「関を据える」という用語の語釈「関所を置く。関所をつくる。」の用例は、日本国語大辞典・第二版では、『新勅撰和歌集』(1235年)恋二・七五五からの例が早いのですが、さらに、284年さかのぼる用例があります。
寛平のみかど、御髪おろさせたまうてのころ、たゞ御帳のめぐりにのみ人は侍はせ給うて、近くも召し寄せざりければ、書きて御帳に結びつけゝる
たちよらば影踏むばかり近けれどたれか勿来の関をすゑけん
(巻第十・恋二、683、小八条御息所)
『後撰和歌集』(岩波文庫・松田武夫校訂、1945年、112~113ページ)
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