「類語の辞典 上下」(講談社学術文庫)を買いました。類語辞典のたぐいをボチボチ集めているのですが、コレは二字漢語がたくさん載ってます。明治42年/1909年刊の「日本類語大辞典」(晴光館)の縮小分冊復刻なだけあって、古語寄りでよいです。
「書物」の項目には、実際の書籍名が並んでたりして、編集方針も独特な感じです。
“耳”の項目に、笊耳(ざるみみ)・籠耳(かごみみ)と載っていて、意味は“聞いたことを忘れやすい耳”なんだってー。「ザル会計」「ザル法」と同じ用法だね?
“見る”、“聞く”などの基本動詞の項には、“ナニナニを-見る/聞く”意の単語がいろいろ載ってて、調べ甲斐がありそーです。
さっそく、ちょうど探してた「はしりね」を探してみましたが、「根」の項目には載ってなかったです。
私としては、導き出される単語がほとんど名詞なのが残念です。もっと、動詞・形容詞をふやしてほしかった……。
そして、索引がないのが、ホントーに残念! 誰か、この本を青空文庫に入力してくれたら、それで索引がわりになるのになぁ~。