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古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

伊藤悠「シュトヘル」と西夏文字

2016年08月29日 | 読書日記

 伊藤悠の「シュトヘル」(小学館)に、はまってしまいました。
 ジュンク堂にて、コミック「村上海賊の娘」を探している時にたまたま、平置きされていた表紙(+帯)を見て、直感的に「面白そう」と思いました。取りあえず、まず某古本屋にてざっと立ち読みをして予想を裏切らない面白さであることを確認し、既刊1~12巻を大人買いしました。
 登場人物が多いし、過去のエピソードも盛り込んでのストーリー展開が早いので、何度か繰り返して読んでも新たな発見があります。何より、滅ぼされようとしている西夏文字へのユルールの思いに対して、読者は応援せずにはいられないのではないでしょうか。
 各巻カバーには西夏文字が記載されているのですが、一体どんな文字なのか知りたくて、西田瀧雄の著書を何冊か図書館から借りてみましたよ。漢字と見た目は似ているけれども違う点で、デザインとして面白いです。各巻末尾のシルエット絵と西夏文字を組み合わせたデザインで、シュトヘルTシャツとして販売などしてほしいです。
 書道をやる人で、西夏文字を書いている人はいないかしら?
 画数の多い文字か、字義から文字を選んで、印章(ハンコ)を作ってみたいかも! ハンコ屋さんでやってくれるか分からないので、自分で篆刻する? 線彫りでいいなら、消しゴムはんこでも出来そう。

 最新刊12巻では、ユルールが変節してしまったように描かれていますが、本当は違うんです! 敵をあざむくためなんです。ハラバルを殺したように見えるのも、からくりがあるんです。覆面隊長がユルールを発見した際に、ユルールの持っている剣には血が付いていましたが、その時に既にからくりのタネを仕込んでいたんです。と、私は思います!
 ナランはヴェロニカに首を落とされたけれど、メルミはどうなったのかなー? 後から現場にやって来たユルールと話をしてるんじゃないかな。メルミが生きのびてヴェロニカへの復讐を誓っていたら、面白いなー。
 来月に13巻が発売予定なので、続きが楽しみです。

 7巻33ページに、負傷した覆面隊長がハラバルに助けられて黒馬(三つ目)の背に乗せられるシーンがあります。その際、覆面隊長の身体を固定するために、ハラバルは(おそらく)自分の腰紐を飾り(佩玉?)ごと使っています。同巻141ページで、覆面隊長がモンゴル軍へ戻った後、ハラバルのその腰紐を首にかけており、9・10巻でもそのままです。11巻の46ページまでは描かれているのに、同巻135ページ以降はそれが描かれなくなってしまってるのは、なぜ?


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