やへかすみ-やそしまかけて-たちにけり-ちよのはしめの-はるのあけほの
(夫木和歌抄_俊成~日文研HPより)
春のこしあしたのはらのやへがすみひをかさねてぞたちまさりける
(長久二年二月十二日_弘徽殿女御生子歌合~「平安朝歌合大成2」)
八重霞たなびく空をはるといふは月すむよ半の名にこそ有けれ
(三井寺山家歌合~「平安朝歌合大成4」)
くもるとも-わきてはみえぬ-やへかすみ-ふかきそらより-はるさめそふる
(延文百首_道嗣~日文研HPより)
峯帰雁
かへるさの越路のみねの八重霞いかてたとらて雁の行らん
(耕雲千首~「続群書類従14上」)
やへかすみ-さやのなかやま-たちこめて-をちこちひとや-みちたとるらむ
(別雷社歌合_治承二年三月十五日~日文研HPより)
うらつたふ-ころものせきの-なみのうへに-たちかさねたる-やへかすみかな
(為忠家初度百首_為忠~日文研HPより)
更衣
八重霞山も七重をぬき捨ててうすき衣になる朝かな
(草根集~日文研HPより)
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