亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

あれから10年

2009年06月05日 16時31分40秒 | 金市場
国会議員による経費の乱用で揺れている英国。報道によると「与党労働党が内部抗争状態に陥っている」と不穏な状況が伝えられている。反ブラウン派の議員が首相辞任を求める署名を集め始めているとのこと。「匿名の電子メールにて請願書を議員に配信」という「匿名」という部分が引っ掛かるが、いずれにしても英国は政争の様相。バンク・オブ・イングランド(BOE)のキング総裁が国家はこれ以上の赤字拡大に耐えられないと発言し、実際に長期国債の入札が札割れを起こしたり、最近は国債が格下げ方向で見直しなど風雲急を告げている。4月2日にロンドンで開かれた金融サミット(G20)では、議長として全体をうまくまとめたと(英国外で)評価を高めたブラウン首相だったのだが。英国の問題とりわけ金融関連の問題は、米国にも影響することがあり気を配って見ている。

ところで、ゴードン・ブラウンは金市場では超のつく有名人。ちょうど10年前に財務相としてBOEの金売却の陣頭指揮を執った人物でもある。20年来の安値への止めの一撃だった。もう10年、否、まだ10年か?10年ひと昔というが、その間にいろいろあった。


UK plans to sell lacklustre gold reserves
06:30 a.m. May 07, 1999 Eastern
By Dan Lalor

LONDON, May 7 (Reuters) - Britain said on Friday it was to more than halve its hoard of gold in the next few years, replacing the holdings in the nation's coffers with assets in the world's leading currencies -- the dollar, euro and yen.

The Treasury said it intended to sell 125 tonnes of gold in the 1999/2000 financial year, and similar amounts in following years until the present 715 tonnes stockpile was cut to 300 tonnes, in a major restructuring of Britain's reserve holdings.

(以下、略)

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