亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

実現が遠のくトランプ目玉政策

2017年05月16日 19時36分10秒 | 国際情勢

またまたホワイトハウスがらみのネガティブ・ニュース。すでに報道に詳しいので重複は避けるとして、日本時間の早朝にワシントン・ポスト電子版が伝えた内容でなるほどなぁと思ったのが、本文をそのまま抜き書きすると、次のような箇所。

“I get great intel. I have people brief me on great intel every day,” the president said, according to an official with knowledge of the exchange.
「私はすごい情報を持っている。毎日、担当者から機密情報の報告を受けている」と外務相や大使に話したと。この報道が正しければ、こうした流れで情報は“開示” されていったのだろう。

以前、ここで日本政治の専門家でもあるジェラルド・カーチス・コロンビア大学名誉教授のトランプ評を載せたことがあったが、それは「非常にナルシストで周りに自分が偉大なリーダーだと思って欲しい人物」というものだった。イベントの節々でそういう部分が顔を出すようだ。

結局、本人が情報内容の重要性とか取扱いの要点を深く理解していないのではと思われる。まわりも、それを前提に動く必要があるのだろう。しかし、こうしたことが繰り返されることで、議会は紛糾し、肝心の目玉政策の実現が遠のくように思われる。

よりによって相手がロシアだけに、コミーFBI長官更迭の直後でもありタイミングの悪い話で、共和党保守派にはロシア嫌いが多いので、どう収束するのか。大統領本人は、フェイク・ニュースとしてワシントン・ポストを非難するのだろう。ホワイトハウス内も誰がリークしたと、ぎくしゃくしそうだ。妙に静かな北朝鮮情勢が微妙な状況ゆえに、こちらへの政策上の共振現象が気にかかる。言うまでもないが、内側で評判が悪くなると、外に目を向けさせるのがよくあるパターン。




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