「山岸」という単語の早い例として、日本国語大辞典・第二版では、釈迢空『春のことぶれ』(1930年)からの例が添えられていますが、さらに、457年さかのぼる用例があります。
山岸のしづくの露か氷室風さえぬ時なくこほるした柴(10・草根集、2929)130ページ
竹の樋にうけてぞむすぶ山ぎしの苔の雫のつもる流を(10・草根集、9735)242ページ
庵しむるそのの竹原しげからで巖あやふき上の山ぎし(10・草根集、9757)242ページ
(『新編国歌大観 第八巻 私家集編4 歌集』角川書店、1990年)
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