monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

「吹きさやぐ」という用語

2016年12月08日 | 日本国語大辞典-は行

 「吹きさやぐ」という用語は日本国語大辞典・第二版には立項されていませんが、以下のような複数の用例があります。

水郷寒蘆
汀なる芦のしほれにふきさやきこほりもよほすゝまの濱風
(巻第三百九十・為家卿藤川題百首、冬十首)
『続群書類従・第十四輯下(訂正三版)』1983年、822ページ

00389 為家 
ふきさやく-みやまあらしの-ささのはに-ぬるよすくなく-ふるあられかな
(弘長百首~日文研HPより)

吹きさやぐ夜風をさむみおほかののたかばかりしき臥しぞわびぬる
(夫木和歌抄・巻第二十二・野)
『校註国歌大系・22巻』国民図書、1930年、58ページ

00034
竹の葉にあけかたしろく霜さえてふきさやく風もおとそこほれる
00036
ふきさやく竹の葉かせはまとさむしすたれにかかる雪のゆふくれ
(院六首歌合~日文研HPより)

小川の岸のねこやなぎ銀の芽をふきさやぐ時~
(松田瓊子全集 - 第 4 巻 - 26 ページ、1997年 ~GBSより)

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