monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

よしながふみ「大奥」

2020年05月06日 | 読書日記

 こちらはウィルスではなく、「赤面(あかづら)疱瘡(ほうそう)」という架空の病気が大流行し、罹患するのは男、死亡率も高いので、生き残っているのは女性が多いため、将軍も女将軍となり、大奥にはべるのも男達、なので男女の立場が逆転するという、面白い設定です。
 浅野内匠頭の松の廊下の刃傷事件、生類憐れみの令、江島生島事件など。どれも、男女逆転の設定の妙が効いてますが、従来の解釈とは全く違う方向で描かれていて面白いんです。男女の役割も(子供を産むとこ以外は)逆転してるので、「そりゃ男のセリフだよ」って内容を女が言ってるんです。
 純愛を描く恋愛ストーリーもありますが、政治的かけひきのドロドロしたストーリーもあります。
 ちなみに、過去、実写映画化されましたが、そちらは見てません。
 平賀源内も女の設定。源内や青沼たちのワクチン発明の話が一番おススメ。泣ける話です。
 現在17巻まで刊行中。家茂は女性設定、和宮も女性。慶喜像がまた、新鮮ですよ。ラストをどう締めるのか、楽しみです。


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