亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

捉え方によっては、如何様にも・・・

2008年05月09日 19時14分57秒 | 金市場
これでもか、これでもかというように原油の上昇勢いが止まらない。ゴールドマンの200ドルレポートが話題を呼ぶ中、結局、金融相場は否定できないものの需要の拡大と拡大見通しが相場を引っ張っているという見方が主流を占めているとWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)が実施したエコノミストの調査結果が出ていた。53名の回答者のうち51%が需要拡大要因と答え、投機的要因と答えたのは11%だと。おもしろいのは原油は市場ではナイジェリア情勢や米国の在庫、イラン情勢などもっぱら供給(サプライ)サイドが材料にされるが、それを上昇の背景として挙げたのは15%だったこと。

中国、インドをはじめ30億人からのヒトビトが、より豊かな生活を、快適な生活をという流れは、サブプライム問題がどうあろうと人間の基本的欲求という部分では続くわけで、その需給構造に見合った価格帯を探る展開が続いているということ。過去2~3年の流れはいまだ途上ということで変わっていない。昨日だったか?インドネシアが国内需要の高まりを受けて原油輸出が減っており、実情に合わなくなったとの理由でOPECから脱退を検討というニュースがあったが、それを見てナルホド・・・と。正直に書くと原油の120ドルが5月という、これほど早い段階で付けるとは思っていなかった。ブラジルで油田発見というニュースもあったように思うが。。。

金価格はユーロの対ドルでの上下に従った動きでやや主体性に欠ける展開。連休明けの話題は、昨年秋に替わった新CEOがヘッジ外しの方向を語っていたアングロゴールド・アシャンティが1-3月期に約35トン外したというもの。データ上は800トン余り残っているヘッジ残の40%をアングロが占めているので動向が注目されるが、これを積極的に捉えるか、(ヘッジ外しも終盤だと)消極的に捉えるか見方は環境次第ということ。サッカーは手を使っちゃいけない不自由なスポーツなのか、手以外どこを使ってもいい自由なスポーツなのか。プロを見ていると、手は使えなくとも自由自在ということだが。

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1 コメント

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金の計り知れない価値は人のDNAに刻み込まれている! (投資小僧)
2008-05-09 21:29:21
金先物ブログを2年ぶりに復活しました。金投資に最低限必要と思われるチャートや指標、価格などを掲載し、新聞やニュースでは伝わってこない金の裏話なども掲載します。投資にとって大切なことは、新聞やニュースなどだけで判断するのではなく、投資するタイミングを見つけるまで、市場を観察するということ。そのためにはコンパクトな情報ツールが必要です。ぜひ見てください http://sunsetmoon2020.blog61.fc2.com/
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