日本国内は年末正月ムードに移行しており、すでに正月休みに入っている人も多いだろう。こちらも国内関連はほぼ終了しているが、NYが開いており動きはチェックする関係で、厳密にはこの週末の3連休といったところ。
先週は11月の米個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)の中で、変動の大きい食品とエネルギーを除いた「PCEコアデフレーター」が、市場予想値を下振れた場合には、NY金は「FRBの利上げ観測の後退につながりドル売り要因となり、NY金は1850ドル方向へ上昇する可能性が出てくる」と書いた。
結果は、前年比上昇率は4.7%と市場予想の4.6%を下振れるどころか上回ることになった。
この結果にNY金は、前日に30ドルほど売られ1800割れに至っていたことから、自立反発となったものの、この日の高値は1812.20ドルで引けは8.90ドル高の1804.20ドルだった。コア指数は賃金や家賃など下がりにくい品目で構成されるゆえに、しぶといインフレを表すが、データとしては10月の5.0%から大きく鈍化している。ただし、予想を下回らず上回ったことで上値を抑えられた。
1850ドル接近は昨日書いたが、27日に見られ1841.90ドルまで見たが維持できなかった。この日は金ETFにもまとまった買いが見られたし、展開としてはそう悪くはないと思われる。
NYコメックスも本日を入れて後2営業日。年足でプラスになるか否かに海外では意外と関心が高い。 表題の2023年のNY金の見通しについては、外部(マネックス証券サイト)に書いたので関心のある方は、以下をクリックしてください。