亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

仕切り直し

2012年10月10日 20時02分49秒 | 金市場
さて8%割れとなった失業率の低下と7、8月の非農業部門雇用者増加数の上方修正というダブル・サプライズとなった米雇用統計。共和党支持者(元GEのCEO,ジャック・ウェルチ)の間からはオバマ政権によるデータ改ざんなどというラフな発言まで飛び出した。改善はしたのだが、雇用者の増加の3分の2はパートタイマーという内容からは、依然として力強さは感じられない内容といえる。

いずれにしても金市場は、発表以降売り先行に転じ9日まで3日続落となった。メディアはこの3日間それぞれの下げの背景を伝える。どれも間違いではないが、結局、1800ドル超えのきっかけと目していた雇用統計が肩透かしに終わったことで、“突破ならず” という事実が市場センチメントに微妙な影を落としている。

9月中旬以降の上昇そして高値保ち合いの中でファンドによる買い超過に対する警戒はわかる。押し目買いを狙う向きは、1750ドル割れを待っている状況のようだ。昨日のトムソン・ロイターGFMSのフィリップ・クラップヴァイク氏も、このところの上昇にともなったロングの急増には要警戒でもっと下げるのではという見立てだった。

果たしてどうか。なんとか我慢している状況の1760ドル台あるいは1750ドル超があり、仮に関を切ったような下げに見舞われたとしても1750ドル割れから1720~1730ドルどころは、まずは拾われるように思うのだが。まぁ、いずれにしても、仕切り直し。

今夜というより日本時間の明朝というには、もう日の出が遅くなっているので、やはり深夜か・・・3時にベージュ・ブック(地区連銀経済報告書)が発表される。

NY株は決算発表が始まった。アルコアは予想より悪くなかった。しかしNYダウなどインデックス全体の水準が高いので、どうなるか。

アメリカは回復しているが、金融財政にサポートされた上でのダラダラ回復なので、結局、財政にもFRBにもジワジワ負担が掛るということでしょ。つまり基本的な流れに変化なし。半年前に(特に)株式関係者は強気だったのを思い出して欲しい・・・・・って、米国株は上がったけど。だから、ややこしい。

10月10日昔の体育の日、秋の運動会シーズンだったが、いまは5月ごろ済ませるところが多いようで、しかし運動会は秋でしょ・・・って古いのかな。

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