安全対策がとられるまで関西電力・大飯原発3号機と4号機の再稼動に、同意しないよう求める市民団体の要請書について「趣旨は理解できる」として、趣旨採択としました。
要請書は、脱原発を掲げる大阪の市民団体から出されたもので、東京電力・福島第一原発事故の検証を踏まえた適切な安全対策がとられるまで議会として再稼動に同意しないよう求めています。

これについて委員からは「解釈によっては、未来永劫、再稼働に反対と受け取れるのではないか」といった意見も出されましたが、新たな安全基準が示され、安全対策が実施されなければ、再稼動は認められないという考えは同じで、趣旨は理解できるとして、趣旨採択とすることを決めました。
委員会の審議結果は、今月22日の町議会最終日に開かれる本会議で報告され、採決されます。・・・・・・


     原発地元のおおい町議会でこのような趣旨採択がされたことは極めて大事です。
先の質問でも「県民の声をきく」よう知事に提案しましたが、立地自治体議会でもこのような声があがったこともふまえて、知事や県議会はよりいっそう県民の声に耳を傾ける努力をおこなうべきです。