亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

年間1兆ドルを超える財政赤字4年目に

2012年04月12日 23時03分16秒 | 金市場
11日は株式市場も金市場もこう着状態に。その中で米国の3月の財政収支が発表された。
前年同月比では5.3%増加の1981億5800万ドルの赤字となった。米国の会計年度は10月から始まるが、2012会計年度も6ヵ月を経過し累積赤字は7789億8800万ドルとなった。
これは前年比で6.1%減となるが、依然として年率で1兆ドルを超える高水準の赤字が継続している。ここまで3年間連続で1兆ドルの大台を突破してきた。4年連続の1兆ドル超えは2月に発表した予算教書でも想定済みで、2013年度には9010億ドルに縮小の見通しとなっていた。そのために富裕層の増税や、延長してきたブッシュ減税なども廃止の計画になっている。

米国の財政赤字問題は、今年の下半期に市場の話題として浮上すると見ているが、状況によっては連邦債務の上限引き上げを巡り年内に昨年8月のような民主、共和の攻防戦が再現される可能性もありそうだ。11日は、「米国の財政取り組みが持続不可能であることを誰もが知っている」とのイエレンFRB副議長のコメントが伝えられていた。
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