亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

回転が利いている

2012年09月16日 23時52分38秒 | 金市場
さて1日空いてしまったが、週末14日のNY市場の金価格は前日比0.50ドル高の1772.70ドルで通常の取引を終了した。前日、拡大QE3の発表を受け急伸した相場が、どのような動きを見せるのか興味深かった。

要は目先の材料出尽くし、あるいは材料に一巡感が出て利益確定の売りに反落するのか否かに注目したのだが、“売りは出た”しかし逆に“買いも入った”という結果になった。

前日のQE3発表直後から若干の時間を要したものの金は急騰することになった。ファンドの新規資金が一気に流れ込んだのは間違いなく、NYコメックス(先物市場)はその分ネットの買い建玉も急増したと見られる。日本は連休だが、17日月曜日のNY市場は引き続き見ものとなる。14日金曜日の市場は売り買い交錯の中で前日の6ヵ月ぶりの高値を維持することとなった。この2週間余りファンドの買い建て玉は急増しており、一般的には荷もたれ感が広がるタイミングでもある。にもかかわらず値を保ったのは、利が乗った買い建て玉の売りに新規の買いが向かったことによる。いわゆる“回転が利いている”状態である。こうなると勢いがつき買い残の多さは気にならなくなる。こうしたモメンタム相場の出現に至るか否か。幸い、日本は週明け月曜日が休日となるのでNY市場の反応をもう一度見ることが出来るというわけだ。

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