亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

やはり減速傾向が強まってきたが・・

2012年05月05日 22時30分12秒 | 金市場
日本が連休中に海外発の市場変動が起きるのは、いわばいつものこと。今回は米雇用統計とフランス、ギリシャの選挙が2大イベントだった。そのひとつ米4月の雇用統計は報じられているように雇用増にブレーキが掛った状態となった。そうなるんじゃないか・・・という見方が増えていたので、やはり・・・ということだが、3月までは「追加緩和観測の後退」ということで、メディアは盛んに米国の回復見通しを伝えていた。春先までの好調は、「暖冬」という要因があってのことか、はたまた政策効果か、という見極めを市場は・・・・というよりFRBも、つけようとしてきたし、まだ、つけようとしている、ということ。グローバル化という地球経済の構造変化で、主要国の雇用が思ったように回復しないのは、景気循環による変動から構造的な問題になったのでは・・というのが足元の命題になりつつある。失業率が8.1%に改善したのは、職探しを諦めた人が増えた結果、職探しの人々の絶対数が減り、もって失業率は改善というカラクリとされる。伝えられているように「労働参加率」は30年ぶりの低水準だと。1ヵ月後に発表される5月のデータがますます重要になる流れ。セミナーに参加いただいた方は記憶されていると思うが、「賞味期限」とか「偽りの夜明け(False Dawn)」なる言葉を使って語った部分でもある。ここにきては「Fiscal  Cliff(財政の壁)」なる言葉も注目されてきているが、景気の先行きは来年こそ心配という声が高まっている。

4日の商品市場では原油の下げが目立った。原油の比率の高いCRB指数など300ポイント割れとなった。

後は、明日の選挙。フランスは、すでにポストサルコジで動きが出ているとされる。

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